2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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グアテマラ>2009年08月10日(Mon)
★グアテマラシティー行き夜行バス→グアテマラシティー→アンティグア
:: 旅823日め : 世界旅136ヶ国め : 和人222ヶ国め : あづさ152ヶ国め ::

■スペイン語学校の聖地、アンティグア
今日はアンティグアのかつての首都、スペイン植民地時代の都市として栄えてきたアンティグアAntiguaへ向かいます。治安が悪いグアテマラシティーGuatemala Cityに到着したのが朝6時。「夜行バス明けは朦朧としていて強盗に狙われやすい」と言うけれど、無数の警官が警備にあたっていたので、安心しました。

写真は、アンティグア行きバスに乗る直前に飲んだ、グアテマラコーヒーの屋台のおばちゃん^^

グアテマラシティー

さて、アンティグアといえば“スペイン語学習の聖地”、外国人のためのスペイン語学校の多さで知られています。1週間70~120USドルが相場なので、「通ったらやっぱりお金かかっちゃうなぁ」と躊躇していたのですが、和人の勧めがあってからは、あづさはアンティグアでの学校通いが楽しみでなりませんでした。昔和人はここで2週間学校に通っています。だから今回はあづさだけ通学する予定です。期間は、和人と同じ2週間を予定しています。

普段日本人宿を避ける私たちです。あづさも和人も日本人宿好きじゃないんで。今回は絶対に、日本人宿に泊まると決めていました。理由はいろいろありますが、簡単に言うと、スペイン語学校での学習の補足のために。日本語書籍での文法解説や日本語での質問解決の場が欲しかった、といったことがあります。宿の門を叩くとオーナーの田代さんが出てきてくれ、さっそく、学校選びの相談にも乗ってもらえ、ここに来た甲斐を十分に感じました。

午後、スペイン語学校の見学に行きました。その中から「CANO(カノ)」というところにしました。理由は、
・学長自身がスペイン語学習の教育者であること
・経営努力が感じられ、教育の場としての空気が出来上がっていること
・あづさの臨む教師の希望を受諾してもらえたこと
・値引きしてくれたこと、などがあります。

スペイン語学校はどこも、基本はマンツーマンレッスンです。あづさは大学院修了後、ずっと予備校、大学、専門学校等の教員をしてきていますから、「どう勉強すれば伸びるか」はよーーーく分かっているつもり。授業料の高さじゃない、自分のちからを吊り上げてくれる講師や書籍との出会いと、自分のやる気の強さとその意志の継続が大事なのです。

同時期に他のスペイン語学校に通うことを決めた同じ宿の人は「授業料が安いところは不安だから」なんて言って授業料が高いところを選んでいましたが、それって、すごくおかしいなーって思っちゃう。私には安いところで全然かまいません。十二分です。

ただし、教師については妥協せず希望を伝えました。
・女性であること
・英語をある程度知っていること

1つめは簡単な理由。女性の話し言葉を身につけたいから。スペイン語は日本語ほど男女の話し言葉に差異はないと言いますが、それでも今までスペイン語圏を旅してきても、女性が「エクセレーンテ♪(素敵ね♪)」とつやのある声で言うのと男性が抑揚なく「ブエーノ(いいねー)」と言うのとは、違うなーと思うんです。2つめは、英語を話す人が少ないアンティグアでは難しいことなのですがあづさには必須項目でした。実際「スペイン語オンリーの教師からスペイン語だけでスペイン語を学ぶ」ことが多いスペイン語学校では、時間がもったいないことが多数発生しそうです。和人のかつての体験でも、「こっちはスペイン語が分からないから、説明が身振り手振りになってくると、それをこっちが把握するまでに時間がかかって仕方がなかった」なんていうことがあったそうです。私は、自分の知りたいことをどんどん質問したい人だし、時間がもったいないのが嫌だから、絶対に共通言語を持ちかったんです。

さて、ともあれ学校は決まりました! でも通うのは明後日からにしました。学力不足で学校通いを始めたって時間がもったいないだけですから、今日と明日で猛勉強して下地を作ろうと思いました。もうひとつ、週の初めから通い始めると週末に入るまでに5日分の授業が進んでしまいます。明後日の水曜日スタートならば、3日分の授業を終えたら週末に入るので、スタート時の膨大な復習と暗記の時間を週末に確保できると判断してのことです。

■これまでのスペイン語学習
あづさはこれまでスペイン語を学習してきたことはありません。うちの大学は、99%の学生が第二外国語としてドイツ語を取るところだったので、私も「医療人はドイツ語よね~」なんて言いつつドイツ語を選択していました。このときせめて1%の集団に入ってフランス語をやっていれば旅に役立ったし、似ていると言われるスペイン語にも役立っただろうにと、旅に出てから非常に後悔していますが、まあ仕方がない。

旅行中にスペイン語を始めたのはカナダからです。荷物にある4冊の小さなノート(ギリシャのバス会社に値段を聞きに行った時タダでくれたやつ)を「自分の教科書」にしようと思いました。個人的に「ひみつノート」と呼んでいます。何故ひみつノートかというと、私はこれまで受験生に対し「自分が分からないことや覚えていないことを書き留めると自分専用参考書になっていく、そういったひみつノートを作って通学時間などに眺めるのは大変に効率のよいことだと思いますよ」という指導をしてきたからです(あくまで強制はしないのがミソ)。つまり、私のひみつノートには、自分に必要なスペイン語が、自分の手で(これ大事、書くことで記憶力が増すから)書かれているのです。

ひみつノートには、自分が今後旅を続け、スペイン語圏の人と会話するにあたって必要になるだろうことをぎっしりと書いてきています。2年間の長旅の経験から、どんなシチュエーションに自分がぶつかるかが分かってきているからです。動詞の活用も必要なので、1人称単数から3人称複数までという基本だけですけど、書きました。例えば「dar(与える)」という単語は、「doy」だと「私が与える」(※スペイン語では主語がよく省かれるので動詞の語尾が主語を特定します)、「da」だと「彼が与える」等と変化します。逆に言うと、「ダ」と言われただけで「誰がどうするのか」といった主語動詞の2つの要素をひらめかないと会話にならないんですよね。更にひみつノートには、名詞集、副詞集(個人的には副詞が非常に大切と思っています)、動詞集ともなるよう、基本用語の書き込みもびっしり。また、キューバとメキシコ(どちらもスペイン語圏)の旅で地元の人に尋ねた&教わったスペイン語フレーズも書き込みました。

持参PCには、東京外語大学スペイン語文法ページ(大変に秀逸です)、その他ちらほらとスペイン語会話ページ、そして最も大事な、無料スペイン語辞書ソフトをインストールしてあります。

勉強することは好きです。勉強をすることが次の勉強の励みになることを知っていること、そして、大学(院)を出てからずっと教育業に従事してきたこともあり、受験生(学生から大人まで)の指導も多数してきて、一層、勉強ができるようになる勉強法が分かってきているつもりです。

いざ自分が生徒になるにあたり、自分の中では苦手分野である語学の世界ではありますが、頑張ってみようと思います!


最後に。
前向きすぎるかもしれないスペイン語学習について書いてしまいました。気合を入れて2週間の勉強漬けの生活を楽しく乗り切るための意気込み増加作戦、ということでご容赦くださいね(^^* あづさがアンティグアのスペイン語学校に通う前、「他の人の学習進捗はどんなんだろう」と思ってネット検索しても、よく分かるものがなかったので、自分自身への記録のために、スペイン語学習の進捗を記述していこうと思います。

旅の資金と時間を割いても学校へ通うことを勧めてくれた和人に、本当に感謝しています。ありがとう♪♪
本日の旅
行動 :グアテマラシティーに到着してアンティグアまで移動、スペイン語学校探し、スペイン語学習
朝食 :マヨネーズマスタードパン/宿
昼食 :Fresco de Jamaica(フレスコデハマイカ、ハイビスカスのフレッシュジュース)、Cardo(カルド、牛肉とかぼちゃとゴマを煮込んだスープ)、Espaguetis(エスパグエティス、トマトスパゲティー)、Tortillas(トルティーヤス、とうもろこし粉を使った薄パン)/アンティグアのレストラン
夕食 :トルティーヤスにチーズを挟んで焼いたもの、トマト玉ねぎきゅうりのマヨネーズサラダ、ラム酒ロック/宿
宿泊 :ペンション田代
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旅情報
1ケツァール=11.9円

*アンティグアでのスペイン語学校の探し方
1)町を歩いて門を叩き説明を聞き、学校の雰囲気を見る(多分これが一番)
2)外国人の多い宿に泊まって勉強のために滞在している人の話を聞く
3)ツーリストインフォメーションでもずらりと紹介してくれる。
なおあづさの場合は、日記本文にもあるように、女性講師が希望だったので、女性講師だけが所属する学校(CANO)を選びましたが、中には男性講師だけの学校もあります。日本で外国語大学スペイン語学科所属(休学&留学中)の男の子は男性講師のみの学校を選んでびっちり会話の勉強をしていましたっけ。