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2012年夏 韓国»3日目 全州→完州→鎮安→完州
全州、完州、鎮安、金堤、瑞山などの旅
2012年08月13日(Mon)
3日目 全州→完州→鎮安→完州
朝から雨、傘を買おうかと思っていたら宿の人が貸してくれ、助かった。午前中は全州観光のメインである韓屋村へ。韓屋村は、韓屋と呼ばれる伝統的家屋が集まる地区である。昔(28年前)来た時はかなりボロボロの街並みだったのに、今は改装した建物が大半。韓屋村造成事業が進んでいるとあったが、まさに観光村化しており、少し興ざめしたが、おもしろい場所ではある。工夫を凝らした体験型の伝統文化体験施設が多く、それを目的に来るなら楽しそう。しかし、いかんせん天気が悪いので写真映えはしない。
裏道をプラプラ歩いた後、伝統的な朝食をとりたいという妻と別行動で、私はコンビニのおにぎりをほおばり、豊南門(プンナムムン)や慶基殿(キョンギジョン)を観光した。
宿に戻り、チェックアウト。ほぼ雨は止んでいたが、宿オーナーの娘さんが傘を持って行けというので1本だけいただくことにする。宿のオーナーは韓国語しかできないが、娘さんは長野のスキー場で働いていたことがあり、日本語が上手なので色々助かったのだ。今度はフランスに行くそう。今や韓国人がワーキングホリデーで若い時から海外に行く時代なのだ。
最後に有名な全州ビビンバを食べて、全州は一旦終了。
今日から2泊のホームステイをさせてくれるホストであるチェさんと14時に駅で待ち合わせ。実は全州でホームステイ先を見つけたつもりが、場所を聞くと全州から車で30分ほどかかる田舎とのこと。全州の街に出るのも大変かと思って、予定より早く全州に来て街の観光を済ませたのである。
チェさんは全羅北道完州郡龍進面に住むアーティストで、高校で美術を教えている。今は奥さんと2人暮らし、娘は今年から米国の高校に進学し、息子も米国のカレッジで学んでいる。チェさん自身が設計した家はモダンなドーム型、広いアトリエが別棟にあり、さらにオンドル部屋の別棟もある。家自体がアーティスティックで一見の価値がある。
田舎の家庭生活を体験しようと思っていたが、チェさん夫婦はこの午後を我々のために空けていてくれており、ドライブに行こうという。全州観光が終わっているのならと、少し遠い鎮安郡の馬耳山(マイサン)まで行くことになる。
馬耳山は、その名の通り馬の耳の形をした山。朝鮮人参の産地としても有名で、あちこちに人参畑がある。ふもとにある塔寺は、霊場として有名でである。林立する石積の塔は100基余りあるという。
帰路、チェさんの友人であるアーティストのアトリエに行く。彼のアトリエは廃校となった小学校で、広々としており、作品は教室はもちろんのこと、庭にもたくさん展示してあった。一通りの見学の後、皆で酒盛り。汗をかいた後のマッカリがうまかったー。お土産に作品であるカップまでいただいた。
韓国料理を習いたいという妻の希望で、帰宅後はチェさんが奥さんと共に妻に次々と料理の手ほどき。次々と出てくる料理を肴に私は飲み始める。英語の先生であるという友人も来て、会話が弾み、遅くまで楽しい宴会を続いた。