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ロシア、ボルガ&ウラル周遊
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ロシア・沿ヴォルガ管区&ウラル管区32日の旅、ロシア内6共和国訪問
→ウファ(バシコルトスタン共和国)
サマラから乗った夜行列車は、定刻の7時40分にバシコルトスタン共和国の首都ウファに到着した。駅には国の名所や産業のパネルがたくさん並んでおり、ここが国家であることのアピールを非常に感じた。
ひと月前に
Booking.comから予約していた宿は駅から歩いて行ける場所だったが、出発前日になって忙しいからキャンセルしてくれという失礼なメールが入った。今回の旅ではほとんどの宿を事前に Booking.com で予約しているのだが、はっきり言ってトラブル続き。サランスクでは行ったらいきなり「宿を閉めるから他に行ってくれ」。ウリヤノフスクでは、行ったら閉まっていて電話を掛けたら「別の場所に来てくれ」。そして3軒目のここも前日にキャンセルを食らったのだ。さすがに嫌気が差し、ここの宿はじゃらんを使って、4つ星ホテルを昨日取り直している。(初日のモスクワの宿はじゃらんで予約)
ホテルチェックインは14時からとなっていたが、4つ星ホテルなら最低でも荷物を快く預かってくれるだろうし、部屋が空いていれば朝から入れてくれるだろうと、駅からまっすぐバスでホテルに向かう。そして朝8時半、何の問題もなく部屋に入れた。期待通りのちゃんとしたホテルでホッとした。何もかも快適で妻が部屋から出たがらず、ひとりで近くのスーパーに行って食料買い出し。ホステルのようなキッチンはないが、冷蔵庫は部屋に付いているので軽い食事ならホテルの部屋が気持ち良い。
昼過ぎに重い腰を上げ、出かける。まずはリャイリャ・チューリップ・モスクへ。バシコルトスタン共和国最大のモスクだ。ちょうど金曜日の礼拝時間で続々とバシキール人がやってくる。
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礼拝だけでなく、金曜日は結婚式も多い。モスクの前で記念写真をとる新婚夫婦もいる。
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礼拝は男女別で、女性は2階。
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男性は1階。少しなら写真を撮らせてくれるのがロシアのオープンさ? 男性の場所はそんな雰囲気全くなかったが、女性のところでは礼拝している人が撮っていたそうだ。
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モスクがあるのはポビェディ公園の一角で、別の一角には戦車などがたくさん展示してあり、子供たちが登って遊んでいた。
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この後、バスに乗って旧市街に戻り、今度はウファで一番古いというオールドモスク(トカエフモスク)へ。こちらは礼拝が終わっていたが、まだ熱心にお祈りをしている人もいた。
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オールドモスクにはメインのモスク以外にたくさんの建物がある。Central Muslim Spiritual Board of Russia の入口は、木の門で美しい浮き彫りとなっていた。
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金曜なのでイスラム教徒の結婚式日和かと思っていたら、ロシア人の正教式結婚の人々も何組か見かけた。今日は休日なのか?
次に国立博物館へ。たくさん見るものがありすぎて疲れてしまう。
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そしてレストランで遅い昼食をとる。バシキール料理があるレストランをわざわざ探したので、当然バシキール料理ばかりを注文する。飲み物はクミス=馬乳酒。久しぶりで美味かったー。馬肉カルパスメインのスープは、具を盛ったスープ皿にポットに入れたスープをテーブルで注いでくれ、驚いた。メインディッシュも馬肉、馬三昧でしたが全部美味かった。
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19世紀の交易場が改装保存されて、ショッピングセンターになっており、ここが使っているガイドブックではトップのおすすめとなっている。しかし、行ってみたらかなりがっかり。最初にここに行っていたらウファに見るべきものがないと思ってしまっていたかも(笑)
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最後に中央市場へ。やはり気になるのが馬肉。色々試食させてくれたがどれも美味! 昼はカルパスを食べたので、馬の干し肉を買ってみた。
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クミス=馬乳酒も発見! 今までモンゴルやカザフで自家製のは何度も飲んだが、ボトル入りを見たのは初めてだ。当然これも購入。クミスはロシア語で、バシキール語ではクミーズと呼ぶのだとバシキル人の売り子さんが教えてくれた。
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朝に買った食料もたくさん残っていたので、馬肉と馬乳酒追加で、夕食もホテルの部屋でとなる。低アルコールの馬乳酒では酔わないと思っていたが、夜行の疲れが残っていたのか、2人ともほろ酔いで寝てしまった。