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2019 東チベット
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カムとアムド
14日目 若爾蓋(ルオアルガイ、ゾルゲ)→成都
昨日昼食をごちそうになった時、明日朝もご馳走するからといってもらっていた。成都行タクシーは8時にホテルに来ることになっているので、7時過ぎにフロントに行く。宿のおばさんが、すぐにできるから待っててというので、ロビーに座っているとなんと朝食よりもタクシーが先に来てしまった。しかし、タクシーの運ちゃんが昨日時間を伝えに来た時に宿の人もいたので、8時っていったのだから朝食が済むまで待つようにと伝えてくれた。待ってもらうのも悪いとは思ったが、せっかく作ってくれている食事を断るのも悪い。ということで、宿の人々と一緒に朝食をいただく。
急いだつもりだが、結局出発は8時となる。待っていたタクシーには乗客が2人。一人は長く待たされて不機嫌だったが仕方なし。別のホテルでもう一人乗せただけで、車は出発。今日の車も乗客定員7人、長距離なのに5人で良いのかなと思っていたら、後ろの3人掛けの人は犬連れで、3席分確保しているようだった。
今日の道も草原が続き、草原体験用の宿がたくさんある。
1時間走っただけで客のリクエストによりトイレ休憩。ガソリンを入れなくてもガソリンスタンドの無料トイレを使うのが普通らしく、この日は数度のトイレ休憩はすべてガソリンスタンドだった。
時にはヤクの群れに足止めされることも。
4時間近く走ったところの峠に展望台があり、観光バスが停まっていた。ここが黄河と長江の分水界だ。ここから先、四川省のほぼ全域の水は長江に流れ着く。
なだらかで草原主体だった黄河水系に比べると長江側は山が険しく、景色が変わる。ずんずん下ると谷底には大きなツーリスト施設があった。
14時頃に遅い昼食となる。もう少し手前の街で昼食にしようと思っていたが、どの店も混んでおり、遅くなってしまったとのこと。乗客全員が円卓について一緒に食事をする。ずっとチベット料理だったこともあり、久しぶりの中華は美味いと感じる。
注文はしなかったが、色々漬け込んだ薬用酒が3種類あった。キノコを漬け込んだ酒は他であまり見た記憶がない。キノコはエキス抽出が早いので、日本でキノコ酒といえばひれ酒のように入れたらすぐに飲む酒のはず。
途中渋滞があったり、交通事故で高速道路に入れなかったりしたが、19時頃に無事成都到着。約550キロの長旅が終了した。通常なら松潘県経由でもう少し距離は短いが、こちらの道はずっと工事をしているらしく、バスも迂回をしていた。
地下鉄に乗って成都北駅近くまで移動し、マンションの一室を改造し宿にしたところに宿泊。近くに食堂はあったが、あまりお腹が空いていないので、朗木寺で購入したヤク肉ジャーキーを夕食代わりに部屋で食べる。