2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
 旅して » 2人の世界旅 »旅日記 » スヴァールバル »
 旅して » 旅紀行 »旅日記 » 世界旅» スヴァールバル »
スヴァールバル>2007年07月13日(Fri)
★スヴァールバル行き飛行機→ロングイヤービエン
:: 旅64日め : 世界旅12ヶ国め : 和人208ヶ国め : あづさ34ヶ国め ::

■快晴のロングイヤービエン
ノルウェー本土のオスロから北上するとき、眼下は厚い雲で覆われていました。真夜中の沈まない太陽を見たい私たちは、この厚い雲に少々期待半減気味でしたが、何故何故どうして、飛行機がロングイヤービエンにさしかかると、途端に眼下の雲が途切れ、陸地が見えてくるのです。

世界最北の人類居住地、スヴァールバルの首都ロングイヤービエンに、飛行機は無事着陸しました。

そして天気は快晴。

私たちが泊まるキャンプサイトは空港から徒歩すぐのところにあります。時間は深夜1時すぎで、スヴァールバルで太陽が真北にある頃の時刻です。

真北=太陽が最も低い・・・なのに空はぜんぜん赤みがからず、快晴の青空そのものが広がっています。

「太陽だー」と、私たちは重いバックパックの重さを感じず、キャンプサイトへと走りました。
そこから見る真夜中の太陽は白く白く、まさに昼間と同じ照度で輝いていました。

真夜中の太陽

意外でした。意外でした。意外でした。

太陽が沈まないことは知っていましたが、まさか夕陽の赤い空にもならないなんて、夢にも思っていなかった。深夜1時すぎに、青空の中で太陽が輝くなんて、想像もしていなかった・・・。

興奮が覚めるわけがありません。
私たちは、真夜中の太陽を見ることを楽しみに、スヴァールバルに来たんですもの!

キャンプサイトのキッチンスペースで会った人が、笑みいっぱいの私たちに、ワインをプレゼントしてくれました。
「真夜中の太陽に、乾杯!!!」・・・このワインの美味しさは、夢が叶ったからこその、心に沁みる(しみる)味。

■就寝後
この日寝たのは朝4時ごろでした。10時ごろ起床すると、天候は一転して曇天。でも昨夜の素晴らしい思い出が心に残っているので、不思議と残念さはありません。キッチンスペースのテーブルでのんびりと過ごし、夕方、キャンプサイト周辺をお散歩しました。

ところでキャンプサイトは市街地よりも北にあります。
ということは、キャンプサイトのある岬の北端にある家が、世界最北の家なのかしら?

そんなことを楽しく考えながら、そして何より、U字谷や氷河といった素晴らしい眺望を楽しみながらのお散歩タイムでした。

そして夜10時ごろ、曇っているので、深夜を待たずに就寝しました。
本日の旅
行動 :スヴァールバル着、真夜中の太陽を見る、ロングイヤービエン散策
朝食 :レンズ豆入りコーンクリームスープ、マッシュポテトマスタード風味、マカロニ入りミネストローネ/キャンプサイト
昼食 :薄焼きパンいろいろ、リンゴンソース、カモミールティー/キャンプサイト
夕食 :薄焼きパンいろいろ、マカロニのケチャップあえ、中華風スープ、コーヒー/キャンプサイト
宿泊 :ロングイヤービエンキャンピングLongyearbyen Camping
http://www.longyearbyen-camping.com/

関連ページ
行程 行程  お金 お金  写真 写真  お宿 お宿  ご飯 ご飯  ≫2人の世界旅トップ

旅情報
1ノルウェークローネ=22円

ロングイヤービエンの正確な位置(キャンピングサイト)は、北緯78°15′、東経15°30′。

*本当の真夜中の太陽は、何時に見れる?
太陽の高度が最も下がる時刻を計算しよう(^_^)V
1)ノルウェー(※スヴァールバルはノルウェー領)の標準時はグリニッジ+1
2)1に更にサマータイム+1が加味される(そのため日本からは-7)
3)1よりノルウェーの標準子午線(日本の明石みたいなもの)は1×15=東経15°の位置にある。
4)キャンピングサイトは東経15°30′。3よりノルウェー標準子午線から東に0°30′ずれている。
5)360°=24時間より15°=1時間。なので、0°30′=xとすると、x=1×0.5÷15(hr)=1×0.5÷15×60(min)=2分
6)通常太陽が真北に位置するのは深夜0時だが、2より、サマータイム適用時期は深夜1時に太陽が真北に来る。
7)5と6より、ロングヤービエンでは、深夜1時よりも2分早い時間、すなわち計算上0:58に真北に太陽が位置し、太陽高度が最低となる

→私たちの観測では、2ヶ月前に日本で時刻を正確に合わせた(つもりの)デジカメで、0:59に太陽高度が最も下がりました。かなり良い計算だったかも!(ニッコリ)
→なので、残り滞在の太陽観測を、すべてこの時間を基準にして行動することができました。