2人の世界旅 日々の記録

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オマーン>2009年01月25日(Sun)
サラーラ→ホールルーリ→タカ→サラーラ→タムリート→マスカットへ向かう夜行バス
:: 旅626日め : 世界旅90ヶ国め : 和人217ヶ国め : あづさ109ヶ国め ::

■世界遺産、乳香の土地
サラーラSalalahで一番楽しみにしていたのは、「乳香」との出会いです♪

乳香とは、その高貴な香りで知られるもので、木の樹液を固めたクリスタルのようなもの。フランキンセンスとも呼ばれます。日本では後者の名前でアロマセラピーオイルが流通していますから、フランキンセンスというほうがピンと来やすいかもしれませんね。文字には書けないほどの高貴な香りの良さが、ホント素敵です!

オマーン南部は古来より乳香の産地でした。古来には奢侈品だった乳香は、この土地から世界へと運ばれていき、それに伴いここはかつて大変に繁栄していたそうです。

さて、そんな考古遺跡の1つ、まずはアルバリードAl-Balid遺跡へ向かいましょう♪

アルバリード遺跡はサラーラ市街地から歩いていけます。ちょっと遠いけど、バックパック背負って頑張りましたよ。入場料を払って、おめざのカフェオレをミュージアム前のカフェで飲んだら、遺跡散策へ。思っていたよりも広い! かなり広大な遺跡です。多数のモスク跡が印象的な都市の跡。アルバリードは港の都市として栄え、乳香の輸出と、インド洋の国々からの香辛料の輸入とを司っていたそうです。

アルバリード遺跡

アルバリード観光を終え、朝カフェオレを飲んだところへ戻りました。カフェテリアにあづさがちょこんと座っていると、嬉しいことにカフェの主人が、小さな壷に木炭を置き、あづさの前で乳香を炊いてくれました。黄金色の樹液がぷちぷちとはじけるように融け、白銀の煙を立て、実に良い香りをふりまいています。乳香の前でうっとりしちゃいます。乳香は高価なものなのですよ。それだけに、嬉しかった♪

帰りは街までヒッチハイク。止まってくれたおじさんは私たちが日本からサラーラに来たことを喜んでくれました。サラーラの街では、路上の無数のトロピカルフルーツ屋が目につきますが、その一軒の前で車を止めてくれ、私たちにサラーラ特産のパパイヤ、ココナッツ、バナナなどをごちそうしてくれました。更におじさんはマスカットMuscat行き夜行バスのチケット購入を手伝ってくれ、「マストシー」(絶対見なければならない)と言い、フィッシュマーケットにも連れて行ってくれたんです。

おじさんはこれから会社に戻るということで、私たちとはフィッシュマーケットでお別れしました。

夜行バスは今夜7時の出発だから、もう一件の世界遺産にも行けそうですよ。同じく「乳香の土地」として世界遺産に登録されているホールルーリKhor Rori(※現地発音はコロリに聞こえます)へ向かいました。乗り合いタクシーの乗客が集まるまでの間にお昼ご飯も済ませられました。

ホールルーリは紀元前1世紀頃の港町。鉄器時代のアルバリードよりは新しいところですが、すでに風化してしまった石組みが寂しく目につきました。目の前が川で、その先が海。海にラクダがいる光景がなんとも不思議な感じです。

今日は世界遺産に登録されている2つの遺跡を1日で見られ、大満足です。
そして今夜は夜行バスに乗って、1000km離れた首都マスカットへ。

アラビアでも有数の美しい世界、アラビアンナイトの世界へ誘う輝く魔法の絨毯のようなマスカットの街が、今から楽しみです。
本日の旅
行動 :サラーラ観光、マスカット行き夜行バスに乗る
朝食 :カプチーノ/アルバリード遺跡のカフェ
昼食 :サラダ(フィルフィル(青唐辛子)レモン玉ねぎトマト)、ダール(少し酸味のあるトマト玉ねぎスープ)、ルース(ごはん)、サルナー(魚とナスのカレー)/サラーラのバングラディシュ労働者向け食堂
夕食 :Buriyani(ブリヤニ、香辛料の入ったピラフ)、ダジャージ(鶏の炙り焼き)、ホドラ(生野菜のサラダ)/タムリートの食堂
宿泊 :マスカットへ向かう夜行バス

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旅情報
1リアル=239円

*世界遺産「乳香の土地」への行き方
サラーラ周辺に点在する遺跡群を指し、単一の場所を指すものではない。私たちはアルバリード遺跡とホールルーリ遺跡(地元の発音に忠実に書くとコロリ遺跡)の2箇所を訪問した。アルバリードへはサラーラ中心部からそれほど離れていないが、公共の交通機関がなく、普通はタクシーで行く。ホールルーリも公共の交通機関がないのでタクシーを使う場所である。サラーラまたはタカの町から乗り合いタクシーでホールルーリ遺跡に最も近い幹線道路上で下車する方法がある。世界遺産登録地は他に2ヶ所あるがいずれも公共交通機関では行けない。