2人の世界旅 日々の記録

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ボリビア>2010年01月16日(Sat)
★ティワナク→エルアルト→ラパス
:: 旅982日め : 世界旅176国め : 和人235ヶ国め : あづさ190ヶ国め ::

■ティワナク遺跡
ティワナクTiahuanacoには、プレインカの遺跡があります。「プレインカ」は「インカ帝国の時代より前」という意味ですから、インカの有名遺跡群(マチュピチュなど)よりも古いことは容易に分かります。先日ペルーの首都リマLimaで天野博物館を訪問したとき、ティワナク文化はペルーでワリ文化(西暦500年~900年頃)と共存して発展していたことを学びました。もちろんこれは最盛期のことで、ティワナクの地には紀元前から文化があったと推定されています。

昔、あづさの家にあったカレンダー(毎月めくるタイプのもの)には、均整取れた美しいティワナク遺跡の写真が大きく掲載されていました。人の顔(を掘った石)が無数に突き出す壁の向こうに、門があり、立像がちょうど門におさまるように美しく設計された遺跡の写真。均整取れたその写真を見るのが、本当に大好きでした。

ティワナク遺跡のその写真は、南米に行ってみたいと関心を持つようになった最初の憧れであるだけに、入場して真っ先に向かったのはもちろん地下神殿(実際は地上より少し下がっただけのところ)です。その写真と同じアングルを目指していたからです。朝一番に入場しただけあって、他に観光客のいない贅沢な時間を過ごすことができました。お天気は雲が多かったのですが、青空も頻繁に顔を出してくれたので、きれいな写真を収めることもできました。

ボリビア

・・・正直、スカッと晴れたこの写真を撮りたかったナ。・・・でも雨期のアンデスでこれだけ青空が見られたなら御の字って感謝しなくちゃですよね。

手前から、地下神殿の床とそこから伸びる石柱。次に地下神殿の壁に180個突き出ていると言われる人面石。階段を登ったところに石のアーチがあり、アーチの内部に、そこから更に数十m向こうにあるポンセの石像が見事に収まるという構図です。

また、ティワナク遺跡は「太陽の門」が有名で、石でできたゲートにはビラコチャ神と鳥人が掘られています。その他、アカパナピラミッド、住居跡(学校もあったらしい)などを観光して、憧れ叶って嬉しげにラパスLa Paz(事実上の首都、憲法上の首都はスクレSucre)へ向かうことができました。

■ボリビアの大都会ラパス
別にラパスを避ける理由もないので、旅の行程上通り道にあるこの街に、数年ぶりにやってきました。治安が極めて悪いことで有名なボリビアの事実上の首都です。治安が悪い理由はボリビアが南米最貧国(世界有数の最貧国でもあると思う)であり、貧困者が多くいることにあります。また標高4000m近い高所ゆえ、血液中の酸素濃度が低下した状態では高地育ちでないツーリストは脳神経細胞機能も低下する(注意力低下などが知らずに起こっている)というのも大きく寄与しているらしいです(あとで日本大使館でそう聞きました)。貧しい人々はそういうツーリストをターゲットにして、頻繁に犯罪を繰り返しています。

数年ぶりということは、当然あづさは数年前にここに来たことがあるわけで、そのときは、タッタッタッと道を走っているときに男3人組みに首絞め強盗に遭ってしまっています。大通りの、歩行者の通行量も多いところで、です。

さて、今回はラパスを無事にくぐりぬけることができるでしょうか?

ところでボリビアに来たらフォルクローレ(ラテンアメリカの民族音楽)を聴きたいなと思っていたので、夜はペーニャ(フォルクローレが聴けるところ)に行きました。ツーリスト向けのペーニャレストランに入ったので、半ばショー化したものでしたが、だからこそ踊りあり、サンポーニャ(アンデス伝統楽器、木製の筒を束ねて吹くもの)を使った伝統音楽ありと、お酒を一杯ひっかけながら鑑賞するには十分すぎるほど、長く楽しい時間を過ごせました。

ラパスは大した観光地でもないので、1泊だけでおしまいです。明日ラパスからウユニUyuniに向けて移動する予定です。

因縁のラパスで、今日が、無事に終わって、よかった。
本日の旅
行動 :ティワナクからラパスへ移動、ティワナク遺跡観光
朝食 :パン/ティワナク遺跡
昼食 :sopa(リブ肉野菜マカロニスープ)、ensalada(エンサラダ、皿にじゃがいも玉ねぎにんじんひき肉炒めが乗っていて後はビュッフェで千切りにんじんゆでキャベツきゅうりトマト苦葉ゆでインゲンゆでカリフラワービーツ)、Thimpu de res(ティンプーデレス、牛肉水煮)、arroz(アロース、色つき炒めライス)、chicharron de pollo(チチャロンデポヨ、鳥の唐揚げ)、papafrito(パパフリット)、パパ(ゆでじゃがいも)、チュニョ(ゆで脱水じゃがいも)/エルアルトの食堂
夕食 :チチャロン(豚のもつ煮)、玉ねぎゆでにんじん、チョクロ(とうもろこし粒)/ラパスの路上ごはん屋
宿泊 :オテルアレムHotel Alem
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旅情報
1ボリビアーノ=13.5円

*ボリビア入国に際し・1
私たちがボリビア出国時に遭遇した実例だが、日本人旅行者で、ボリビア入国時にパスポートを提示してスタンプを押してもらったはずが、実はパスポートに挟んだ紙(出入国カード)にスタンプが押されパスポートにはスタンプが押されていなかった事件が起こった。イミグレ官の対応を見る限り、「いじめ」と「お金欲しさ」であろうと思う。出国時40USドルの罰金となった。入国時はパスポートスタンプの確認を忘れずに。

*ボリビア入国に際し・2
他の南米諸国は国境で90日の滞在許可をくれるが、ボリビアに入国する日本人がもらえるのは規則上30日の滞在許可まで。しかし国境では90日の滞在許可を出しておきながら30日以上滞在した日本人に出国時に罰金を課す事例がある。気をつけよう。