2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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マリ>2007年11月10日(Sat)
★アマニ→イレリ→バナニ→バンディアガラ→セバレ
:: 旅184日め : 世界旅40ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ61ヶ国め ::

■ドゴントレッキング、4日目
ドゴン族のスレマニおじさんち♪ よく眠れましたー♪

さて、今日は運命の分かれ道。
1)もうすぐ辿り着くサンガSangaの村まで歩き、明日移動して、明後日(11/12)のモプティMopti発ニジェール河の船旅を開始する。
2)ドゴンの北の端ドゥエンザDouentzaまで歩き、ドゴン完全走破。

2の気持ちマンマンなんですけど、1は日程がパーフェクト・・・船にも時間を余さず乗れるしジェンネの月曜市にもタイミングを合わせられるし・・・

1か2か、どっちにしようか悩みながら、一応今日もスタートしましょう。

■アマニ→イレリ
アマニAmaniの村を出て歩きました。このルート、目には絶景が飛び込んできます。今まで見た中でも最大規模のテレムの住居跡が崖に無数に残されていて、本当、素晴らしかった。

イレリIreliの村は規模の大きな村です。ここもテレムの住居跡が間近に見られ、ドゴン式の住居も倉庫群も素敵。

イレリの村

でも大人も子供も「ドネマ攻撃」(Donne moiは英訳するとGive me)がものすごく、早々に撤退。なんだか、サンガに近づくと観光村ばかりでいやだなあ。。。

■イレリ→バナニ
お昼頃バナニBananiに到着。なんか、欧米人車も止まっているし、欧米人さんちらほら見えるし、また観光村かあ、いやだなあ。。。

と思っていたら、突然和人が「あ、モーリタニアーー!!!!!」と叫びました。
男は振り向き、「オー、モーリタニアーー!!!!!」と叫ぶじゃないですか。

うっわー、すっごい偶然。
10月16日の日記にも出てくるのですが、

(当時の日記抜粋)
 * * *

ところで、モロッコからモーリタニアへ移動するには、西サハラ南部の町ダクラDakhlaから南へ移動して国境を越えるための公共の移動手段がないため、ここの移動の足を確保することが、旅の関門の1つです。

今日はそのチャンス!と、あづさは車を持っていそうな人に話しかけ、世間話をしたり、旅の話をしたりしながら、名前を聞き、いつ頃ダクラへ行くのかを聞いたりしました。フランス語はまだまだ苦手な領域ですが、頑張っていますよ、私!(^^)/

 * * *

・・・で、モロッコのモーリタニア大使館の玄関前での待ち時間の間、私たちと和気あいあいと話し込んでいたアーモンド氏やチェリー氏(どちらもフランス人)が、自家用車でドゴンの旅に来ていたんです。そしてバッタリ再会。彼らのランチタイムのご相伴に預かり、私たちは、美味しいお昼ご飯やワインをごちそうになっちゃいました♪ さすがフランス人ですね。自家用車には、ワインがいっぱい積んであるのです。

アーモンド氏たちは今日バンディアガラBandiagaraまで移動するとのこと、それは、今日の日記の冒頭の1の計画とぴったり。ということで、彼らの車に乗り、ひょんな出会いからドゴントレッキングは楽しく和気あいあいと終了となりました(^-^)

■バナニ→バンディアガラ
バナニからは、車で崖道を登っていきます。バンディアガラの崖が見渡せるところに来ると・・・もう、涙が出そうなほど、美しい光景が広がっていました。延々と続く美しい崖。人間が登れもしないような高さのところに、まるで魔法使いが住んでいたかのように神秘的な無数のテレム族の住居跡。トレッキング中はテレムの家を見上げるばかりでしたが、ここに来て初めて、高いところからテレムの家を見下ろせるんです。

そして私たちは遥か50kmもむこうからずっと歩いてきました。地平線と一体となるまで続く断崖のパノラマ光景は、ぐっと胸に焼き付くようでした。

また、しばらく車を走らせると、テレムの家を間近で見られる場所にも出会いました。これらを見れたことは心から嬉しく、アーモンド氏たちとの再会に、本当に感謝です。

■バンディアガラ→セバレ
バンディアガラに戻ったあとは彼らとお別れ。そして、明日乗船するモプティMoptiの隣町、セバレSebareに移動しました。

■自力ドゴン歩きを終えて
『楽しかったね』『楽しかったね』
・・・って、何日経っても、私たちはそう言っています。

ドゴンの地は、ほかでは見られない、奇抜かつ素晴らしい景観の連続でした。歩いては次のドゴン村に着き、また歩くとその次のドゴン村に着き、その連続は決して平坦なものではなく、まるで“十村十色”とも言うべき、豊かな様相の移り変わりなのです。だから決して飽きることもなく、いつも目が離せず、絶えず心がわくわくしながら、楽しく楽しく歩き続けることができました。

3日で50km以上も歩いても、足にマメができただけで、へっちゃらでした。
だって本当に楽しかったんだもん。

ひょんなことからトレッキングは4日目でおしまいだけれども、明日から一転して大ニジェール河の船旅が始まるから、今日は、今までの疲れを取りましょうよ。・・・そう一致団結した私たちは、ホテルのバーで、マリのビールを大ビンで次々注文。

最後の最後まで、そしてずーっと楽しかったドゴン歩きが最後まで楽しく終えられたことに、私たちは乾杯を続けていました。

大ビン4本めをあけたとき、「おめでとう」といった顔で、宿の主人が無言で5本めをプレゼントしてくれたのでした。


 * * *

私たちのドゴン歩きについて、旅スタイルのページにまとめましたので、宜しければご覧下さい。
(≫旅スタイル、私たちのドゴン
本日の旅
行動 :ドゴントレッキング4日目、バンディアガラ経由セバレへ移動
朝食 :イワシ缶、ジャムビスケット/道中
昼食 :リーソース(リーはライス、ソースはシチュー、ごはんに煮込みをかけたものの総称。今日は肉入り!)、ワイン、コーヒー、紅茶/バナニの村のレストラン
夕食 :焼肉、グリルソーセージ、パン、ひたすらビール/宿のバー
宿泊 :オテルビアビアHotel Via-Via
http://www.viaviacafe.com

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旅情報
1セーファーフラン=0.25円

*ドネマ・・・?

ドゴンの村では顕著に、そしてマリの他所でも、子供たちがよく「ドネマビドン」等声をかけてくる。ヴィトラー(ルイヴィトン好き)ならなおドキッとするかも、という冗談は置いておいて、とりあえず意味は知っておくと良い。

「ドネマ」は、「Donne(=与える) moi(=私に)」、つまり、「私に○○をちょうだい」という意味。
正確なフランス語ならドヌモワと発音するし、定冠詞(le、les)を発音すべきところだけれど、まあ、アフリカのおこちゃま言葉なので、ドネマ以外にも様々な発音が聞き取れます。

・Donne moi le bidon→「ドネマビドン」=「飲料のボトルをちょうだい」
・Donne moi le bic→「ドネマビック」=「ペンをちょうだい」
・Donne moi les bonbon→「ドネマボンボン」=「あめちょうだい」