| ■局方収載文書 | ・本品はヒツジの毛から得た脂肪よう物質を精製したものである。 ・性状:本品は淡黄色〜帯黄褐色の粘性の軟膏ようの物質で、 敗油性でないわずかに特異なにおいがある。 本品はエーテル又はシクロヘキサンに極めて溶けやすく、 エタノールに極めて溶けにくい。 本品は水にほとんど溶けないが、2倍量の水を混和しても水を分離せず、 軟膏ようの粘性がある。 ・融点:37〜43℃ ・貯法:密閉容器 |
| ■注釈文書 | ・精製ラノリンは軟膏ろう状物質で、脂肪に似ているが、グリセリドではない。 高級アルコールと脂肪酸とのエステルで、物性は脂肪とろうの中間である。 2〜3倍の水を混和しても軟膏状の稠度を示す点が、脂肪と大きく異なる。 ・ラノリンの主成分はコレステロールである。 ・医療用として、軟膏や眼軟膏の基剤となる。 |
| ■感想 | ・ラノリンって、例えばメンソレータムリップに入っていたりと、とても日常的に名前を目にしますよね。なので、一応物性を知っておきたいと思いました。 ・意外に融点が低いのね。 |
| ■応用 | ・薬用リップのアレンジをする際、ラノリンの知識が役に立ちます。 ≫手作りのカラー薬用リップ |
| ■リファレンス | ・第十四改正・日本薬局方解説書、廣川書店 |
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最終記載日:2003年11月18日