■局方収載文書 | ・本品は天然に産する含水ケイ酸アルミニウムである。 ・性状:本品は白色〜類白色の砕きやすい塊又は粉末で、 わずかに粘土ようのにおいがある 本品は水、無水エタノール又はエーテルにほとんど溶けない。 本品は水で潤すとき、暗色を帯び、可塑性となる。 (可塑性:本品5gに水7.5mLを加え混ぜたたとき、著しい流動性がない) ・貯法:密閉容器 |
■注釈文書 | ・カオリンは長石、雲母の風化したものといわれ、鉱物学上kaoliniteに属し、その組成は 含水ケイ酸アルミニウム(Al2O3・2SiO2・2H2O)に相当する。 ・カオリンは通常の粘土に比べ可塑性は小さい。 ・用途:製剤原料 ・化学的に安定であるので、医薬品の賦形剤にも適する。 ・外用にはカオリンパップとして消炎剤に用いる。 ・精製カオリンは化粧品の製造原料として用途が多い。 |
■感想 | ・カオリンは、パップ(どろっとした貼り薬)の「どろっ」を作るために、古典的に使われてきた材料です。 ・手作りコスメの一環として、フェイシャルパックなどの基剤としても有名ですが、ケイ酸アルミニウムと知り、なーんだ、という感じでした(^^) ・化学的に安定とのことで、なんだか安心。 ・内服する方法もあるらしいのですがアルミを含んでいるので、透析中の人は×、ね。 ・ちなみに、「密閉容器」というのは、空気が出入りしてもよいほどスカスカな容器のことです。ビニール袋や紙袋の中にずさんに入れておいても品質が保てるということですね。 |
■リファレンス | ・第十四改正・日本薬局方解説書、廣川書店 |
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最終記載日:2003年10月14日