静かで心地よいキャンプサイトで目が覚める。雨は降っていないがどんよりとして、テーブルセットは夜露でびしょ濡れ。朝食は取らず7過ぎに出発した。
出発と同時に雨が降り出す。20キロほど走り、島の最北端に近いクワポンに到着する。道路が尽きるところがトレイルヘッドになっており、見晴らしの良い場所にテーブルセットもある。ここで朝食。雨が降っているのでまたも車内で。

この辺りは昨日までいたブランサブロンの対岸であり、間の海は同じく氷山の通り道となっている。ここから延びるトレイルは、ジアイスバーグトレイル、直訳すれば氷山トレイルである。短いコースは4キロなので歩くつもりで来たが、雨なので断念。
車で少し戻り、クワポンの集落に向かう。海に突き出た木造の建物は、趣きがある。

ここでも氷山を見ることが出来た。ブランサブロンで見た時よりも近い。

8時、クワポンを出発する頃に雨は止んだ。
8時35分に世界遺産登録されているランスオーメドーに到着。西暦1000年頃、コロンブスより500年ほど早くにやってきた最初のヨーロッパ人であるヴァイキングの集落があった場所だ。史跡は9時開場なので、それまでの時間に入口手前の小山に登る。頂上にはヴァイキングのモニュメント。

四方が見渡せる丘から、遺跡が見える。緑の屋根の建物が復元された1000年前の住居、その手前のでこぼこの場所が発掘後埋め戻された住居跡。

9時にビジターセンターに入る。遺跡の出土品などの展示もあり、見応えがある。
続々と人が来たので、まだ人のいない遺跡を先に目指す。住居跡は緑に覆われてしまっており、パンフレットを見ないと良く分からない。

復元された建物はかなり大きく、周辺にはいろんな生活道具も復元されている。

中に入るとバイキング姿のスタッフが待っており、いろいろと教えてくれる。

別の部屋では女性スタッフが、糸巻や編み物をおこなっている。

建物の羽部や屋根は泥炭だ。この辺りはいくらでも泥炭が取れるのだそう。

10時15分、ランスオーメドーを出発する。昨日走った港からここまでの道を戻り、さらに南下する。
12時45分、ポートサンダース到着。天気も良くなり、海の見えるテーブルセットの場所で昼食を。と思ったが、今度は強風で結局また車内での食事。食物のにおいにつられたのか、カモメがすぐ近くにやってきた。

食後もう少し走って、ポートオチョワの国立史跡公園に。ここでもまずビジターセンター。ここはヨーロッパ人に来るずっと前、6000年前からの集落があった場所だ。
ビジターセンターから2キロ進んだ灯台のある場所が、車道の終点。

この辺りには野生のトナカイがたくさんいる。遠くの海岸部に無数のトナカイがいるが、灯台や駐車場のある方にも何匹か近づいてきている。

時には車道に立ち止まり、渋滞を起こすこともある。

15時前、トナカイを見ているという妻を残し、駐車場から続くトレッキングコースを一人で歩くことにする。海岸部は石灰岩の荒地が続き、コースには黄色のマークが点々と付けられている。

植物が生えている部分は泥炭になっている。

海は非常にきれいで、海岸部で遊んでいるトレッカーも見かけたが、妻を待たせているので先を急ぐ。

トナカイにはもう会えなかったが鳥は何種類もいる。キイロアメリカムシクイは、夏にこの辺りで繁殖し、冬には南にわたる渡り鳥。

コウウチョウも今の時期にこの辺りで繁殖するが、自分で巣を作らず、他の鳥の巣に卵を産み付けて子育てさせる「托卵」を行う習性で知られているのだそう。歩いていると少し前をしばらく道案内のように進んでくれた。

荒れ地が終わると、湿地帯になり、木道部分もある。

16時、1時間強歩いて、トレッキング道の終点の到着。妻と合流し、先に進む。高台の広場のような場所に人が集まっていた。

お祭りでフリーバベキューをしている。我々も勧められ、ハンバーガーとホットドッグをいただいた。

ソースなどは自分で乗せるスタイルだ。おいしい。

バーベキュー会場は消防署で、消防車の車庫ではコンサートも行われている。

消防車は車庫から出されている。そういえば一昨年米国でもバーベキューを消防署でやっていたはず。日本なら何かあった時に出動が遅れるのを恐れ、こういうことはしないと思われる。しかし、こちらではバーベキューで火が出ても消防署ならすぐ消せるので安全だと考えているのだろう。

この後立ち寄ったスーパーでフェスティバルの案内を見る。今日から3日間がタラ祭りなのだそう。無料のふるまい今日のこの時だけ、ラッキー。

ハンバーガーとホットドッグにケーキをいただいたので、もうお腹はいっぱい。買い出しをする必要がなかったが、ニューファンドランド名物の豆スープが売っていたので購入。

17時に出発し、18時にダニエルハーバーにあるモーテルに到着する。本日の走行は357キロ。
古いモーテルだが、部屋は広く、余裕で濡れたテントを部屋で張れ、乾かすことが出来た。
遅くなってもお腹は減らず、スープは明日に回し、寝る。