2人の世界旅 日々の記録

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アゼルバイジャン>2009年02月27日(Fri)
★バクー→ゴブスタン→バクー
:: 旅659日め : 世界旅96ヶ国め : 和人217ヶ国め : あづさ115ヶ国め ::

■ゴブスタンへ行こう!
今日は、アゼルバイジャンで楽しみにしていたゴブスタン(英:Gobustan、ア:Qobustan)へ行ってみようと思います! 2007年に新しく登録された世界遺産物件の1つで、今いる首都バクー(英:Baku、ア:Baki)から日帰りで訪問できるところです。

世界遺産の旧市街を観光しながら歩き、バスの乗り場を目指しました。楽しみにしていたシルバンシャー宮殿やキャラバンサライ(隊商宿)、乙女の塔などを見て歩きました。そしてバスに乗ってゴブスタンに到着。バスを下車したところは、岩絵がある山から離れた低地でした。バス下車地点にはタクシーも待機していますが、私たちは、その山まで11kmあると言われた道のりを歩くことにしました。途中の商店で昼食のおかずにとピクルスを買いました。

午後1時半、山の中腹にある小さなミュージアムに到着。ここで入場料を支払い、早速外を歩き始めました。

ゴブスタンには無数の古代の岩絵が残されています(保護区内には数千点ですが、総数は数万点にのぼるそうです)。ミュージアムは特に見ごたえのあるものが集中するところに建てられており、館員に入場料を支払ったらすぐにガイドなしでも岩絵観光に出ることができます。道には矢印が記されているので、安心です。

ここの岩絵は素晴らしかった。線刻画が中心で、複雑な図柄は少なく、シンプルに線を刻んで、人、家畜、船などの絵を作り出しています。何千年も前の岩絵が良い状態で見ることができますし、ガイドなしで自由に歩いたので、自分たちで岩の裏などを覗き込んでは「あ、見つけたー!」という発見がこれまた楽しいのです^^

ゴブスタン

矢印案内に従って、一通りの岩絵を見たら、カスピ海と岩絵が両方見える眺めの良いところで、お昼ごはんを食べました。

下山の際、私たちは舗装道路から外れ、丘の中腹を歩くことにしました。実にそれは大正解で、案内矢印も何もないところなのに、数多くの岩絵がこれでもかとばかりに残されているのです!

 和人「考古学者の気持ちになったら、どこに岩絵があるのか推測できるようになってきたよ」
 あづさ「描く側の気持ちになったら、どんなところに岩絵が描かれているかが分かってきたよ」

と、2人の視点が違うのが、また楽しいでしょ。それは多分どっちも正解で、岩だらけの草原を歩きながらも、「あそこの裏に岩絵がありそう!」と岩の昇り降りもまったく苦にせず、岩絵探しに夢中になれました。

楽しかった。ウキウキワクワクが連続する、こんな楽しい観光久しぶりです。「発見の楽しさ」が心地よいです。

楽しさを味わえた秘訣としては、往復をタクシーなどにせず、自分の足で歩いた点にあると思います。もしタクシーに乗っていたら、ミュージアム付近の岩絵を案内に沿って見ただけで終わってしまっていたからです。もっと広範囲にいろいろな絵が点在している、その発見の楽しさが私たちには合っていました。原始的な線画だからこそ古代の浪漫に夢を馳せることができた点も、楽しさの一要素でした。

今日も寒かったけれど、そんなのが吹き飛ばされるくらい、ゴブスタンはいいところ! 本当にオススメなので、機会があれば、是非行ってみてほしいなと思います。

そんな楽しい1日だったので、バクーに戻ったら調子に乗って2日連続でワインをボトルで買って、今日も乾杯しました。アゼルバイジャンはワイン発祥の地ですから、何日連続で飲んだっていいのよ(*^-^*)
本日の旅
行動 :ゴブスタン観光
朝食 :コーヒー、チョレーチ(パン)、カスピ海ヨーグルト、豚のレバーペースト/宿
昼食 :チョレーチでサンドイッチパーティー(ミックスピクルス、豚のレバーペースト、マヨネーズ)、コーラ/ゴブスタンの岩絵地帯
夕食 :ソーセージ、ラディッシュサラダ、ナンのようなパン、カスピ海ヨーグルト、赤ワイン/宿
宿泊 :ジャヌブホテルCanub Hotel

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旅情報
1マナト=134円

*ゴブスタンへの行き方
バクーから195番のバスまたはマルシュ(ミニバス)に乗って、ゴブスタンへ。所要1時間、0.8マナト。そこから片道11km離れているらしい山の中腹のミュージアムへ行く。バス下車地点にタクシーも待機している。ゴブスタンまでの往復で10マナトはするそうだ。
ミュージアムは岩絵地帯の入場料支払い場所でもある。入場1人3マナト、カメラ1台3マナト、ガイドは6マナトだそう。私たちはガイドをつけず、カメラ代をまけてもらい観光した。