2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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ウルグアイ>2010年02月12日(Fri)
コロン行き夜行バス→コロン郊外→コロン→パイサンドゥ
:: 旅1009日め : 世界旅179ヶ国め : 和人235ヶ国め : あづさ192ヶ国め ::

■世界旅179ヶ国目、ウルグアイ入国
朝4時ごろだったかな。夜行バスの中で窓側に座っていたあづさは、「コロン方面の分岐」の看板を見逃さず、私たちは無事に目的地コロンColon郊外でハイウェイ上に下車することができました。いつもは和人がこういう大事なところで頑張っていてくれるので、今日はあづさが看板を見逃さずにいられて良かったです。ここからコロン市内に行けば、きっとすぐウルグアイ行きバスに乗れることでしょう。

ただ夜明け前の真っ暗な時間では、コロン市内に行くにも時間が早すぎますから、私たちは工事現場の敷地(誰も通りそうにないところ)でテントを張って仮眠することにしました。朝7時まで寝ていたかな? 朝起きたら、テントの前でまるで参勤交代のように列をなすハキリアリ(切った葉っぱを巣に運ぶ蟻)がとても可愛らしかったです。

コロン市内に着いて、ただ1つ誤算だったのが、午前中はコロンからウルグアイに行くバスがないと言われたこと。なのでめいめいに時間を潰して午後一番のバスが来るまで待ちました。

今いるコロンはアルゼンチン側の町です。川の対岸がウルグアイ側のパイサンドゥPaysanduという町です。通常国境を越えて次の国にいく場合、出国手続きと入国手続きの、2度の手続きが必要になるものですが、今回は違いました。乗客は全員バスに乗ったまま。休んでいてよし。バス乗務員が各人のパスポートを回収してイミグレーション手続きを代行してくれる上、出国手続きも入国手続きもどちらもウルグアイ側の一箇所でまとめて行えるのです。「これは楽ちんでいいねー!」と、すごく嬉しく思いました。

ウルグアイで私たちが目的地としているのは、ウルグアイ南部のコロニアデルサクラメントColonia del Sacramento(通称コロニア)という、世界遺産にも登録されている町です。だからパイサンドゥのバスターミナルに着くや否や、コロニア行きのバスに乗り継げるかどうかをバス会社窓口で聞いて回りました。でも、答えは、不可。いい時間帯のバスが1つもないんです。

「あーあ、何もなさそうな田舎町パイサンドゥで時間を潰さなくちゃなぁ」と、消極的な気分のまま、とりあえず宿探しを始めました。ウルグアイは宿代が高いことで知られていて、それでもやっと、予算に合うところを見つけることができました。

パイサンドゥは、ごく普通の町に見えます。普通に公園があって、普通に道があって、道端には普通に商店やレストランがある、なんとも普通の町。やる気になれば、ここからコロニアへタイミングよく向かえないことが分かった時点で、今朝いたアルゼンチンのコロンへ戻って移動を続けても良かったのですが、折角ウルグアイを訪問することに日数も確保しているので、アルゼンチン戻りの選択肢を選ぶには至りませんでした。


「ウルグアイ料理」と、ゴメンなさい突然料理の話になりますが(笑)、ウルグアイとアルゼンチンは文化が似ていて、それぞれの料理もよく共通しています。だからウルグアイ料理として思いつくのが、やっぱりアサード(肉を塊でドンと焼く)やパリージャ(いろいろな肉を一度に網焼きにする)なんですね。夕方和人と一緒にお散歩する中では、良さそうなアサード屋やパリージャ屋をも探していましたっけ。

アルゼンチンとの国境の川では、水遊びをする子供たちがいて、その近くの草原には馬がいて、舗装された道でも時折馬車を走らせるおじさんに出会ったりと、こちらがゆったりすればするほど、なかなかに良い光景の連続に出会えます。

ウルグアイ

牧童の国っすよ~。それが感じられる写真でしょうか?

和人が「ちょっと向こうの教会の写真撮ってくるね、○○で待ち合わせしよう」と言って去ると、あづさの一人歩きが始まりました。そしてとある商店の前を通ったら、店主はマテ(ウルグアイのお茶)を飲みながら道端でぼーっと座っていて、通りがかるあづさに「セニョリータは韓国人かい?」と聞いてきます。セニョリータは「お嬢さん」といったニュアンスでも使われる女性形代名詞です。「ううん、私は日本人よ」と答えると、「こんな町に日本人が来るなんて!嬉しいねえ!」と驚いた様子で、商店のおじさんは椅子をもう一脚出してくれて、しばしおしゃべりタイムとなりました。やがて和人も合流して、商店のおかみさんも合流しての、4人でのおしゃべりです。こういう地元の人との触れ合いが持てるときは、本当にスペイン語をちゃんと学んできて良かったなぁとつくづく思います。

おじさんおばさんに冷たいドリンクをごちそうにもなったし、あづさが牛の皮張りの素敵なグアンバ(マテ茶を入れる容器)に興味を持っていたら「使っていない1個があるからあげる」とプレゼントしてくれるし、更に「明日もまたおいで」と言ってくれるのです。何て優しい人々なんだろう! 和人が以前首都のモンテビデオMontevideoなどを訪問したときは、こういう人の良さには出会えなかったと言います。この人の良さに出会えたことは、田舎地方を旅することの特権なのかもしれません。

明日も、パイサンドゥに滞在したいな。

最初持っていた消極的なイメージ撤回! ここは人が温かい素敵な町ですよ!
本日の旅
行動 :夜行バスを下車してコロンへ行く、コロンからパイサンドゥへ移動、アルゼンチン出国、ウルグアイ入国
朝食 :なし(移動していた)
昼食 :Pancho(パンチョ、ホットドッグのこと)、オレンジ炭酸ジュース、オレンジジュース、パン、ハム/コロンのバスターミナル
夕食 :ロゼワイン、Ensalada mixta(エンサラダミクスタ、レタス玉ねぎトマトのサラダ)、Arroz Valenciana(アロースバレンシアナ、鶏肉豚肉玉ねぎのリゾットにドライハム添え)、Parrilla(パリージャ、網焼きのこと、食べたのは骨付き肉)、ビスケット2種、パン)/パイサンドゥのレストラン
宿泊 :オテルコンコルディアHotel Concordia
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旅情報
1パラグアイグアラニー=0.02円
1ウルグアイペソ=4.76円

*コロンからパイサンドゥへの移動
コロン市内バスターミナルから、月~金は12:15、13:45、18:30発。火土は0:45発。土日は20:45発もある。

*パイサンドゥからコロンへの移動
逆方向は、月~土は8:45、14:45、16:45、19:30発。日曜日は20:45発。