2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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スーダン>2011年03月22日(Tue)
カッサラ
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■エリトリアは大変だ
昨日は、カッサラKassalaのシンボルマークのような山に登って、すがすがしく観光ができました。もうエリトリアへ向けて「勝負の国境越え」にトライしてもよいのだけれど、疲れもあり、やることも残っています。今日は1日、ゆっくりする必要があります。何よりも、「国境越えのために通貨を隠し持つ」ための準備が必要です。

(1)エリトリア入国時、外貨申告をさせられる。荷物検査は相当厳しく、申告外のお金を隠し持って入国することはかなり困難らしい。
(2)エリトリア入国後、外貨から現地通貨(ナクファ)への両替を「公定レート」にて行い、両替額の証明書を発行してもらうこと。
(3)エリトリア出国時、1と2の書類を照合して、出国時に手元に残っている外貨が「1と2の差額」と一致しているかを細かくチェックされる。

しかしエリトリアには「闇レート」が存在します。
・公定レートは、1USドル=15ナクファ
・闇両替をすると1USドル=45ナクファ(両替商により変動あり)

この差! 3倍のレート比!
闇両替をすれば、すべての物価が1/3で済むのですから、まさか公定レートで現地通貨を作って常に3倍の料金を払い続ける・・・とは誰だって嫌なこと。だからこそ、旅行者の闇両替を防ぐために、「1と2の差が3になっているか」をチェックする仕組みが出来ています。


ああ、長くなりました(ごめんなさい)。
ともあれ、エリトリアを地元民と同じ出費で旅をするためにも、闇両替は必須なので、今はどうやって米ドル札(闇両替用)を隠して入国しようかなーと、あれこれ考えているわけです。

さて今日は、そんな準備も悩みながら、多民族が集まりツーリストがいないカッサラの町を散策しました。昼間は暑い砂漠の町では、日中はエアコンのきいたネットカフェにいるのも良いアイディアですね。相変わらず日本の震災の被害の続報を見て、現状を把握する感じですが、エリトリアから先の旅について検討するために必要となる情報収集も頑張っています。

カッサラは、コーヒーで有名な町。アフリカのアラブの民といえば紅茶を飲む印象が強いけれど、ここはエチオピアやエリトリアに近いからか、「ジャバナ」と呼ばれるコーヒーの作法があります。昼食を、路上で食事を売るおばちゃんのところで食べていたら、隣に座っていたおじさんが食後のジャバナをごちそうしてくれ、すっかり仲良くなったタハ兄さん(一昨日から毎日会っているダルフール出身の人)のところに言ったら夜もまたジャバナ。ローカルコーヒーツアーみたい、楽しい(*^-^*)

スーダン

写真は、私たちがコーヒーを飲む場の近くにいたおじさん。
頬に切り傷をつけ、皮膚紋様としているのが分かります。かっこいい。


さて、明日、エリトリアへ行こうか、出ずにもう少しカッサラにいようか、決断できません。
そして、「迷うときはいよう」と、今日の結論を出しました。

エリトリアから先どこに行くのかすら見えていない、そんな「予定の見えない」旅をすることは私たちには珍しい。

アフリカらしい歩み方をしよう、迷うときは、そこにいよう。
本日の旅
行動 :カッサラ観光
朝食 :ショルバ(羊足煮込み)、ダマア(トマト玉ねぎ煮込み)、アエシ(パン)、バサル(玉ねぎ)/カッサラの食堂
昼食 :バーミヤモフルカ(乾燥オクラパウダーの煮込み、キスラ(穀物粉クレープ)、ホドラー(刻みモロヘイヤの煮込み/カッサラの食堂
夕食 :フール(煮豆)、タマーティム(トマトサラダ)、バサル、アエシ/カッサラの食堂
宿泊 :フンドゥークダルフール
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旅情報
1ポンド=30.1円

*カッサラのインターネットカフェ
アルモーガフアーンバスターミナルの北側の道を右に進むとすぐT字路にぶつかるのでそこを左折し、10mくらいのところ右手の建物にネットカフェがある。カッサラで一番良いネットカフェとのこと。日本語表示可。