2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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キューバ>2009年07月26日(Sun)
トリニダー
:: 旅808日め : 世界旅133ヶ国め : 和人222ヶ国め : あづさ150ヶ国め ::

■トリニダー滞在
あづさ、朝、だるくて起きれませんでした。
しっぽひっぱられたドラえもんのよう。キュー。

原因は分かっています。猛暑酷暑の中、バックパックの旅を続けてきた、いわゆる夏バテです。毎日実に大量の汗をかきまくってきた上、シャワーを浴びられない水事情の悪さと何度か直面し、熱帯夜&蚊のダブルパンチでよく眠れず、疲れが取れるわけのないキューバの旅を続けてきたツケがとうとう発現してしまったわけです。

朝、そんなあづさを部屋に置いて、和人が次の移動を考えるために、バス時刻や料金などを確認しに行ってくれました。町の様子も見てきてくれました。遅く起き上がったあづさは、2人のズボンを大洗濯していました。

和人はラム酒をボトルで買って帰ってきたので、宿の冷蔵庫の冷水(半分凍っているので0℃です)とレモンで割って、飲みました。美味しかったんですよね。宿には、電源も取れる場所に素敵なガラスのテーブルセットがあり、そこは風通しも良くて気持ちよいのです。

和人は、いつもなら酔わない量のラム酒に酔ってしまったみたいで、そのまま昼寝に入っていました。
ドラえもん2人め。キュー。
和人もきっと夏バテだったのでしょう。和人が寝ている間は、あづさはそのガラステーブルで、いろいろと作業を進めていました。

朝食べたもの、昨日買ったケソ(チーズ)とパン。
昨日の昼も同じものを食べている。
今日の昼も、またパンだった。

パンとケソは、今夜食べる分も持っているのですが、流石に、独特のクセのあるキューバのケソに飽きてきちゃった。体力がないときにそれを食べ続けるのがしんどかった。だからあづさは、夕食は流石に「CUC払いの店でもいいから美味しいもの食べに行きたい・・・」と訴えるような体調でした。

夕方、昼間和人が見つけていてくれたペソ払いできるレストランへ行きました。入ってみると、美味しそうなものがあります! 他に客がいないので不安がる和人を横に、「米がある!米が食べたい!」と強行に店に入るあづさ。でもそのお店は大正解! スパゲティーに豚ハムステーキ、黄色い色と味をつけたライス。どれも2人とも大満足できる内容。味良し! 安い! 1人20ペソ(100円)で、満足できるキューバは、すごいです。

■キューバの味について
さて、キューバの味について、書くときがやって参りました。
キューバの食事は、もちろんCUCで支払うようなレストランで食べれば、キューバの「外」で食べる味が提供されるでしょうけれど、キューバに短期間滞在するのであれば、是非、「キューバの庶民の味」をいろいろと食べてみたいものです。

ピサ。
スペイン語圏なのでピサと発音するだけで、ピザと同義語です。フライパンにパン生地を流し込んで焼いたような、時に中が生焼けの妙な生地に、たいして美味しくないトマトソース(トマトの味がしない)と、キューバではどのチーズもこの味しかないのかという、他の料理と共通する、ちょっとクセのあるチーズがスライスされて乗ってきます。1枚5ペソ(25円)~10ペソ(50円)。もしこれが100円超えたらちょっと怒りたくなるような味です(^^ゞ でも25円くらいでアツアツが食べられた時には、すぐたいらげてしまいます(^^ゞ

エスパゲティス。
英語で言うスパゲティーです。果たしてこの白い麺はナンだ!? そんなうどんチックなスパゲティーの麺は、どこで食べても明らかにゆですぎかつ水をしっかりとは切らないので、べしゃっとしています。それを、上のピサと同じ謎のトマトソース(トマトの味がしない)と、同じくちょっとクセのあるチーズがスライスされているものが乗ってきます。安いものだとそれだけ。1皿5ペソ(25円)といった価格。鶏やハム(どちらも細切り)入りだと、7ペソ(35円)とかしますが、鶏もハムも味が弱いので、結局何を食べても、謎のトマトソースとチーズの味がする気がします。イタリア人がこのスパゲティーを見たら、あまりの代物に嘆かれることでしょう。私たち日本人は日本食がときに海外でとんでもない代物になって売られているのを見て嘆くように。

パンコンシリーズ。
あと町中でよく見かけるのが、丸パンに包丁を入れてチーズ(例のちょっとクセがあるやつ)を入れたり、ハムを入れたりするもの。それぞれ、パンコンケソとか、パンコンハモンと言います。好きなものはパンコンレチョンで、ゆで豚の塊をその場でスライスしたものをきゅうりと共にパンに挟んだもの。

もっともっと庶民の食はありますが、ここでは割愛。いろいろな料理を食べても似たようなチーズが乗ってくるのは、ひょっとしてキューバのチーズって、同じ工場で画一的に生産されているものが流通しているのでしょうか? トマトソースもそうなのでしょうか?

ネットで、キューバのこれらの食についての感想を探してみると、「激マズ」派と「好き」派の両極端に分かれるような気がしました。それらを知っていたので、キューバの食は如何なるものなのだろうと興味は持っていました。

さていざあづさが食べてみて、キューバの旅を終えてみて思うことは、「最初はまずいと思ったけどだんだん美味しくなってきてそのうちないと困ってくる」という感じです。あはは。一本取られましたね。だって最初ずっと考えていたもの。「どうしてこれがキューバ人に好まれているのか」って。そう考えていると、味に理解ができるというか、ともあれ美味しくなってくるんですよ、これホント。

不思議ですよねー、何故なのかと聞かれても、それには一生かけても答えられないでしょう。でも、これからキューバに行かれる人がこれを読んだら、そして実食して一口めにまずいと思ったとしても、否定するのは実感してしまった一瞬にとどめるべきで、続いて「何故その味が、キューバ人に好まれているのか」って考えてみるといいと思う。それが文化の理解であり、そうしてキューバ文化に入っていけたら、私は、地元の人と同じ目線と五感で、キューバの旅が続けていけるのではないかと思うのです。

今日の写真。石畳をもつ古都、トリニダーの路地風景はとっても穏やか。

トリニダー
本日の旅
行動 :トリニダー観光
朝食 :パン、ケソ(チーズ)、コーヒー/宿
昼食 :ライムとラムのカクテル、パン/宿
夕食 :Espaguetis con Jamon(エスパゲティスコンハモン、ハムの入ったトマトパスタ)、Lomo Ahomada(ロモアオマダ、豚ハムステーキ)、Arroz con Sistancia(アロースコンシスタンシア、黄色い色と味をつけたライス)/トリニダーのレストラン
宿泊 :ラサロとレスビアの家
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旅情報
1兌換ペソ(CUC)=116円
1人民ペソ(MN)=5円

*トリニダーで食べるペソ払いの食
日記本文にも書きましたが、トリニダーではCUC払いの食が多く、ペソ払いで食べ物を探すには他の町よりも苦労しました。もしペソ払いで食事を摂りたい場合、(1)メルカド(市場)で生肉や野菜を買って宿で調理する、(2)パンやケソ(チーズ)や駄菓子やピザなどペソ価格で店頭販売されているものをテイクアウトする、(3)日記本文に出てくるペソ払いのレストランは、バスターミナルより1km南、セスペデス公園の向かいにあります。