2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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ニジェール>2008年02月08日(Fri)
ドゴンドゥチ→ビルニンコンニ
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■ニジェール南部を東に移動します
以前の日記にも書きましたが、ニジェールでは、トゥアレグリベリオン(トゥアレグ族による反政府組織)が活発に活動し、その反政府組織は、北部アガデスAgadezにある政府軍基地の爆撃や乗り合いバス襲撃といった、政府軍との間に攻撃を仕掛けるなど、ニジェールの情勢を劣悪なものにしています。

そして更に、2ヶ月前、アガデスよりも更に南で、地雷テロによる爆発事件が連発してしまいました。

北部アガデスでは、旅行会社閉鎖、宿も閉鎖、海外英語掲示板情報によると旅行者皆無といったシビアな状況になっています。北部が戦闘の場、中南部が地雷テロの標的となり、そして東部は戦争地チャドとの国境・・・。これをこの日記では“六方ふさがり”と書いていますが、ホント、この時点のニジェールは、南のほんのナイジェリア付近しか通れない、ニジェールの内部に突っ込めない状況・・・。

アガデスには是非行ってみたいと思っていたあづさ。でも和人の言う「アガデスに行っても町自体はつまらない、アガデスから外に(つまりサハラ砂漠へと)出るからこそ、価値があるんだ」という言葉も100%理解できます。いつだって私たちは、都市部よりも外へ外へという志向で旅してきたのですしね。

100%ダメだと分かっていても、それでもアガデスに行きたい。別にアガデスが好きな訳じゃないんですよ、ニジェールの国土を広く見てみたい気持ちが強いんです。「行く先がさえぎられてばかりで、ニジェールの旅の何が楽しんだろう」という、やる気を失いかけた気持ちも含まれるまま。

「それでも、できる範囲で、いろいろなニジェールを見よう」という気持ちだけが支えとなっています。だから今日はドゴンドゥチDogondoutchi(通称ドゥチ)に連泊せず、次の町に行くことにしました。今の私たちには、ニジェール南部を東に移動するしかできないのです。

■ドゴンドゥチ観光
私たちはまずドゴンゴゥチの町外れを歩きました。町の中心から外れたほうが、きっと素敵な旅の資材がありますよね。

砂の道を歩くと、藁葺きの小屋を見つけました。そうしたら、子供たちが続々と出てきて、その小屋が学校だったことが分かりました。砂の上に藁葺き、中にはゴザ。自然の素材だけで作られた小さな小さな教室です。旅心がくすぐられはじめました。

更に私たちを感激させてくれたものは、その子供たちの食事を販売する、砂の上のおばちゃんたち数人の食堂でした。写真右奥に見える小屋が教室の1つです。

子供食堂

繁用される最も小さなコインである、「25フランコイン」(現地では、ヴァンサンクフランと呼ばれます)1つで食事が摂れるような分量は、私たち大人から見たら、おままごとのような可愛らしさ。

25フランは、およそ6円に相当します。子供たちは6円コインを握り締めておばちゃんのお惣菜前に駆け寄ります。その姿、おばちゃんの笑み、子供の喜び方、全部全部可愛いのなんのって!

子供たちは写真が大好き。私たちにも大変なついてくれ、しばらく賑やかな時間を過ごしました。

そのあと、ドゴンドゥチの金曜市へと行きました。アフリカの観光では、市場はポピュラーなものなのですが、今までと違うと感じるのは、やっぱりニジェール女性の装束の美しさです。もちろん売られている野菜も、路上ごはん屋のメニューも、今まで関心をもって観察しているだけに、ニジェールらしさ、他国とは違う点をいっぱい感じることができます。

私たちは市場から出る車が出発するまで、市場で長い時間を過ごしていました。

そして乗合バスは15時出発、そして日没の頃、ビルニンコンニBirni N'Konni(通称コンニ)に到着しました。

今日は、ドゴンドゥチの素朴な楽しさに、救われた想いでした。
でも明日の旅は、どう転ぶのか、全然分かりません。
本日の旅
行動 :ドゴンドゥチ観光、ドゴンドゥチからビルニンコンニまで移動
朝食 :シンカファ(白いごはんをついてもち状にまとめたもの)にプカ(バオバブの葉の粉を使ったソース)とデギデギ(濃厚ビーフシチュー系トマトソース)をかけたもの、マカ(スパゲティ&C型マカロニをゆでてごくほんのりカレー風味をつけたもの)にデギデギをかけたもの/ドゴンドゥチの路上ごはん屋
昼食 :フラ(ミル(麦)の粉を球状石鹸のように固めたものを微発酵牛乳に溶いて水や砂糖を加えたもの)、ベルワ(山本山のお茶漬けに入っているあられのような穀物を炊いた直径5mmほどもあるクスクス料理、油とレッドペッパー塩をかけて食べる)、ザウ(炊いたミルをついてもち状にまとめて葉でくるんだもの)にデギデギをかけたもの、肉の炭火焼き/ドゴンドゥチの市場
夕食 :シンカファにプカとデギデギをかけたもの/ビルニンコンニの路上ごはん屋
宿泊 :オテルカドHotel Kado

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旅情報
1セーファーフラン=0.25円

*ドゴンドゥチからビルニンコンニへの移動
ドゴンドゥチのマーケット内から乗り合いバスが出ている。またマーケット近くのメインロード沿いには大型バス会社があり、ここからなら長距離の移動もできる。ビルニンコンニまでの乗り合いバスは1人1500セーファーフラン、所要時間約3時間。