朝、昨夜買っておいたニューファンドランド島の伝統料理であるピースープを開ける。スープなので液体部分があるものだと思っていたが、全くない。シチューを作ってさらに水分を飛ばしてしまったようなものに見える。もしかしたらここから水に溶かすのかもと思い、宿のキッチンで確認したが、こういうものだそう。ペースト状になったエンドウ豆にソルトビーフやニンジンなどが入っており、味は非常においしい。中に入っているソルトビーフもニューファンドランドの伝統食で、スーパーではポリバケツに入ったものが必ず売られている。一度買ってみたいと思いながら、あまりに大量で売っているので買えずにいたものだ。

8時半に出発。今日のメインは世界遺産登録されているグロスモーン国立公園だ。その最初の見どころであるグリーンポイントに9時20分到着。崖の上に車を停めて、歩く。

ここの見どころは褶曲によって直立した見事な地層。これらの地層は、約5億年ほど前に古代の海底で形成されたもの。発見された化石によって5億4千年前から4億8千年前のカンブリア紀とその後4億4千年前まで続くオルドビス紀の境界が、ここでは明確に判別できたことから、ここが世界の地質学的基準となっている。このあたりはカンブリア紀の地層。

こちらはオルドビス期の地層。

9時50分にグリーンポイントを出発し、15分ほど走って、グロスモーン国立公園ビジターセンターに到着する。この地域の自然や文化をかなり詳しく紹介している博物館のようなものだ。通り過ぎてしまったが、すぐ近くにはロブスター・コーブという美しい入り江があり、そこではロブスターがたくさん採れるのだという。

10時40分に出発。国立公園内で一番の見どころはフィヨルドの対岸、直線なら10キロほどの場所にある。そこに行くには、フィヨルドの一番奥まで大回りせねばならない。

1時間20分かかってようやく対岸のウッディポイントに到着した。
まず訪れたのはディスカバリーセンター。先ほどのビジターセンターよりもさらに博物館としての展示が充実している。いつもなら先に展示を見終える妻がいつまでも熱心に見ていると思ったら、料理についてのパネルがものすごくたくさんあったのだった。

テーブルランドのビューポイントでランチにする。

朝にも食べたピースープとザワークラウト。

13時前にテーブルランドのトレイルヘッドに到着する。この世界遺産最大の見どころとあって広い駐車場にたくさん車が停まっている。
トレイルは初級コースなので平らでよく整備された道だ。ここは地球内部のマントルが地表に出てきた珍しい場所で、栄養の乏しい土壌のゆえ、植生の乏しい台地となっている。土壌の代わりに虫から栄養をとる食虫植物がたくさん生えている。その代表であるムラサキヘイシソウは、ニューファンドランド&ラブラドール州の州花にもなっている。

終点の展望台までは往復4キロの整備されたトレイル。そこから先は踏み跡があるだけだが、もう少し先まで行けるので、私は一人でもう少し進んでから戻った。

15時前に出発。ここからは州都のある東に向かう。
17時にサウスブルック到着。ここで夕食にする。お店は固定したトレーラー内で販売調理しており、テーブルセットもたくさん用意してある。

タラはニューファンドランド&ラブラドール州の名物だが、昨日のタラ祭りでも見ることが出来なかった。幸いこの店にはタラのフライがあったので、タラのフライとポテトフライを注文。

もう一品は、ムースプティーン。このムースはもちろんヘラジカのこと。赤身のパサついたビーフみたいな味でした。

ガンダー手前でガンダー湖畔にあるリトルハーバービーチへの道に入る。ここで何度もウサギを見た。近づいても逃げない。

19時40分、リトルハーバービーチに到着し、テントを張る。本日の走行は526キロだった。