2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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イエメン>2009年01月12日(Mon)
ザビード→ホデイダ→マグラバ→サナア
:: 旅613日め : 世界旅89ヶ国め : 和人217ヶ国め : あづさ109ヶ国め ::

■古都ザビードの朝
昨日、町の少年に教えてもらった宿は、世界遺産古都ザビードZabidの東門の目の前という良い立地にあります。今日は首都サナアSana'aへ向かう予定ですが、もう一度ザビードも散策してみました。朝の光を浴びた旧市街は、昨夕とは違う穏やかな印象を与えてくれました。

朝9時に流しのミニバスに乗り、ホデイダAl-Hudaydahで乗り合いタクシーに乗り換え、サナアへ向かいます。

途中にはもちろん検問もあります。私たちはパーミッション(許可証)のコピー、イエメンビザのコピー、パスポートコピーを全部持っていますが(アデンの警察で必要と言われていた)、検問でチェックするのは許可証だけでした。ただ眺めてチェックするだけではなく、許可証のコピーを必ず奪っていくので、旅行者は常に何枚ものコピーを携帯していなければならないのです。なんだか昨今のイエメン、コピー屋が儲かって仕方がないんじゃないか!? というくらいに。

さて、昼食休憩でストップした、マグラバというところが素晴らしかった!

標高3000m級の高地で、乗り合いタクシーから一歩降りると「わー空気が冷たーい」と感じます。ジャンビーアという三日月型の短剣をヘソの前につける、イエメン独特の姿をする白装束の男性もかっこいい。

つづら折りの道を登ってきた峠にあるこの町は、さらに数km登るとマナハManakhaと呼ばれる村に続くのだそうです。
まさに、これぞイエメンと言える山岳部族の地域なのです。

山の上、崖の途中に立てられた家。伝統的なイエメン建築の家。こんな光景、イエメン以外に世界のどこにもないでしょう。独特な見栄えを呈するイエメン建築は大変に見応えがありますし、画になります。

昼食はこの風景が窓から見られる食堂で食べました。その後、和人は周辺の散策に出ました。いろいろと目にしたいものがあるのでしょう。一方あづさは食堂とタクシーのあたりをうろうろするだけ。先述のようにここではイエメン男性の装束が特にサマになっていて、彼らと、時にカメラを介した交流をするだけでも、ずっとわくわくしっぱなしです。ちなみにイエメン男性は写真好きで、カメラを持っているとよく「スーラ!」(写真という意味のアラビア語)と言ってはニコニコとカメラ視野に入ってくるのですよ(^^*

ジャンビーアを身に着ける男

壮大な山岳風景にイエメン建築、ジャンビーアに白装束のイエメン人と、見映えするものが揃ったマグラバの町が、今日の一番の思い出です。

夕方無事にサナアに着いて、世界遺産の旧市街の目の前に宿を取りました。旧市街も散歩しました。

サナアのことについては、明日の日記から書くと思うので、今日は割愛!

実は陸路でオマーンへ行けない可能性があるので(先述の外国人誘拐の関係で、です、涙)、サナアのあとどの国に行くのかが未定なまま。ネットで調べたりバス会社や旅行代理店などに聞いて回る時間を考慮すると、サナアは短期滞在では済まされない予感すらしています。
本日の旅
行動 :ザビードからサナアへ移動、ザビード観光、ホデイダ観光、サナア観光
朝食 :ファスーリャ(ひよこ豆の赤い煮込み)、ルーティ(パン)、シャイハリブ(甘いミルクティー)/ザビードの食堂
昼食 :ハロン(石鍋にごはんとひき肉ソテーと野菜のトマト煮を入れて強熱し上にきゅうりペーストを乗せたもの)、イゲヤ(とうもろこし砕きの少しすっぱい煮)、ホブス(アラブの薄パン)/マグラバの食堂
夕食 :ホブス、ベイ(トマト卵玉ねぎ青唐辛子などの入ったスクランブルエッグ)、フール(豆トマト玉ねぎクミン煮)、シャイ(甘いストレートティー)/サナアの食堂
宿泊 :タジサナアホテルTaj Sana'a Hotel

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旅情報
1リアル=0.47円

*ザビードからサナアへの移動
バス、ミニバスや乗り合いタクシーでいったんホデイダへ行き、ホデイダで別のバスまたは乗り合いタクシーに乗り換える。私たちはザビードからは流しのミニバスに乗り、ホデイダの街に入る前のサナア方面分岐で下車、ここまで250リアル、1時間。分岐路からは乗り合いタクシーでサナアまで、1000リアル、5時間。ホデイダ-サナア間に検問あり。