2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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中国>2011年07月24日(Sun)
ススト→红其拉甫国境→タシュクルガン→喀什行きランクル
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■帰国まで、あと14日
8月7日に、中国から日本へ戻る飛行機のチケットを買ってあり、中国にノービザで滞在できる期間は15日間。その15日間が、今日から始まります。つまり、今日はパキスタンから移動し、中国へいよいよ突入します。

すなわち、帰国まで、あと14日。
その間にやることは、「中国八大料理」の残る2省 -四川省と湖南省- の訪問と、そのための中国大縦断及び中国大横断となります。なお、出国の地は東の沿岸都市、上海(シャンハイ)です。中国は本当に広いので、移動だけで何日もかかってしまう。

朝、スストの町のイミグレーションオフィスで出国手続きをしました。韓国人の男性一人旅のシン君も一緒でした。彼は日本語も少々話せる好青年です。でも今日は中国へ出るバスが2台あって、シン君とは別のバスになってしまいました。

朝11時になり、中型のバスはスストを出て、一路中国へ。途中「国立公園入場料(または通過料)」を1人8USドル(ルピー払いだと680ルピー)も徴収されるのは嫌だったな。なぜ中国人は無料で、パキスタン人は40ルピーなのに、日本人を含めて外国人は、680ルピーも支払わなければならないのか。

その国立公園を過ぎていくと、バスは中パ国境の「フンジュラブ峠」を登りはじめます。どんどんと高度を上げていくと、車窓からは雄大な氷河が見え、山岳動物が見え、何かのツアー車に乗っているように楽しいです。標高は4000m以上ですから、その雄大な風景の良さは言うまでもなく、峠越えは、とても楽しめました。写真はフンジュラブ峠、標高4655mの地点にある、中国側のゲートです。このとき、午後3時。

パキスタン

パキスタン時間で午後3時とは、中国時間では午後6時、新疆時間では午後4時です。間違えないように時計の時刻を直します。中央アジアや南アジアから中国に入るときは、荷物検査が厳しいとは聞いていたものの、本当にここの荷物検査は大変です。荷物1つ1つを開けられ、触られ、ノートパソコンを持っている場合は中に入っているデータや写真まで逐一チェックされるというのです。中国にとって好ましくないと判断されるものの没収事例は現実にあるようですので、要注意です。

中国時間の20時半に、中国側国境ポストに到着しました。ここでもまた荷物検査・・・、本当にこの人たちは、何のためにこんなことをしているのだろうかと、不思議でたまりません。中国全国境で同じ取締りをしているのならば理解は容易ですが、ノーチェックの国境もありますから、理解に苦しみますね。

ただ、例えばブラックアフリカの国々で、同様の執拗な荷物検査があった場合、それは大概は賄賂欲しさの、金目の物探しです。でも中国の役人は、私や和人が体験している限り、役人が賄賂欲しさの行動に出ることがありません。すなわち、彼らは中国共産党体制の中で、仕事熱心であるのです。これはある意味、中国の社会と仕組みが上手く出来ていることの表れだと思います。

さて、これで、丸2日にわたる移動を終えて、カリマバードからススト経由で無事に中国入りしたわけですが、まだまだ体力はありますし、元気です。塔什库尔干(タシュクルガン)に宿泊すると、美食の四川省や湖南省の滞在日数が減ってしまうので、今日はここに泊まらずに前へ進みたいと思います。パキスタン人労働者4人と私たちの6人で1台のランクルをチャーターすれば、今いるタシュクルガンからカシュガルへと夜行で移動でき、夜10時近い遅い時間でも、問題なく車と同乗者を確保できました。

ランクルは、0時を回る頃になり、出発しました。鬼もだまる怒涛の移動を続け、夢みる中国、四川省まで頑張るぞ!!
本日の旅
行動 :スストからタシュクルガンまで移動、タシュクルガンから夜行移動のランクルに乗る、パキスタン出国、中国入国。
朝食 :ナン(薄パン)、チャイ(ミルクティー)、ダウド(スープスパゲティー)/スストの食堂
昼食 :ナン、オレンジジュース/バス車内
夕食 :烩面(フイミェン、平短麺入り野菜トマト汁)/タシュクルガンの食堂
宿泊 :喀什行きランクル
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旅情報
1パキスタンルピー=1.04円
1中国元=13円

*スストから中国に入るときの荷物検査
日記本文にあるように、この国境越えでは中国側で執拗な荷物検査を受けます。特徴としては、
1)パソコンやデジカメの写真も逐一チェックされる。
2)持参しているノートや書籍も逐一チェックされる。
3)X線検査もある。
4)2ヶ所で検査が行われる(峠のチェックポイントとタシュクルガンの町の入口の国境ポスト)
5)英語は通じる。日本語は通じない。
中国に不利益なもの(写真、本、その他)があると、没収されるということです。