2人の世界旅 日々の記録

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エチオピア>2008年12月26日(Fri)
アディスアベバ→マターラ→アセフテフェリ→ディレダワ
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■エチオピアを東に移動
今日からエチオピアを東に移動します。次の目的地はソマリアです。

今まで経験した、ジンカJinkaやアルバミンチArbaminchのバスターミナルでは、日の出前の暗闇でゲートが開くと皆が猛ダッシュでバスに乗り込み座席争奪戦を繰り広げていましたが、アディスアベバAddis Abebaは違いました。比べものにならないほどバスがたくさんあるからか、ゲートが開くと皆のんびりとバスに乗り込んでいきます。写真はアディスのバスターミナル風景です。出発前、まだ朝6時ごろの光景です。

アディスのバスターミナル

朝7時にバスが出発しました。ここから東に向かう幹線道路は全舗装で、バスは揺れずに快適です。そうそう、今日は“肉なしの金曜日”なので、昼食には、豆やじゃがいもが具の、ちょっと寂しいインジェラを食べました。

ところで、何故だろう、私たちが通る道には、異様にディレダワDire Dawa方面行きのバスが多いように感じます。NTO(国営旅行社)のチャーター車も何台も見かけるし、はて、何が起こったのでしょう?

昼下がりになると、バス車内では数人のお客が私たちにチャットをプレゼントしてくれました。チャットはオモラテOmorateでの日記にも登場しましたが、覚せい剤(アンフェタミン)類似成分が含まれる葉っぱで、エチオピアでも日本でも違法にはならないものです。口の中で時間をかけて噛んでいると頭が冴えてくるのですが、私たちが今日体験したところでは、長時間バス移動の疲れを感じないことが分かりました。なるほどこの葉っぱ、バス移動のときに皆がこぞって噛んでいるのが、理解できた気がしました。個人的には、非常に美味しくないので(初めて青汁を飲んだときの、ウーマズイッ!というあの味に似ています)、好きではありません。砂糖と一緒に噛むほうが美味しくて好きかな。

そんなわけで、昼間はチャットのせいでバス移動の疲れを感じずにいたら、おっと夜は反動でやたらしんどくなってきましたよ(苦笑)。日が沈んだあとは、ディレダワに到着するまでが長く感じてしまいました。

そして、ここに来て昼間のバスの多さの謎が分かりました。明後日はこの近くで大きな大きな祝祭があり、エチオピアじゅうから人がやってくるのだそうです。当然そんな時期は宿も高額で満室です。いろいろ手を尽しても納得できる値段で泊まれるところもなく、バスターミナルのポリスに「バスターミナル内で寝かせてください」と頼んでも許してもらえませんでした。

「あーあ今日は路上で夜明かしかぁ」と道端に座り込んでいたら、先ほどのポリスが上司にかけあってくれたのでしょう、ターミナル内派出所で寝て良いと言ってもらえました。嬉しいな。私たちは派出所の隣にテントを張って寝ることにしました。

何よりも、エチオピア内最後の目的地ジジガJijigaへのバスが、明日朝5時にこのターミナルから出るというのですから、ターミナル泊は有り難いと思いました。
本日の旅
行動 :アディスアベバからディレダワへ移動
朝食 :パン(オレガノ風味)/バス車内
昼食 :インジェラ(テフ粉の酸っぱいクレープ)、バイヤイナト(アリチャ(じゃがいもの黄色い煮込み)、カイワット(レンズ豆の赤い煮込み)、シュロワット(挽き豆の煮込み)の盛り合わせ)/マターラの食堂、さとうきび/マターラの路上
夕食 :インジェラ、シュロワット、ファンタオレンジ、アンボ(炭酸入り天然水)/ディレダワの食堂
宿泊 :バスターミナル派出所の庭

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旅情報
1ブル=10.5円

*エチオピアの肉なし金曜日
エチオピアでは金曜日は肉類を食べないことになっている。もちろん外国人向けレストランや高級ホテル内レストランなどはこの限りではないらしいし、最近はこの戒律を守らない庶民も増えているとも聞く。しかし私たちが経験した限り、庶民のレストランでは金曜日は豆の煮込みやジャガイモの煮込みをインジェラに添えて出すなどしていた。肉派の旅行者は木曜日にティブス(エチオピア版焼肉)を食べ貯めしよう!