2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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ミャンマー>2010年11月05日(Fri)
★シュエニャウン行き夜行バス→シュエニャウン→ニャウンシュウェ→メイントゥ→ユアマ→インポコン→ナンパン→タレイ→インデン→ガペチャウン→ニャウンシュウェ
:: 旅1275日め : 世界旅208ヶ国め : 和人243ヶ国め : あづさ215ヶ国め ::

■湖上の伝統に触れる旅
朝5時、シュエニャウンSywenyaungの分岐で途中下車しました。暗い時間ですが、同様に多数のミャンマー人も下車しており、彼らは安い値段の乗り合いトラックに乗ってニャウンシュウェNyaungshweの町へ向かっていきました。でも私たちがその値段で乗せてもらえるようお願いしてもダメでした。ここからニャウンシュウェまでは遠いので、何かしらの移動手段を得ないといけません。しかし、乗り合いタクシーに1人1000チャットとか高すぎでしょ? 仕方ないからおよそ10km、歩きましょう。

歩いている私たちを拾いにやってきたタクシーが1台。チャータータクシーでなら1人1000チャットはまあいいかな。おかげで、町に着いたあと、お目当ての宿が満室だったとき、「友人がやっている宿がある」と連れて行ってくれた宿が日本人にも人気で立地も抜群の好物件! 更に更に、今日のインレー湖1日ツアーを早速宿のおじさんが納得価格で手配してくれました。何事もスムースにいきました。「今日は散策、ツアーは明日」と思っていたので、早速今日からツアーに参加できるだなんて、朝から得した気分です!

7:38 ツアースタート!
朝なのでまだ少し肌寒い感じがします。昨夜は夜行バスでの移動でしたが、元気いっぱい! 1つのモーターボートに船頭1人、私たち2人。

8:13 メイントゥMaing Thauk村

ミャンマー

インレー湖の何が観光客の人気を集めているかって、シャン高原の澄んだ湖に培われてきた水上集落、伝統文化、少数民族めぐり。湖畔にはいくつも村があるのですが、各村は5日おきに市を開くので、観光客は「市の開いている村」で朝市を観光します。本日市が開いているのがこのメイントゥ村。山岳民族であるパオー族が村まで降りてきて行商と買い出しをしていく様子も見ることができました。ここで食べたトウフという食べ物が極めて美味。日本の豆腐(卵豆腐)とよく似た伝統的な豆加工品で、名称の類似性にも驚きます。

10:12 ユアマYwana村
銀工芸の作業の見学をさせてくれました。若い女性は私たちをモンチョ(米粉せんべい)やチャンタカ(サトウキビ菓子)とお茶でもてなしてくれました。私たちがビザ取得で難航したように、今世界各国でミャンマービザ発給停止という状況の中、こういった観光業で生計を立てる村には大きな打撃が与えられているようで、たどたどしい英語で「ビザを取るのは今も難しいの?」と深刻に私たちに質問をしてきたことが、今も忘れられません。明後日に迫った、混乱が予想される20年ぶりの大選挙が終わると、また彼女たちの暮らしを支える観光客が入ってくるのでしょうか。

11:17 ユアマ村
ボートでユアマ村内の別の家に行きました。ここでは製紙業の見学をしました。植物から得る繊維を鋤いてまるで和紙のような紙を作り、傘などを作っています。また首長族4名と同居しており、首長族の女性は織物をしています。

クビナガゾクといえば・・・、先日(≫こちら)、タイのメーホンソンMae Hong Sonを拠点に、タイ側に難民として流出した人々の村を見学してきたばかりです。その特有の姿も私たちにとっては「ついこないだ見た人たち」です。今の政情では、カイン州(カレン州)の少数民族には生計が厳しい人々がいるのが実情で、難民としてタイに出て保護されたり、またはこうして観光客が来るところに移住するなどして生活をしています。

先日のメーホンソン近郊の村でもそうでしたが、今日会えた首長族の少女やおばあちゃんにも、笑顔がありました。観光客と触れ合い、仕事をすることによって、生きる張りあいややりがいがあるのだと思います。また私たちのデジカメには先日タイのその村で撮影した首長族の写真が残っており、「メーホンソン」と言って見せてあげると、特に高齢のおばあちゃんが、「メーホンソン、おおメーホンソン!」と、食い入るようにプレビュー画面を見るのですね。このことは強烈でした。例えば生き別れになってしまった親族か、もう会えない覚悟で離散していった村の仲間を、食い入るように私のカメラの画面から探していたように見えたからでした。

12:04 インポコンIn Paw Kone村
繊維業、織物をする家の見学です。

12:26 ナンパンNampan村
タバコ作りをする家の見学です。紙巻きタバコではなく葉巻きです。

12:49 タレイTha Lay村
観光客用レストランがあり、そこで昼食を。食後は、歩いて4分のところにある大きなパゴダ(寺院)を観光しました。

14:21 インデンIndein村
ここから片道30分歩いたところに無数の木造ストゥーパ(仏塔)を擁するパゴダがあります。そこにたどり着くまでの長い回廊も素敵です。出会った3人娘はドンユー族、可愛かった♪ あづさは無数のストゥーパがあるところに着いたら満足しましたが、和人は更に山を登り、ストゥーパ群が見下ろせるポイントまで行って写真を撮ってきてくれました。

16:08 ガペチャウンNga Phe Kyaung村
長い歴史を持つ大きなガペ僧院では「ジャンピングキャット」が有名。十数匹のネコちゃんが、人間が手に持つ輪っかをくぐる姿が、可愛い♪

そして、夕方5時頃、西の山の陰に沈みゆく太陽を、操舵を止めたボートに乗って、湖上で揺られながら見るロマンティックなサンセット。ニャウンシュウェの町には午後5時半に戻りました。


見たものいっぱい、得た知識もいっぱい、感動もいっぱい!
透明な美しい水に古来より育まれてきた水上文化は本当に素晴らしかった。
今日の1日インレー湖ツアー、大満足で終了です!
本日の旅
行動 :1日インレー湖ツアー
朝食 :チョックイ(揚げパン)、コーヒー/宿、トウフ(ヒヨコマメ豆腐拍子木切りトウブンチョ(その油揚げ)千切りキャベツラー油塩を和えたもの/メイントゥの市場
昼食 :ナーテーメン(魚すりみとごはんトマトにんにくを和えたもの)、ティンユエヒン(苦菜入り酸っぱいスープ)、ラーコンヒンチュー(魚の頭を割って玉ねぎキャベツにんじん青菜とき卵でスープにしたもの)、お茶、ごはん、バナナ/タレイのレストラン
夕食 :ミシートゥ(シャンヌードル鶏ひき肉トマト絡め)、モンギーシン(高菜漬け)、チェイェー(ゆで鶏スープ)、クレソン白菜苦菜/ニャウンシュウェの食堂
宿泊 :ジプシーインGYPSY Inn
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旅情報
1チャット=0.107円
1USドル=93.6円

*インレー湖ツアー
最寄りのニャウンシュウェでは宿でボートツアーをアレンジしてくれる。ただし事前に内容を細かく確認しないとトラブルや不満の元になる。水上マーケットが含まれるかどうか、その他インデン村(ストゥーパの森が見られるところ)、ガペ僧院(ジャンピングキャットの寺)、サンセットなどが含まれるかどうか確認しよう。私たちが泊まった宿には日本語情報ノートがあり、結構トラブル事例も書かれておりました。