2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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グアテマラ>2009年08月31日(Mon)
★ホヤバフ→サンタクルスデルキチェ→ネバフ
:: 旅844日め : 世界旅136ヶ国め : 和人222ヶ国め : あづさ152ヶ国め ::

■民族村めぐり本番!・2
ありがとうグアテマラ! いつだったか(※メキシコです、≫こちら)、どう旅に感動を作ろうかと悩んでいた時期があったのが嘘みたい。今、1枚5MBは容量を喰う高画質でデジカメ写真撮り続けている・・・写真を撮っても撮っても撮り足りないのは、グアテマラの民族村めぐりが、美しい人々と文化との邂逅で満ちているから。正直グアテマラでこんなに熱くなれるなんて、想像だにしていませんでした。

アンティグアAntiguaにいた頃は、「せめて2つ、3つくらいの村でも見られたらいいなぁ」と、日程に制限があることを考慮して、すごく控えめな気持ちでいました。私たちはパナマまで中米を南下したら、再び飛行機の連続でカリブ海諸国を旅します。パナマ出国が9月20日と確定しており、そこまでまだ数ヶ国を旅するので、実際もうグアテマラに割ける日数は少ないのです。

なーのーにー! 昨日チチカステナンゴChichicastenango、ホヤバフJoyabajと見て、今思うことはただ1つ、「もっともっとグアテマラの奥地に行きたい!」・・・んもう、しょーもないですね(笑) というわけで、今からサカプラスSacapulasへ行ってみましょう。チキンバス(大型ローカルバス)ではなく、ミニバスに乗って移動です。

サカプラスは、透けた化繊のウイピル(上衣)が特徴だと聞いて目指してきました。ブラジャーまで見えるスケスケの衣装ということで、あづさの心の中はすっかり「スケスケ天国サカプラス~」と、ちょっと下心持ったおやぢのよう!? でも、サカプラスに近づいても誰一人「スケスケ天国」してる人などいませんでした。なので私たちはここでは下車せず、予定をバス車内で変更して、終着地ネバフNebajへ行くことにしました。

ネバフはイシル族の町。そう、スケスケ天国のことは忘れなければなりません。この地域の、かつて焦土と化した歴史は、あまりに重過ぎる・・・。
イシル族の住むネバフおよび周辺地域は、1960年より30年以上も続いたグアテマラ内戦時、最も大きな被害を受けた地域の1つです。もともと政府軍と左派武装勢力の抗争だった内戦ですが、ゲリラ温床地域とみなされたマヤ先住民地域において、政府軍によるゲリラ掃討という名目で、マヤ先住民は多数虐殺されました。単なるジェノサイドだけでなく、子供は外国に売られ、女性はレイプに続く虐殺、幾百もの村が次々と焼かれる、etc。最もひどかったのは1980年代とのことです。

その、ネバフに到着しました。ああ良かった、今ここは、活気ある、人が明るい地域で。
これなら、また民族村めぐりが楽しめそうです。
女性たちは、シックな赤いコルテ(巻きスカート)を身に着けていて、その落ち着いた色合いから、町も落ち着いて見えるものです。

「ベンガ」(来てくださいな)、私たちを呼ぶのは、そんな赤いコルテを纏う少女ニラ。

見たところ中学生くらいでしょうか、ニラちゃんの自宅は宿を営んでいるとのことで、私たちはその愛らしいイシル族の少女と共に、彼女の家へ行ったのでした。幸い宿代も安く、私たちはここに泊まることにしました。

ネバフ
少女ニラのウイピル。織物の鳥の織り模様がネバフのウイピルの特徴です。イシル族の地域には鳥伝説があり、鳥は高貴な生き物とされているとのことです(あづさの怪しいスペイン語で会話したので間違えているかもしれません)。


ネバフ
ネバフでは毎日市が開かれています。赤いコルテ(巻きスカート)の女性が多いので、町が自然と赤く見えてくるようです。


ネバフ
コルテやウイピルを扱う市場の店。この色が、ネバフの色なのです。


ネバフ
高齢の女性はシンタを巻いていますが、ネバフのシンタは緑色が多く、ボンボンが大きくて大変に見映えします。


ネバフ
おばあちゃんのシンタが、本当に素敵。長い髪をこうして毎日結っているのです。



写真だと、ほんの一握りの絵しか伝わらないけれど、ネバフを歩いていると、美しい伝統文化が次々目に入ってきて、心が熱くなりっぱなし。その連続なのです。

ああどうしよう、そろそろ次の国エルサルバドルに行かなくてはならないんだけど、

・・・もうちょっと、グアテマラの素晴らしい先住民族世界に、いてもいいかな。
本日の旅
行動 :ホヤバフからネバフへ移動、ネバフ観光
朝食 :トルティージャ(とうもろこし粉の薄焼き)、コレフロール(カリフラワーを卵にひたして揚げたもの)、ウェボトルター(卵の薄揚げ)、チロレイネンノス(ピーマンの中に肉と野菜のみじん切りを詰めて卵にひたして揚げたもの)、フリホーレスブランコ(白豆のトマト煮)、フリホーレスネグロ(黒豆煮)、Cafe(カフェ、コーヒー)/ホヤバフの食堂
昼食 :Pollo Dorado(ポジョドラード、フライドチキン)、Arroz(アロース、ごはん)、Ensalada(エンサラーダ、レタスサラダ)、オルチャタ(米粉のジュース)/ホヤバフの食堂
夕食 :Cardo de res(カルドデレス、牛肉じゃがいもその他野菜入りスープ)、トルティージャ(とうもろこし粉の薄焼き)/宿
宿泊 :オテルネバヘンセHOTEL Nebajense
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旅情報
1ケツァール=11.9円

*ホヤバフからネバフへの移動
いったんチキンバス(ローカルバス)でサンタクルスデルキチェ(通称キチェ)まで移動。1時間強、15ケツァール。ミニバスに乗り換えてネバフまで。所要2時間以上、25ケツァール。途中サカプラスを経由する。サカプラスもネバフも交通の要所なので、グアテマラ各方面からアクセスが可能である。