2人の世界旅 日々の記録

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カザフスタン>2007年05月24日(Thu)
★寝台バス→霍尔果斯(中国側)→コルガス(カザフスタン側)→ジャルケント
:: 旅14日め : 世界旅2ヶ国め : 和人206ヶ国め : あづさ24ヶ国め ::

■寝台バスでの目覚め
ウルムチから乗った霍尔果斯(コルガス)行き寝台バスは、ジュンガル盆地を西へと走ります。

朝6時、ふと目が覚めると息を呑むほど美しい湖「サイラム湖」が見えました。湖のほとりには、ゲル(モンゴルやカザフスタンでも見られる伝統的住居)が点在し、その手の届かない浪漫溢れる風景にもどかしい想いばかりしてしまいます。「ああもしここで下車できていたら」と、通り過ぎた今もそう思っています。

朝9時、バスは無事にコルガスのバスターミナルに到着しました。私たちはここから先のカザフスタンへの抜け方が分からないので、あづさは昨日バスの休憩所で仲良くなった、英語を話せる中国人に、アルマトイ(カザフスタン旧首都)への行き方を相談しました。そうしたらお兄さんは「我々もアルマトイに行くから、一緒に行こう」と言ってくれ、ラッキー、幸先の良い朝となりました。

私たちはお兄さんと共にバスターミナル隣のホテルに行きました。トイレや洗顔を済ませ、荷物を預けて、朝食を摂りながら国境が開く時間まで待機するとのこと。食後、私たちはコルガスの町を散策。ここは元来何もないところでしたが、中国-カザフスタン間の貿易中継地ということでここ10余年で急に発展した町だそう。でも、特に見所があるわけではなく、飲食店や日用品店が並ぶ、国境の町という印象を受けました。

11時前になり、そろそろ国境が開く時間ということで、私たちはタクシーで国境まで行き、国境前で手持ちの中国元をカザフスタンテンゲに両替しました。入国審査は中国人と外国人とで別れていたため、ここまでいろいろと世話してくれたお兄さんとはここでお別れしました。

長蛇の列の入国審査を終え、いよいよ2人の世界旅は2ヶ国目。
英語も通じない国の、未知なる旅、スタート!

■カザフスタン入国後
さて、カザフスタン側のコルガスКоргас国境に出ました。予定では、ここから3~400km離れた旧首都アルマトイАлматыに向かいますが、アルマトイ行きのバスが見つかりません。タクシーなら何台か停まっているのですが、6000テンゲとか10000テンゲとかいう値段ばかり、話にならないほど高額です。

・・・仕方ない。とにかく、歩きましょう。

歩けど歩けど周囲はカザフらしい草原ばかりで、バスターミナルすら見つかりません。何十分か歩いたのち、通りがかりの車が私たちの前に止まってくれ、なんと1000テンゲでアルマトイ方面へ40kmほど行った町まで乗せてくれることになったんです。

おじさんおばさんの車に乗り、私たちは、まったく聞いたことのないジャルケントЖаркентという田舎町に行きました。おじさんおばさんが安宿を見つけるところまで手伝ってくれたことが、有難かった。おじさんおばさんと別れ、部屋に荷物を置いたあと、まずは銀行でキャッシングをしてテンゲ現金を入手しました。そのあと、バザール(市場)へ向かいました。

カザフスタンのバザールは、ソ連風の雰囲気がありつつ、すぐ近くの中国から流通してきた雑貨などが出回っていて、その混交と変化が面白いです。今日はいっぱい歩いたし、疲れているし、何より暑い! ということで、スタンドジュース10テンゲや、シャーベット30テンゲなどで体を冷ましながら、楽しいバザール散策をしました。

この、黄色いコンテナ群。
「メタルバザール」(金属市場)と言う人は言う。これがソ連構成国の名残りなのです。

ジャルケント・市場

しばらくすると・・・、あれ? おじさんおばさん? ・・・シャーシリク(串焼き)屋の前を通ったら、ここまで車で運んでくれたおじさんおばさんがいるではないですか! 偶然にびっくり! おじさんおばさんも私たちとの再会を喜んでくれ、私たちにお昼ごはんをおごってくれました。せっかくの串焼きなので、是非カザフビールを飲みたいと、私たちは別途ビールを購入。串焼きとビールって、なんて美味しいんでしょう♪

まったく予定になかったジャルケント滞在ですが、首都滞在だけではないカザフスタンの姿が見れ、本当に本当に有意義なカザフスタンの旅がスタートしたことを嬉しく思います。

予定にない事が起こり、その展開が素晴らしい宝物になる。
これぞ、旅の、醍醐味です。
本日の旅
行動 :霍尔果斯にて寝台バス下車、霍尔果斯観光、霍尔果斯からジャルケントへ移動、ジャルケント観光、中国出国、カザフスタン入国
朝食 :羊肉入りポトフ風スープ、ナン(ウイグルパン)、チャイ(塩入りミルクティー)/霍尔果斯のレストラン
昼食 :シャーシリク(大きな肉の串焼き、スライスたまねぎとパン添え)、リンゴジュース、ビール/ジャルケントの食堂
夕食 :カザフパン、チーズ、ハム、ビール/宿
宿泊 :アジアАЗИЯ

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旅情報
1中国元=16.0円
1カザフスタンテンゲ=1円

*カザフスタン時間は、新疆時間と同じ。つまり北京時間から-2時間。日本から-3時間。

*コルガスから国境を越えてカザフスタンに入国する場合、国境バス乗車時に10元/人が必要なので元を少し残しておくほうがよい。カザフスタンテンゲ払いだと400テンゲ/人となり、損をする。カザフスタン側国境には両替できる所はない。中国側には両替商が複数人いるのである程度両替しておくと良い(国際バスでないなら必須)、レートはアルマトイ市内両替所とそれほど変わらない。

*国境越えで使うかもしれないプチロシア語
日本語「ヤポーニャ」、日本人「ヤポンスキー」
バス「アルトーブス」、バスターミナル「アルトボクザール」
宿「メーランハナ」
はい「ダー」、いいえ「ニエット」
どこ?「グジェ?」、いつ?「カグダー?」
いくら?「スコリカ?」
名前「ザヴィート」、トイレ「トゥアレート」
hello「ズドラストビッチェ」
execuse me?「プラスチー(男性)」「プラスチェ(女性)」
ありがとう「スパシーバ」、good「ハラショー」
さようなら「ダスビダーニャ」