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いかなごのくぎ煮

「いかなごのくぎ煮」は、兵庫県明石市の郷土料理です。
3〜4月になるといかなごの新子が出回ります。

なお、どうして『くぎ煮』と言うかというと、
美味しく炊かれたいかなごが釘のようになるからだそうです。

今回は彼の母が作る味を紹介します。絶品です!

【用意するもの】

用意するもの:鍋(φ25cm程度)、はかり、新鮮ないかなご、黄ザラメ
生姜、醤油、アルミホイル、ザル、バット、ボウル
(甘露キャンディー、みりん)

獲れたての新鮮な生のいかなご(1kg)を買います。
水を張ったボウルにいかなごが入ったザルを入れ、
ふり洗いをし、ザルをあげてしっかりと自然に水を切ります。
いかなご1kgに対し、黄ザラメ250g
醤油も250mLはかっておきます。
生姜はいかなご1kgに対し100g。
皮をむかずにたわしで表面をよく洗い
包丁で汚い部分だけこそげ落とします。
その後は「生姜の繊維に沿って」1〜2mm幅の細切りにします。
黄ざらめと醤油を直径25cm程度の深鍋に入れ、
強火で加熱します。
ツヤや照りを出したい場合は、
甘露キャンディーを3粒、又は水飴を大2〜3。
やってみて美味しかったのはキャンディーです。
(いかなご売り場に売っていたので試したらgoodでした!)
みりんを100mL加えると上品な美味しさになります。
こうやってわーっとふいてきたらいよいよいかなご投入!
箸を使ってはいけません
いかなごはデリケートなので
手で優しく全量を投入します。
いかなご層の上に生姜層が出来るように
生姜の千切りを入れます。
アルミホイルで落し蓋をします。
中心に穴をあけ、四隅が鍋の内壁につくくらいがベスト。
強火で加熱しているので、
煮汁がわーっとあがって落し蓋をもちあげるほど。
決して混ぜないこと、常に泡が立っていることが美味しい条件です。
キッチンタイマーを30〜40分にセットしておきましょう。
炊いている間は、煮汁が枯渇して焦げないよう注意してください。
30〜40分後、茶色だったいかなごが黒味を帯びます。
そうしたら「お鍋返し」をします。
決して菜箸を使わず、鍋底を持ち上げるようにゆすって上下をひっくり返します。
煮汁が少しになってきたら、火降ろしです。
(煮汁がお玉1杯くらい?と思えるのが目安)
バットの上にザルを置き、鍋の中身をザーっとあけます。
このときも菜箸は使わずに・・・。
うちわでパタパタ。冷ましましょう。
出てくる煮汁の量から、煮詰め具合の参考になります?
半日程度放置し、煮汁を自然に切ります。
くぎ煮はどんどん硬くなってきます。
それが成功の目安です。
美味しい「いかなごのくぎ煮」の出来上がり〜♪




【作ってみた感想】
いかなごのくぎ煮を初めて食べたとき、本当に美味しい宝物のような味と思いました。
実際に作り方を教わり、実際に作ってみて、美味しさの割に手間がかからないことが分かりました。

美味しく作るコツは2つ。新鮮ないかなごを求めることと、かき混ぜないこと。

調味料の配合などは検索するといっぱい出てきますが、
このレシピも本当に美味しく、彼の母が何十年も作っている味なので、
是非このレシピでお試しくださると、嬉しく思います。

各家庭ならではのやり方はいろいろ。でも「美味しければそれが正解」!