2人の世界旅 日々の記録

■サカプルテコ族の町へ
とりあえず昨日、もうこれ以上のグアテマラ民族めぐりはしないことに決めました。９月２０日にパナマを出国するチケットを持っていて日数を延ばせない中米の旅なのに、グアテマラ滞在を伸ばしてしまった分、コスタリカやニカラグアなどの滞在日数を削っているのが現実だからです。

今日頑張って早起きして移動を開始したら、ひょっとしたらエルサルバドルへの国境まで行けるかもしれないし、そうでなくてもグアテマラシティーGuatemala Cityまで戻れるでしょう。

今いるネバフNebajからグアテマラシティーへの直行バスはなく、一旦サンタクルスデルキチェSanta Cruz del Quiche（通称キチェ）に出て、そこからグアテマラシティー行きのバスに乗るのだそうです。

バスに乗ったあと、和人があづさに、「サカプラスSacapulasに寄りたかったら寄ってもいいよ」って言ってくれました。サカプラスはネバフとキチェの間にあるので、途中下車するだけで簡単に立ち寄れます。

サカプラスは８月３１日（≫こちら）に訪問を考えたところ。そう、あづさが「スケスケ天国」と期待をしたにも関わらず、町にはスケスケ衣装を着る女性を見なかったことから結局は立ち寄らなかったところです。

だから、全然期待せずに、サカプラスで下車。幹線道路脇にある川にかかる橋で和人が待っている間、あづさは、荷物を置いて川の反対側の様子を見に歩きました。

今日は市の立つ日で、川を渡った先の坂道には、露店がひしめいています。

　　－そこには、別世界があった！！　－


露店のおばちゃん。ピンクの上衣からは白いブラジャーの上半分が見えるまでスケスケ！　首まわりに三角形の黒いアップリケを施しています。



こちらのおばちゃんは黒い上衣から白い下着がスケスケ。首まわりの三角アップリケは赤ですね。



更に坂を上ると、大きな大きな１本木が立つ広場で、露店がひしめいていました。おばあちゃんのシンタ（髪を結うための布）は、これまで見たどれよりも大きなボンボンつき。ボンボンは左右非対称、片側だけにつけるのがここの決まりのようです。めちゃ可愛いおばあちゃん♪



スケスケ天国ですからね、ブラジャーおよび下着屋さんの商品は充実しているようでした。



アイスクリームを食べる女の子とすれ違ったときにパチリ☆　白い上衣、白い下着、白い三角アップリケと、清楚な女性ですね！



ああ、めちゃくちゃ興奮しました～～、私（爆）　別に女性の下着がチラ見できたから嬉しい訳ではないのですが、ここサカプルテコ族の衣装には、感動しました。

というのも、今、世界中が文明化し、どの国にいても同じようなデザインの服（日本でいわゆる“洋服”と言われるようなもの）が着られるようになった今、独自の固有衣装を着る者はどんどん減っています。昔であればあるほど、世界には裸族たるものがいて、極端な話、おっぱいや下着、処に拠れば性器を見せてもさほど抵抗のない人々が存在してきたはずなのに、そういう“洋服”の概念にない行為は世界で急激に減少しているのが現実でしょう。

でもサカプラスでは、女性が下着スケスケの衣装を着ても抵抗のない文化が守られている。これ、すごいことだと思いました。

なんだかね、このグアテマラ民族衣装めぐりを終える今、得てきた感触の１つが、「タイムスリップ」だったなあと思うのです。日本でいえば、山間部で着物を着る人々を見たかのような、美しい伝統文化との触れ合い。

日本が、恋しくなりました。
美しく着物を着るおばあちゃんたちがいる農村地帯を、旅したくなりました。