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グアム ヤップ パラオ 2012

グアム、ヤップ、パラオの旅
日記:2012年03月12日(Mon)

ヤップ3日目 ウォロウォ、コロール、バラバット

 月曜日、朝食後にホストファミリーは出勤し、我々はのんびり。日本を出る前の寝不足がまだ続いており、午前中は部屋でのんびり日記をつけたりする。
 11時頃からコロニアに出て、スーパー、銀行などに立ち寄った後、レストランへ。今日はホームステイ先を紹介してくれた米国人のギャレットと昼食を共にする。彼は2004年から2年間ボランティアとしてヤップに来て、そのままヤップ人と結婚し、ここで働いている。彼がボランティア時代にホームステイをしていたファミリーを我々に紹介してくれたというわけだ。当然、ホストファミリーと彼は親しく、今日はレイモンド夫妻も同席し、5人で昼食をとった。コロニアの街は小さいので、街で働いている人なら中心にあるレストランにすぐ集まれるのだ。
 昼食後、歩いてバラバット村に行く。村の入り口には石のお金を並べた石貨銀行と呼ばれる場所がある。たくさんの石のお金があり、集会所と合わせ、見事な景観を成している。さらに村を奥へと歩いていくと車道の一番奥には野外集会所。これは石を敷き詰めた壇上に、背もたれとなる石が立てられている場所で、村によっては今でも使われている。ここにも大きな石のお金がたくさんあった。海側には男の家と呼ばれる伝統建築の大きな建物も。さらに奥へは、車の入れない石の道が続いている。この石の道を散歩していたらスコールが来そうになり、慌てて引き返す。最後は少し濡れたが、なんとか男の家まで駆け戻り、そこで雨宿り。中々雨は止まず、またもここで昼寝をしてしまう。
 夕方、宿に戻り一休みしているとレイモンドがヤシ酒を作るのを見に行こうと誘いに来てくれた。昼食時に頼んでおいたのだ。どこに行くのだろうと思ったら、向かいの家の老人がふんどし姿で家の前で待っていた。そしてすぐ近くのヤシの木に上り、ヤシの実をくり抜いた容器に貯めてあった樹液を集めて降りてきてくれた。ヤシ酒はヤシの樹液を集めて放置しておくだけで発酵してできるのだ。集めたその日は、発酵しておらず、甘いジュースだが、翌日にはもう弱いお酒になっていて、飲める。3日目4日目と発酵は進み、アルコールは強くなる。最高でひと月くらい発酵させる事もあるそうで、ひと月物はほんの一口で酔っ払うほど強いらしい。集めたヤシの樹液を入れて発酵させる容器は一升瓶、しかも日本語のまま「イッショウビン」と呼んでいる。名前だけでなく、本当に日本酒空き瓶を使っており、見学させてもらったお礼に購入したのは月桂冠のラべルの付いた一升瓶だった。どうせなら一番強いのを体験として飲みたかったが、この日の在庫は、3日物まで。3日物はチモールなどでよく飲んでいたのとほぼ同じ強さに思った。強くなるまで待たないのは味が不味くなるのかも。
ヤシ酒用に樹液を集める
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