2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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ブータン>2010年12月14日(Tue)
★トンサ→ドゥンドゥンイサ→ティンプー
:: 旅1314日め : 世界旅213ヶ国め : 和人245ヶ国め : あづさ220ヶ国め ::

■苦しみと共に祭りと移動
昨夜からずっと和人の腹部激痛が止みません。季肋部(胆肝系疾患で痛くなる)より下、でもマグバーネイ(盲腸で痛くなる)ではない。ナンなんだこの痛みは・・・。医療面ではかなり途上国のブータンで、首都でもない田舎地方にいるのでは、タクシードライバーのソナムさんに「病院連れてって!」ともお願いできません・・・。

でも今日は、ブータンの旅では多分一番の観光となる「トンサTrongsaのツェチュ」(祭り)ですから、「今はどうやっても病院に行けないのだから、もし体を起こしていられるなら、部屋でなくて、祭りの会場でどこかに座っているだけでもできたらいいと思う」とあづさが提案したら、和人も同意してくれ、私たちはソナムさんの運転でツェチュ会場であるトンサゾンへ行きました。

ブータン

祭りは格別の伝統衣装をまとう人々がひしめき、伝統音楽がゾン(要塞)の中庭に鳴り響く。見に来た人は、特別に高価なゴやキラ(伝統民族衣装)を身にまとっています。ゾンは県庁行政庁の機能を持つ寺で、1つの県に1つ設置されており、1つのゾンは年に1度だけこのツェチュを開催します。ブータン全土で見ればゾンの数だけツェチュがあり、観光客は年のどの時期にブータンを旅しても、ツェチュを狙うことは可能です。

でも、そこに住まう人々にとっては、自分の守り神となる地元のゾンでのツェチュは年に一度だけ、本当にこの日は大事な日。それが、格別に仕立ての良いゴやキラをまとっている理由だと思います。

伝統舞踊の披露など、見学は大いに楽しめました。幸いなことに和人もお腹の痛みが和らいでいると感じ、いろいろと境内を歩きながら写真を撮ったりできていたようでした。

13:10 トンサ発。
タクシーの中で苦しむ和人。

21:00 ティンプー着。
青田さんの家でお粥をもらって、口にしますが、それすらも吐いてしまいます。昨日の朝食までは好調に食べられていましたが、それ以降ほぼ2日何も食べれていません。

青田さんの家でインターネットを使わせてもらって、症状と情報を照合すると、ひょっとして、急性腸閉塞の発症ではないかという疑いが強くなってきました。

夜じゅう続くうめき声で、あづさまで眠れませんでした。
本日の旅
行動 :2泊3日タクシーチャーターツアー・3日目
朝食 :スイカ、バナナ、ミューズリー、ミルク、ワッフル、トマト玉ねぎチーズオムレツ、カフェオレ/宿
昼食 :ヤクシャ(ヤク肉と大根と唐辛子の煮物)、エマダツィ(唐辛子とチーズの煮物)、レッドライス(赤いごはん)、エゼ(唐辛子ミックス)/ドゥンドゥンイサの食堂
夕食 :梅干し粥、スポーツドリンク/青田御殿
宿泊 :青田御殿
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旅情報
1ニュルタム=2円

*ツェチュのスケジュール
各地ゾン(要塞)が年に1度行う盛大な祭り、ツェチュ。ブータンを旅するなら是非この日程にあわせた行動予定を組みたいものだが、ツェチュの正確な日付を把握することは難しかった。和人はインターネットで検索、ブータン在住の青田氏は現地旅行会社やガイド、その他いろいろと問い合わせをし、出来る最善を尽くしてもドンピシャの日程は突き止められなかった(○月○日「ごろ」、という情報までは得られた)。ブータン旅行にあたっては事前にスケジュールを組んで渡航許可を得なければならないので、ツェチュを狙うならば八方を尽くして情報を得よう。