science

精製ラノリン 〜Purified Lanolin〜

局方収載文書 ・本品はヒツジの毛から得た脂肪よう物質を精製したものである。
・性状:本品は淡黄色〜帯黄褐色の粘性の軟膏ようの物質で、
    敗油性でないわずかに特異なにおいがある。
    本品はエーテル又はシクロヘキサンに極めて溶けやすく、
    エタノールに極めて溶けにくい。
    本品は水にほとんど溶けないが、2倍量の水を混和しても水を分離せず、
    軟膏ようの粘性がある。
・融点:37〜43℃
・貯法:密閉容器

注釈文書 ・精製ラノリンは軟膏ろう状物質で、脂肪に似ているが、グリセリドではない。
 高級アルコールと脂肪酸とのエステルで、物性は脂肪とろうの中間である。
 2〜3倍の水を混和しても軟膏状の稠度を示す点が、脂肪と大きく異なる。
・ラノリンの主成分はコレステロールである。
・医療用として、軟膏や眼軟膏の基剤となる。

感想 ・ラノリンって、例えばメンソレータムリップに入っていたりと、とても日常的に名前を目にしますよね。なので、一応物性を知っておきたいと思いました。
・意外に融点が低いのね。

応用 ・薬用リップのアレンジをする際、ラノリンの知識が役に立ちます。
 ≫手作りのカラー薬用リップ

リファレンス ・第十四改正・日本薬局方解説書、廣川書店


感想欄以外は、嘘のない、主観の入らない文章を心がけています。
お気付きの点がありましたらメールをお寄せください
最終記載日:2003年11月18日

home science