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2013夏 中国、ベトナム
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中国(広西チワン族自治区、雲南省)+ベトナム(ハノイ、サパ)の旅
初日 家-成田-北京
朝6時のバスで出発し、成田に到着したのは8時50分。出発時刻の90分前だが、ウェブチェックインしてあると時間が余る。朝食を家でとったにも関わらず、寿司屋に入ってしまった。前から気になっていた店で少し食べただけだが、出発前に寿司を食べると気分が良い。
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前回全日空で中国に飛んだときはビジネスクラスにしたのでラウンジや機内で飲みすぎて、到着時には酔っ払っていた。今回はエコノミーなのでそんなに飲まないと思っていたが、ついついワイン2本を注文。機内食は美味しくにビールの追加まで飲んでしまう。
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日本時間の14時20分に北京国際空港に到着。中国は時差が1時間あるので現地時間は13時20分だ。明日朝早いフライトなので、今回は空港近くのホテルを日本で予約している。入国手続を済ませてから、ホテルに連絡し、車で迎えに来てもらう。ホテルの送迎車が来るまでは不安だったが、乗ってしまえは10分ほどでホテルに到着だ。15時にはチェックインをする。
わざわざ入国してホテルに泊まっているので、街に出ることにする。ホテル近くから伸びる交通量の少ない大通りは大木の並木が陰を作り、新疆の都市を思い起こさせる。
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商店も田舎町にある並び方で、これまで来た北京とはかなり違う場所である。
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地下鉄の最寄りである国展駅までは歩いて約20分だった。途中で2度乗り換えし、鼓楼大街駅までに約1時間かかる。下町っぽい通りを抜けていくと鐘楼が見えてきた。
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有名な観光地のはずが、周りの広場にたむろしているのは、近所の人々で、麻雀などのゲームに興じている。
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裏側からアクセスしていたようで、武人のレリーフが並ぶ壁沿いに歩いて鐘楼の正面へ回る。
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鐘楼は明代に創建された時計台だ。高さ48メートルの鐘楼で鳴らされる鐘の音は40km四方に響き渡ったといわれている。オリジナルの建物は消失し、現存の建物は清代(1747年)に再建された建物となっている。
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鐘楼と対を成すようにそびえているのは、更に古い元代(1272年)創建の鼓楼である。こちらも時計台だが、文字通り太鼓を打ち鳴らして時を伝えたという。何度も改修されており、こちらのほうが新しく見える。
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鼓楼のすぐ近くに烟袋斜街がある。古い建物が多く残る通りには土産物屋が立ち並び、中国人観光客で賑わっていた。
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烟袋斜街を抜けると后海と呼ばれる池があり、散歩する人やボート遊びに興じる人々などで賑わっている。
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后海と細い水路で繋がる先には前海がある。2つの池を小舟がひっきりなしに行き来する。
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こちらが前海。更にこの先には、北海、中海、南海と池が連なっているのだ。
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前海と北海の境にある荷花市場の周辺には、胡同(フートン)が連なっている。北京で胡同といえば一番の繁華街である王府井周辺が有名で、胡同は王府井周辺の地名かと思っていたが、北京の旧城内に点在する細い路地を指す言葉なのだった。元朝の都である大都の道路建設に関する規定において、幅二十四歩(約37.2m)を大街、十二歩(約18.6m)を小街、六歩(約9.3m)を胡同としているのが始まりらしい。
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古い建物の連なる胡同は散歩が楽しい場所で、観光客も数多くいる。土産物屋や食事処も多く集まっており、その一角で夕食をとる。酸菜肉丝面を注文する。やはり中国は食事がうまい!
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もう一品は水餃子。羊肉とニラでこちらもうまい。
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サイクルリキシャが走る胡同の散歩を更に少しして、地下鉄の積水潭駅を目指す。
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夕方からの観光となったが、この時期の北京は19時半になっても明るく、助かった。北京に来るのは4度目だが、まだまだ見たことのない場所が多く、乗り継ぎの1泊でも中々おもしろい街だ。