2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
 旅して » 2人の世界旅 »旅日記 » ナイジェリア »
 旅して » 旅紀行 »旅日記 » 世界旅» ナイジェリア »
ナイジェリア>2008年02月15日(Fri)
★カノ→アザレ→マイドゥグリ
:: 旅281日め : 世界旅54ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ75ヶ国め ::

■どっちに行こうかナイジェリア
ナイジェリアを、北部カノKanoから入りました。次の国は東のカメルーンと決まっているのですが、さて、ナイジェリア国内をどう動きましょうか。

候補は2つ。
1)南西部世界遺産、オスンオショボOsun-Oshogboへ行く。
2)北東部世界遺産、スクルSukurへ行く。

いずれにしても、ナイジェリアの出口は、南東部湾岸都市カラバールCalabarと、それだけは決まっています。

和人の提案もあり、私たちは、2の東行きコースを選びました。その理由は、
・東のカメルーンに行くのだから、オスンオショボへ行くのはやや逆行気味。
・スクルがあるマンダラ山塊は、カメルーン北部で観光人気を集める伝統的集落群と同じ山(斜面が違うだけ)。同じ文化がナイジェリア側から見られる(おそらく観光地化していない姿で見られる)。
・東へ移動したら、チャド湖を見に行く可能性がある。
と、こんなかんじです。

「スクル」と言ってもピンときにくいので、ここで簡単に説明をしておきますね。

世界遺産名は「スクルの文化的景観」。Wikipediaの文章から抜粋しますと、「ナイジェリア北東部アダマワ高原のベヌエ川沿いにあるスクルの小集落は、古来製鉄がさかんで、製鉄所の遺構などがある。宗教的存在でもある首長(Hidi)の宮殿を丘の上に仰ぎ、その眼下に段々畑が広がる景観を生み出している。その景観は1912年から10年にわたって近隣の部族に荒らされ、首長の宮殿も廃墟と化した。」

だそうです。
(※後日実際に訪問してみて、廃墟もなく、現存する王様がおり、この記述は誤認が多いことが分かりました)

現在が廃墟でも、そこにあった王国文明の跡を見に行ってみましょう。廃墟というだけに、あまり期待は膨らみすぎないのですが、まあ良いでしょう。でもね、困ったことに、どう調べても、そのスクルへの行き方が分からないままなのです(^^ゞ

朝、マイドゥグリMaiduguriへ行く車を見つけに、バイクタクシーに乗ってモーターパーク(乗り合いタクシー発着所)へ行きました。

カノのバイクタクシー

ずっと2台のバイクで縦走していたのに、最後の最後になって和人側のドライバーが別の場所に向かってしまったんです。あづさと和人がはぐれてしまって、再会できるまでの3、40分間、ものすごく心細かった。でも心配していた事故とかでなくて、再会できたときは本当に安堵を覚えました。

■ナイジェリアで、奇跡の出会い
マイドゥグリへ行く快適な乗り合いタクシーの旅。途中お昼ごはん休憩を兼ねて、車はアザレAzareのガソリンスタンドに停車しました。そしてあづさがトイレに行っている間、待っている和人に「肉、食べないか」と、焼肉を片手に声をかけてくれたおじさんがいました。

おじさん、・・・この日記の中では、現地語で肉をスーヤと呼ぶことから(笑)、便宜的にスーヤおじさん(仮称)としましょうか。

トイレから戻ったあづさと3人になったとき、スーヤおじさんに、「スクルに行きたいんですけど」と相談をしました。私たちはスクルへ行く方法を知らないので、ここで地元ナイジェリア人に聞いておきたいと思ったのです。

そうしたら、スーヤおじさんは、「私はスクルの出身だ」と言うではないですか。わー!!こんなラッキーなこと滅多にあるもんじゃない。嬉しくて嬉しくて、スクルまでの詳しい行き方やかかる費用をニコニコしながら教わりました。

奇跡の事実などこのとき知る由もなく、「おじさんありがとねー♪」と、このときは気楽にお別れ。

 ・・・この出会いは、奇跡でした。

この後、ずっと後になって知るのですが、このスーヤおじさんこそ、スクルに関連する王国の、王様だったのです。
本日の旅
行動 :カノからマイドゥグリへ移動
朝食 :アディディ(ガファとも言う、とうもろこし粉と水で作ったプルプルゼリーで、赤ピーマン辛ピーマンオニオントマトの甘い絶品ペペソースをつけて食べる)/宿、インドミー(Indo me、ナイジェリアではポピュラーなインドネシア麺料理のインスタント)、コンスタン(コーンスターチを練って甘くない練乳をかけて砂糖を好みでかけて食べるもの)/カノのモーターパーク前食堂
昼食 :ジェロフライス(Jellof Rice、トマト炊き込みペッパーライス、きざみネギを乗せて少々のトマトソースをかけて食べる)/アザレのガソリンスタンドの路上ごはん屋
夕食 :ガリ(キャッサバを砕いた粉を炊いて圧縮したもの)にエグシ(瓜の種の中身をミキサーにかけたような白いもろもろや葉っぱのみじん切りが入った辛いスープ)をつけて食べる、ガリにドロー(Draw、オクラがいっぱいでとろみあるソースで、モツも肉も煮込まれている)をつけてたべる/マイドゥグリの食堂
宿泊 :カリジョーゲストインCarujoh Guest Inn

関連ページ
行程 行程  お金 お金  写真 写真  お宿 お宿  ご飯 ご飯  ≫2人の世界旅トップ

旅情報
1ナイラ=0.9円

*カノからマイドゥグリへの移動
私たちが泊まったサボンガリ地区からナイワバ(Naiwaba)モーターパークまでバイクタクシーで80ナイラ。そこから乗り合いタクシーを見つけられる。マイドゥグリまで1700ナイラ、所要5時間半。なお、ナイワバのすぐ近くにはアングワウクワ(Anguwa Ukwa)という別のモーターパークがあり、そちらのほうが乗車人数が多い分少し安い移動ができる。