2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
 旅して » 2人の世界旅 »旅日記 » モンゴル »
 旅して » 旅紀行 »旅日記 » 世界旅» モンゴル »
モンゴル>2011年05月17日(Tue)
ウランバートル
:: 旅1466日め : 世界旅224ヶ国め : 和人245ヶ国め : あづさ229ヶ国め ::

■チベットの寺
モンゴルの旅の大イベントである「モンゴル人の家族とゲルで過ごす」4日間を終え、いよいよ、次なる旅が本格的に視野に入ってきています。カザフスタンビザをウランバートルで取得することをやめたので、一度中国へ戻り、ウルムチでカザフビザを取ることになると、「モンゴル→中国→カザフスタン→中央アジアの国々」というルートが見えてきました。昨日からは、宿にあるネットや、これまでダウンロードした情報をまとめながら、中央アジアのルートを考えています。

ただ、行きたいところに線をひく。だけじゃだめ。
中央アジアは簡単には行かないの。

まず、入国日指定、これが厄介(ビザには入国日が○月○日と印字されても、厳密に○月○日に入らなくても良いのですが、入国が遅れても出国日を後にずらすことができない、という解釈です)。

入国日指定のビザしか取れないのに、大使館でのビザ取りに要する日数が、旅行者情報によってまちまち(要はいい加減ということ)。1つの国の滞在日数がまったくもって把握できません。なのにその次に行く国の入国日を指定しないといけないだなんて・・・。

ソ連時代に恣意的に敷かれた国境線が複雑で、よーく道や線路を見ないと、どの国を何回貫通しているかが見えてこない。

飛び地があって、国境線自体が複雑。

係争地だらけで、国境がよく閉まる。現在どの国境なら開いているかを調べるのも容易でない。調べたところで来月や再来月に本当にそこが開いているのかも確実ではない。なのに入国日指定のビザしか取れない。

今からのウランバートルUlaanbaatar滞在中は、そういう煩わしい旅計画に没頭する日々となるでしょう。


でも今日は青空が気持ちよい。観光に出かけることにしました。モンゴルでは大事な観光である「チベット寺」です。今の中国の西蔵自治区(チベット自治区)とモンゴルは遠く離れた地のように見えますが、中国によってチベット自治区が狭い範囲で指定されているだけで、本当は中国の青海省や四川省、甘粛省など、いろいろな地域が広く「チベット」だったんです。そのチベットの北の端が今いるモンゴルです。

モンゴル

今、モンゴルを普通に歩いている限り、ここにチベット仏教があることを目で見て感じることはなくなっています。だからこそ、チベット仏教寺院である「ガンダン寺」へ行き、人々が右回りに歩いて祈り歩く姿や、五体投地(写真、体を投げ出して地面に腹をつけて祈る行為を繰り返すこと)など、モンゴルに根付くチベット仏教の信仰を見に行きました。

その光景は、思い出深いブータンの旅(≫こちら)と、強く重なるものがありました。広大な地域に信仰を広めたチベット仏教は偉大だなと、青空でつながる遥か向こうの大地を遠く仰ぐように眺めたのでした。
本日の旅
行動 :旅準備、旅計画、ウランバートル観光
朝食 :レバーとじゃがいものスメタナシチュー/宿
昼食 :азу(アズ、じゃがいもフライと肉野菜の炒め合わせ)、キムチ、ビーツ、マントー(肉まんの皮だけふかしたもの)、緑茶、サラトゥ(サラダ)、シュル(野菜スープ)、пүнтүүзтэй хуурга(プントゥーズタエホールガ、太い春雨と野菜と羊肉の炒め物)/ウランバートルのカフェ
夕食 :羊肉ステーキねぎ醤油タレ、ゆでじゃがのサワークリーム和え、ピクルスきゅうり、цагаан архи(ツァガーンアルヒ、ウォッカ)/宿
宿泊 :NASSAN'S GUESTHOUSE(ナサンズゲストハウス)
関連ページ
行程 行程  お金 お金  写真 写真  お宿 お宿  ご飯 ご飯  ≫2人の世界旅トップ
旅情報
1トゥグルグ=0.066円

*ガンダン寺
事前情報と異なり、外国人のみ入場料が有料になっていました。払っていないので覚えていませんが、1人数百円くらいは言われたと思います。しかし正門(南の門)ではなく東の門に回ると入場者チェックをしていないので、普通に無料で境内に入ることができました。ただし寺の中枢部へ入るには、以前から入場料が必要です。