旅して » 旅紀行 »旅日記 » 2018 太平洋周遊 »日記»

2018 太平洋周遊

マーシャル諸島、キリバス、ソロモン諸島、ナウル、ミクロネシア連邦の旅
日記:2018年02月04日(Sun)

27日目 チューク(ウェノ島)

 昨夜は早く寝てしまったこともあり、早朝に目覚める。一人で外に出て、庭や海を眺める。
18/02/04 06:35:02
 しばらくして二男のエイブンが外に出てきて、豚に餌をやり始めた。兄弟2人のうち先に起きた方が餌をやることになっているのだそう。
 朝食は普段食べているものが知りたいので同じものを食べたいとお願いしたら、パンとスクランブルエッグ、ベーコン、ソーセージなどアメリカンスタイルの朝食となった。ミクロネシアの他の場所と同じように、ここでも家族そろって食事をする機会は少なく、食べたい時に自分で食べるスタイルのようだ。
18/02/04 07:46:44
 食事中にチューク独特の朝食となった時にノコは知ってるかと聞かれ、知らなかったので説明を聞いていたら、あっという間に近所の店で買ってきて食べさせてくれた。もちっとしたパンケーキで普通においしいものだったが、それよりも教えてくれようとして買ってきてくれたことに感謝。
 今日は日曜日、午前中は皆で教会に行くことになっている。太平洋諸国で日曜の教会といえば、皆さんきれいに着飾って出かけることが多い。なので我々も旅先で持っている一番いい服を着ていたが、チューキースタイルで行きましょうと言われ、なんと妻に新しいチューキードレスを出してくれた。どう見ても新たに仕立てたものだ。採寸はしていないが、昨日見た目で判断し、オーダーしていたのだろう。しかも、ネリーさんのいとこであるマランキとおそろいの服! マランキもおそろいの服を着て本当にうれしそう。男性の服はそれほど独特ではないので妻だけだろうと思っていたら、釣り合いを考えたのか、その後で私にも新しい服を買ってきてくれたのだ。もうびっくり! 心づかいにただただ感謝である。
18/02/04 09:52:02
 教会の礼拝はチューク語だったので何を言っているか分からなかったが、牧師さんの身振り手振りがおもしろい。讃美歌の時にはギターの伴奏も入り、和気あいあいとした礼拝だ。途中、我々のことを紹介しており、わざわざ事前に我々の参加を伝えてあったのかと驚いたが、終わってから牧師さんがマランキのお父さんで、ネリーさんのおじさんであると紹介された。我々のことを事前に知ってるわけである。
18/02/04 10:55:30
 家に戻る前に、島の南端にあるブルーラグーンホテルに立ち寄る。庭のヤシ林に水がたくさん溜まっている。最近雨が多く、各所で水が溢れており、家の周りが池のようになっている場所が多々見受けられたが、チューク唯一のリゾートホテルでも水が溢れているほど降ったのだ。
18/02/04 11:29:48
 昼食は、昨夕のビュッフェでのお持ち帰り。ナウルでもそうだったが、チュークでも余った食事のお持ち帰りシステムがある。昨夜のパーティーは貸切でのビュッフェだったので最後に容器を用意してもらいたくさん持って帰っていたのだ。
 午後は島の北東端にあるザビエル高校へ皆で向かう。なぜ高校?と日程案をもらった時に思ったが、実は島一番の観光地となっている場所だ。日本領時代に海軍通信施設として建てられた建物が、戦後ミクロネシアで最初の4年生高校であるザビエル高校となり、今もその当時の建物を使っている。通信施設に選ばれた場所なので当然見晴らしのよい高台にあり、遠くの島々が良く見える。建物は非常に頑丈な作りで、戸や壁の厚さは驚くほどだ。
18/02/04 14:06:42
 ザビエル高校は、ミクロネシア連邦はもちろんのこと、パラオやマーシャル諸島といった隣国からも生徒が集まるミクロネシア地域ナンバー1の高校である。このように自慢していたミッキーさんも実は卒業生だ。壁に描かれた絵や展示物などは非常に興味深いものばかり。中でも図書館にあった伝統的航海図であるスティックチャートに目を奪われた。面白くてしばらく見入って動けなかった。
18/02/04 13:52:12
 チューク全土から人が集まるお祭りがちょうど開かれており、帰り道で少し立ち寄る。人が多すぎで、しかもエンターテイメントの時間ではなく、延々と演説していたので飽きてしまった。
18/02/04 15:16:02
 家に戻ってひと休みしていると外で豚がギャーギャー鳴いている。もしかしたら我々のために豚つぶしちゃうの?と思って、急いで外に出ると、長男のデイポが、豚をきれいに洗っている。終わったら丁寧に拭いて、抱っこ。ペットみたいに可愛がっている。
18/02/04 16:58:48
 夕食は美味しい鳥肉入りシチューにパンの実とライス。
18/02/04 19:26:00
 食後はリビングでいろいろ話を聞く。昨日マーケットで売っていたヤシジュースに唐辛子を漬け込んだチューク風タバスコを自宅でも作っているというので、見せてもらった。キリバスではヤシの樹液であるトディーに唐辛子を入れて調味料にしており、てっきり同じだと思っていたら、ココヤシの実の中にあるジュースで作るという。それも普段我々が飲むような青いココヤシではなく、古くなって自然に木から落下した茶色いココのジュースだそう。
 写真は茹でたパンの実をすり潰す料理器具。その右のテレビに映っているのはインターネットの動画だ。大画面のテレビに映し出しているのはいつもインターネットかゲームだった。テレビ放送はないのかもしれない。インターネットはADSLで十分に快適だった。
18/02/04 20:38:26
« 26日目 マジュロ(デラップ→空港)→チューク(ウェノ島)