2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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イラク>2009年03月16日(Mon)
アルビル→ドホーク
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■アルビルからドホークへ
早起きして、2人でアルビルErbilの街を歩きました。黄砂のない、澄んだ空気の中では、アルビルキャッスルもきれいに見えました。食堂で、1人前で肉料理3皿プラスアルファがつく巨大な朝食(笑)を食べたら、ホント、お腹いっぱいです。そして今日は別の町を見てみようと、ドホークDohokへ移動することにしました。

この区間をつなぐバスは危険なので(※途中、イラク中央政府管轄のモースルの町に入るため、クルド政府の手が及ばないためです)、移動には乗り合いタクシーを使うことになります。そしてそれは安くなく、タクシー1台1万円以上する料金を、乗客人数(たいてい4人)で頭割りすることになります。

大好きな大好きなアルビルの街にさようならを言って、タクシーに乗りました。平らな道をスピードを出して走り、更に検問では私たちはパスポートしかチェックされないため、時間がかからず、2時間半ほどでドホークに到着しました。こちらでは、安宿探しに時間がかかったけれど、無事に宿も決めて、荷物を置いて、ドホーク観光に出かけることができました。

英語ガイドブック「Lonely Planet」のWEB掲示板だったと思うのですが、「ドホーク必見」みたいに書いてあったのを覚えていて、楽しみにしてここにやってきました・・・が、ここは、普通の町でした。見所がないのはまだいいのですが、何といったらいいんでしょう、普通に家があり、普通に店があり、普通に道路があり、人も普通で、なんとも普通。こんなことなら、もっと情緒溢れるアルビルにいれば良かった・・・。

ちなみにドホークの町は、市街地から離れると緑が多く広がります。公園には、梅の花(にとても似ている花)が咲いていて、春が来たことを感じさせてくれました。また町から低い山が見えるのですが、その山肌に描かれるクルドの国旗が目をひきますよね。

クルディスタン国旗

ドホークまでくると、トルコ国境は近い。しかもアルビルの感激がイラクの旅の最高峰になってしまった今、山に例えれば今は「下山完了間近の気分」となっています。

本当ならもっとイラクにいたかったけれど、この気分では長くは滞在できません。
本当なら山頂の美しい風景を見ていたかったと、下山の途中で気付いてしまったら、山を下り続けるのが、やはり懸命です。

明日は、国境の町、ザホZakhoへ行こうかな。
もう、山、降りちゃおうかな。

嗚呼、アルビルの町が本当に良かったと、別れてから思うのは、まるで恋心のよう。
本日の旅
行動 :アルビル観光、アルビルからドホークへ移動、ドホーク観光
朝食 :ベレンツ(肉汁とクローブで作ったおかゆ)、ナン(ちぎって肉汁を吸わせた薄パン)、ゴーシュト(羊肉塩味のみの煮込み)、ベーツェケ(羊足煮込み)、シール(にんにくの水漬けで水の部分を味わうもの)/アルビルの食堂
昼食 :ラフマジン(ひき肉入りトマトソースを薄いパンに塗って焼いた薄ピザ)/路上、カステル(ミルクプリン)/ドホークの甘味処
夕食 :ナン、チキングリル、ライス、オリーブ、トルシー(ピクルス)、生野菜(玉ねぎトマトきゅうりピーマン)、肉ゆで汁スープ、豆シチュー、チャイ(紅茶)/ドホークの食堂
宿泊 :アースヤホテルAsya Hotel

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旅情報
1ディナール=0.0847円

*アルビルからドホークへの移動
バスがあるが、日記本文中の理由により、クルディスタンビザしか持たない旅行者は使うべきではない。乗り合いタクシーが現実的な唯一の手段となる。乗り場は「ガラッジシマル」と呼ばれるところから出発。ガラッジシマルは、シタデル(アルビルキャッスルのあるところ)から北東に500mくらい離れたところにある。1人15000ディナール、所要2時間半。