2人の世界旅 日々の記録

■緊張の米国入国
米国は、９・１１のテロ事件以来、外国人の入国に厳しさを付加しました。

２００９年よりＥＳＴＡという渡航認証許可制度が義務化され、要はビザ免除により入国する場合は、渡米する一定期間以上前に、オンラインで渡航認証の許可を受けなければならないのです。ＥＳＴＡの認証時点でハネられるケースも多数報告されています。私たちはカナダ滞在中にＥＳＴＡを申請し、無事に２人ともＥＳＴＡはクリアしました。

米国入国の難しさはそれだけではありません。ビザ免除により入国をしようとする旅行者は基本的に出国チケットを持っていなければならないのです。「じゃあビザ取ればいいじゃん」って言われそうですが、単なる旅行で訪問する場合はビザ取得はほぼ無理。しかもメキシコ行きとかバミューダ行きとかいう近場への出国チケットではダメ。私たちは、アメリカから遠くへ飛ぶ予定はないので、アメリカ→カリブ海諸国いくつか→中米、というチケットを用意しましたが、さてこれでどこまで交渉できることでしょうか。

米国入国の難しさはまだまだあり、イミグレーション係官は、バックパッカーのような長期旅行者を見ると、「そろそろこの人たち仕事探すんでは？」という発想もあるのか、ともあれすんなりとは入国させてもらえないものです。米国は様々な国への主要な中継地になるというのに、長期旅行者が入国しにくくなっている現状は本当に残念です。

さてさて、そんな背景がありつつ、かなーりの憂鬱ではありますが、今日はドキドキの米国入国日を迎えてしまいました。

面白いことに、米国入国審査所は、バミューダの空港内にありました。普通入国審査といえば、飛行機を降りた後でするはずなのに、搭乗前の入国審査とはとっても不思議な感じがしました。バミューダは英領の国だから米国とは関係ないし・・・。ともあれ米国は、ときにこうして国外に入国審査所を設置しているのです。

名前や生年月日などを書く紙に、そつなく回答。
署名欄の横の日付欄には、「04/07/09　Happy Birthday USA!」って書いてみた。
だって今日、アメリカの独立記念日なんだもん（*^o^*）

入国審査官との試問のときが来ました。ドキドキ。一応手には、オンワード（これから先）のチケットのプリントアウトを持っていますが・・・、あれれ？　全然見ようとしない？　おじさんはほのぼのとコンピュータ画面を確認している程度で、入国審査にはよくある「職業に関する質問」もありません。あづさが「Happy Birthday USA!（アメリカお誕生日だね！）」と言うと、おじさん審査官は「２３３歳なんだ」とアメリカの独立後の年数を教えてくれました。

以上です！　すっごい拍子抜け。

でも嬉しかった！　これで無事に米国入国ですよ～！

推測ですが、バミューダはアメリカ人がリゾート滞在にやってくる国なので、そんなところからアメリカへ不法就労などで渡航する人などいないのではないでしょうか。はたまた、ＥＳＴＡの認証許可をクリアしていた点が良かったのでしょうか。ともあれ、世界に名だたる悪名高き入国審査は幸せにクリアできました。

バミューダ→フォートローダーデールFort Lauderdale便よりも、バミューダ→ワシントンWashington D.C.→フォートローダーデール便のほうが安いのは何故だか分かりませんが、今日はワシントン経由で移動します。

到着したフォートローダーデールは、フロリダ州の都市です。マイアミMiamiとは４０ｋｍくらいしか離れないほど近いところにあり、フロリダ州の主要玄関口となる街です。マイアミもフォートローダーデールもフロリダ半島の東岸に位置し、その海岸線は南北にまっすぐ伸びていて、海岸線に平行して運河も南北に伸びています。

しかし７月のフロリダは暑いですね。夏のフロリダのイメージにぴったりの酷暑です。

夜、海で打ち上げられる、アメリカ生誕２３３周年の花火を、運河沿いからみました。
とてもとてもきれいでした。



あづさの初めての海外旅行も、ずっと昔の、７月４日のアメリカです。あのときの花火も同じだったなーって思いながら、折角の花火なのだからと、一生懸命写真に収めていました。