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2019 東チベット
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カムとアムド
15日目 成都
今回来る時も成都に着いているが、空港からバスターミナルに行き、チベットへ向かったので街は見ていない。成都の街歩きは、実に21年振りとなる。妻も2度目で17年振りだそう。街歩きに出る前に宿の近くで朝食をとる。マンション群の敷地内にもたくさんの屋台が出ており、早朝から大賑わいしている。屋台でも食べ物の種類が多く、迷ってしまうところだ。
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いったん宿に戻り、私は溜まっている日記を一日分書いてアップする。その間に妻が色々調べて、今日の訪問先を考えてくれたので、今日は妻にお任せのコースとする。
まずは地下鉄に乗って、寛窄巷子(クワンザイチャンツー)へ向かう。寛窄巷子は成都で唯一残された清の時代の街で、2008年に再開発されて、観光地として生まれ変わった場所だ。古い建物の並ぶ通りは大勢の観光客がひしめいている。
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リノベーションされた建物には様々な商店が入っているが、古いものを大切に使っている店が多いのが素晴らしい。四川らしく唐芥子専門店にはものすごい種類の唐芥子やそれを使った食品が並んでいる。
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苗匠はミャオ族の伝統工芸店で、女性の衣装はミャオ族の伝統衣装だ。
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古い建物が好きなので、歩いていて非常に楽しかった。
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昼食の時間で、寛窄巷子には食堂もたくさんあり、美味しそうだが、どこも大混雑している。観光地から離れた方がよさそうなので、次の目的地へ歩いて移動し、完全にオフィス街になった辺りの四川料理店に入った。注文したのはいずれも四川の名物料理で、毛血旺(マオシュエワン)と夫妻肺片(フーチーフェイピェン)。どちらもモツ肉料理で、モツ好きとしてはたまらない美味さだ。
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食後は錦里古街へ。先ほどの寛窄巷子同様に古い建物の並んでおり、同じような店も多い。成都の最重要観光地である武候祠の隣にあるので、日本人にはこちらがより有名だ。しかし、こちらの建物は本当に古いものではなく、明清時代の建物を模倣した新しい建物となっている。
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そして武候祠へ。三国時代の蜀の丞相諸葛亮(孔明)を祭った祠堂は武候祠と呼ばれ中国各地にあるという。その中で一番有名なのが、この成都の武候祠だ。成都は蜀の都だった場所だし、なんといっても主君である劉備玄徳の墓である恵陵の隣に建てられたのだから、武候祠といえばここを指すくらい有名な場所だ。恵陵よりも武候祠が有名になり、武候祠への入場料を払った中の敷地に恵陵があった。
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武候祠には三国志に出てくる武将の像がずらりと並んでいる。昔来た時は三国志を読んだ時の記憶がまだ十分に残っており、ひとりひとりこれがあの人かなどと思いながら見たが、今回は読んでからの年数が経ち過ぎて、数人しか思い出せなかった。写真は孔明像。
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武候祠から少し進んだ辺りが、成都のチベット人街となっている。予想以上に大きなチベット人街で、仏具屋やチベット料理店がたくさん並んでいる。見るだけのつもりだったのに、妻が土産を欲しがるので、また中国元の残りが不安になってくる。
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次は市場へ。一見昔と同じだが、良く見ると皆さんスマホで支払っている。やはり都会はキャッシュレス化が進んでいるようだ。
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市場の裏から人民公園に入る。中国の公園といえばどこも有料だった記憶があるが、今は無料化されている。ここの入口には切符売り場の建物が残っていたので、つい思い出してしまった。公園では大勢の人が社交ダンスを踊っていた。これも中国らしい光景だ。
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新しい成都博物館を訪れる。なんとここも無料だ。全部見る時間はなさそうだったので、上から見ようとエレベータで最上階に上るときれいなカフェテラスがある。歩き疲れている妻はここで休んでいたいというので、博物館は一人で見ることに。
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「食為天--食卓上の文化の旅」というのをやっており、料理関係の展示が非常に多く、妻が来なかったのはもったいない。写真や古い食器などだけでなく、模型がたくさん作ってあり、おもしろい博物館だった。
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博物館見学を終え、隣にあるモスクを訪れる。
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大都市だけにムスリムの数も多く、ものすごい量の食事を準備していた。
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食卓に着いて、皆さん日没の合図を待つ。
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日没の合図とともに、まずはナツメを浮かせた甘い汁を飲む。私たちのテーブルの人々は汁を飲んだだけですぐに礼拝に向かったが、そのまま食事をしているテーブルも多い。それでも5分以内に皆さん食事を止めて、日没後の礼拝に向かう。
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食事は男女一緒のテーブルが多かったが、礼拝は別。写真を撮って良いよと言って頂いたので、心置きなく撮れた。
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私のいた場所からは見えなかったが、女性の礼拝もカーテンで仕切られただけで同じ空間。妻はこちらで礼拝もしたそうだ。
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成都東駅に戻ったのは夜10時過ぎ。マンション近くはこの時間でも賑やかで、住宿の札を掲げる宿の客引きもまだ頑張っている。夕食をモスクでいただいたので、元の残りに余裕が出来ていたが、スーパーが開いており、妻はまたも買い物だ。