2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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エジプト>2011年03月02日(Wed)
アスワン
:: 旅1392日め : 世界旅218ヶ国め : 和人245ヶ国め : あづさ224ヶ国め ::

■運命の船待ちの日々・1
ナイル河のほとりの町、アスワンAswanに来ています。

エジプト

今日は水曜日。スーダンへ行く船は来週月曜日。

スーダンに入ると、私には「大きな挑戦」 -それは近年誰も出来ていないスーダン-エリトリア国境越え- に立ち向かう。その準備と、息を整えることを考えたい。ついでに長い列車移動からかメインのPCが内部断線により画面が見えない状況になったので、サブのPCをメインユースにするために、様々なことをしなければなりません。こちらは知識のある和人に任せます。ありがと!

あづさは、難しい地域の旅をする「必須事項」に取り組むことにしました。これ、何だと思います? 答えは「その国の言葉を学ぶこと」です。困ったときに助けを求めるにも、言葉が通じないと何もできません。

しかしアラビア語は難しいですね。言葉自体はよくよく学んでいくと難しくなさそうなのですけれど、難しいのは「ここがエジプト、次がスーダン」であること。東は多分オマーン?あたりから、西は多分モロッコ?あたりまで、多数のアラブ諸国で使われるアラビア語は、「モロッコのアラビア語」と「エジプトのアラビア語」と・・・様々なアラビア語があります。もはや「モロッコ語」「エジプト語」と言ったほうがいいくらい、人々の日常で話される言葉は大きく異なります。

日本で、もし「標準語を知らない鹿児島弁ばりばりのおじいちゃんと、標準語を知らない山形弁ばりばりのおばあちゃん」が突然出会ってもきっと会話にならない。という例えが適切かどうか分からないけれど、それくらいほんっとうーーに言葉が違う。

あづさはトラウマを持っている。
初めて上陸したアラブの国がモロッコで、その感激からいっぱいいっぱいアラビア語を覚えようと頑張ったつもりだったのに、イエメンに上陸したら・・・ぜんぜん通じない!簡単な単語すら全然違う!! で、イエメンでまた覚えなおした単語は、今度は別のアラブの国に行くとあっさり使えなくなっていく・・・という始末です。「アラビア語」ってこんなもんです。

しかしそんな中で「モロッコ語」や「イエメン語」という区分がないのは、きちんとした報道やイスラム経典であるクルアーン(コーラン)では、どの国に行ってもフスハーという「標準アラビア語」が使われるから。彼らは、日常の会話とは別に、共通アラビア語を持っており、その言語でつながっているのです。

悩みました。「フスハーを勉強するべきか、方言を勉強するべきか」。

そして、エジプト方言をやっていくことにしました。何故ならば、エジプトで観察している限り、レストランの看板も、彼らの日常の会話も、「これはアラビア語で何と言うのですか?」というあづさの質問に対する答えも、全部エジプト方言でした。旅をするならやはり日常会話のほうが良いのではないか。確かに昨日列車に乗っていても、「荷物取って~」と言うようなときに、フスハーである「アルハカイブ」って言っている人誰もいなかったもの。ここではみんな荷物のことを「シャンタ」って言う。そんな中で「アルハカイブ」を覚えていく気には、なれない。

目標は、文字を読めるようになること、ある程度の意思疎通を図れるようになることです。

旅の難関をクリアしたい! という気持ちは大きいので、もともとの「熱中のめりこみ性格」が功を奏し、そして和人がPCつきっきりで相手してくれない(笑)こともあって、アラビア語(エジプト方言)の学習ははかどっていきます。幸いスーダンのアラビア語もエジプト方言に近いとのことで、勇気が出ます。

頑張るぞ!!!
本日の旅
行動 :旅準備、旅計画
朝食 :パン、クリームチーズ、イチゴジャム、シャイ(紅茶)/宿
昼食 :コシャリ(マカロニ煮豆米盛り合わせ)/アスワンの食堂
夕食 :フール(煮豆サンドイッチ)、ターメイヤ(ソラマメコロッケサンドイッチ)、バジンジャン(揚げナスサンドイッチ)、トルシー(大根にんじんピクルス)/宿
宿泊 :ヤシーンホテルYASSEN HOTEL
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旅情報
1ポンド=14.5円

*アラビア語で数字
1から10:ワヘド、イトゥネン、タラタ、アルバ、ハムサ、スィッタ、サバ、タマニャ、ティッサ、アシュラ。

11から19:末尾が「アーシャル」で終わる。ハダーシャル、イトゥナーシャル、タラターシャル、アルバターシャル、ハムスターシャル、スィッターシャル、サバターシャル、タマンターシャル、ティサターシャル。

20から10ずつ90まで:末尾が「イーン」で終わる。アシリーン、タラティーン、アルバイーン、ハムシーン、スィティーン、サバイーン、タマニーン、ティサイーン。

100:ミア、200:ミテーヌ。

300から100ずつ900まで:「3、100」、「4、100」・・・と言う。タラタミア、アルバミア・・・。

その他2桁の数字:23なら「3ウ20」、64なら「4ウ60」・・・と言う。タラータウアシリーン、アルバウスィティーン・・・。

その他3桁の数字:764なら「7、4ウ60」・・・と言う。サバミアアルバウスィティーン・・・。