2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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オランダ>2007年09月17日(Mon)
★デュッセルドルフ→アムステルダム→ロッテルダム→キンデルダイク→ユトリヒト→デュッセルドルフ
:: 旅130日め : 世界旅26ヶ国め : 和人212ヶ国め : あづさ47ヶ国め ::

■デュッセルドルフ→アムステルダム:2h11m
デュッセルドルフDusseldorfのけんさん(仮称)の家では、3泊連続の夜行列車のあとということもあり、ぐっすりぐっすりと就寝することができました。今日の夜も泊めてもらえるという素敵なもてなしに、オランダ旅行はドイツからの日帰りで行ってきます。デュッセルドルフはドイツ西部の町で、ベネルクス3国(ベルギー・オランダ・ルクセンブルグ)には日帰りで訪れることも可能な距離なのです。

今日はトーマスクック時刻表(ヨーロッパ鉄道の総合時刻表)を貸してもらえることができ、さらにシュラフなど日帰りなら不要な荷物を置いてくることができたので、荷物がより軽い!

オランダの首都アムステルダムAmsterdamへは列車で2時間ほどで到着しました。アムステルダムの地図を見ると分かりますが、とにかく中心地から波紋のように幾重にも連なる運河、運河、運河! があり、改めて、水の国オランダ、水の街アムステルダムという言葉を実感します。

まずは歩いて新教会や王宮を観光。そして、運河がうねるように走る中にある、「飾り窓」地帯を歩きました。

飾り窓と運河

「飾り窓」は、単に窓枠が可愛いという意味ではありません。無数にある窓は等身大。窓枠の中では買われたい女性が買いたい男性を求め、ぎりぎりのセクシー姿で自らをアピールしています。私たちが訪れたのは午前中の、おそらく飾り窓地帯が最も沈静化する時間帯だったのですが、それでも数々の飾り窓の中で女性たちは体を揺らしていました。

もともと港町だったアムステルダム。船夫が訪れ酒をひっかけながら女を探す、そんな歴史がここをこうさせたのか、それも水の国オランダ文化なのだうかと思いながら、この地域を歩いていました。でも治安も悪い場所なので、結構足早に抜けてしまいましたけど。

お昼ごはんは、アムステルダムならではのインドネシア料理を食べようと決めていました。かつて宗主国(植民地に対する本国の意)だった歴史的背景があるから、こういった食だって、その土地の食ですよね。

■アムステルダム→ロッテルダム:2h40m
デュッセルドルフから日帰りオランダ旅行でキンデルダイクKinderdijkは無謀かな・・・?

そういう不安はありましたが、でも、オランダに行くならやっぱり風車は見ておきたいです。キンデルダイクの風車群は世界遺産にも登録されているところなのですが、なにしろ田舎にあるだけに、そこに行くのにどれだけ時間がかかるかも分かりません。ガイドブックを見ても場所がピンとつかめないままですが、まずはロッテルダムRotterdamへ向かってみましょう。

■ロッテルダム→ロッテルダムロンバルダイエンLombardijen:8m
ロッテルダムから、ローカル線に乗ってさらにロッテルダムロンバルダイエンRotterdam Lombardijenへ行き、バスを探しました。しかしガイドブックに書いてあるバスは存在せず、人に聞いてもバスの乗り場は分かりません。でも、「多分こっちだと思う」という勘でしばらく歩き、正しいバス乗り場を見つけることができました。

ロッテルダムロンバルダイエンの駅からバスに乗ってキンデルダイクまで45分で到着しました。

小雨が降る天候でしたが、念願の風車群を見ることができ、大満足です。
風車の仕組みを徹底解剖的に紹介した看板も興味深く見ることができました。

オランダの歴史とえいば水との戦いです。そもそも国名がニーザーランドNetherlands、これは現地の言葉ではネーデルランデンNederlanden、“低い国”という意味です。国土の3割が海抜0m以下というこの国で、国の象徴ともいえる風車は干拓のために水をすくい上げてきましたのですね。

風車群を観光したあとは、ユトリヒトUtrechtへ移動し、デュッセルドルフ方面へ足を進めました。

■ユトリヒト→デュッセルドルフ:1h48m
デュッセルドルフに戻ったら、今日の晩ごはんはスペシャル!

けんさんが案内してくれた日本居酒屋は、食材も味付けも調理法も、そして店内も器も何もかもが日本そのものという、完璧な日本居酒屋でした。旅の間は日本食を欲しない私たちなので、旅に出てからは醤油を買ったこともかつおだしや味噌を味わったこともありません。何よりも“その土地の食”を大事にしてここまで順調に旅してきました。

・・・でも、本当は、私たちは日本の食事が一番好きなのです。

ほうれんそうのおひたしは花がつおが最高! あじのたたきや牛タンなんて、日本でいついただいたって大ご馳走ですから、しばらく間をあけた今日食べると元気がいっぱい出てきます。イカの塩辛が本当に美味しくて(きっとこのお店で手作りしたんじゃないかなあ・・・というほど新鮮で臭みがなくて美味しかった)、焼酎がすすむすすむ!

日本の料理は、自分たちにとって世界で一番美味しい料理だと思っています。だから今日のスペシャル晩ごはんは、居酒屋料理ならではの美味しさもあり、本当に元気がでます。

また旅を続けようという、旅の元気がいっぱいいっぱい出てきたこと、嬉しかった。
本当にありがとうございました!
本日の旅
行動 :ユーレイルパス旅6日め、デュッセルドルフから日帰りオランダ観光、キンデルダイクの風車群
朝食 :パン、Currywurst(クリーブルスト、ドイツの国民的軽食で、焼きソーセージの輪切りに中濃ソースやケチャップをかけ更にカレー粉をかけて食べる)/アムステルダム行き列車の中
昼食 :Mie(ミー、インドネシアの麺料理)/アムステルダムのインドネシア食堂
夕食 :パン、ゴーダチーズ/デュッセルドルフ行き列車内、Alt Bier(アルトビア、デュッセルドルフ産のやや黒ビール)、バリバリキャベツの味噌乗せ、ほうれん草のおひたし、あじのたたき、枝豆、牛タン網焼き、イカの塩辛(美味しくておかわり!)、レンコンえび挟み揚げ、おつまみ味噌カツ、オムそば、ゆず胡椒とろろ飯、お味噌汁、いいちこ/デュッセルドルフの居酒屋、本格的アルトビール/brauhaus(ブロイハウス)、デリハム、チーズ、ピクルス、ドイツ丸パン、ドイツワイン/けんさんち
宿泊 :けんさんち

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旅情報
1ユーロ=170円

*世界遺産キンデルダイクへの行き方
ロッテルダム駅からローカル線に乗り換えてロッテルダムロンバルダイエン駅へ。駅から東に出て数十mのところにあるバス停から90番バスに乗る。1時間に2本。約45分でキンデルダイクに到着する。私たちは乗車時に運転手にキンデルダイクに行くことを確認したら、バス停よりも更に風車群に近いところで降ろしてくれた。
キンデルダイク自体は入場無料だが、風車内部観光は有料。
帰りはロッテルダム方面に戻ることもできるが、バス進行方向をそのまま進むとユトリヒト。