2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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カザフスタン>2011年06月13日(Mon)
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アルマトイ
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■再び大使館めぐりの日々
大使館もお休みとなる土日以外、先週はずっとビザ取りのために大使館に通い続けました。中央アジアって、どうしてこうもビザ取りが大変なのでしょう。でも頑張らなければなりません。

写真は、通りすがりによく見るオペラ座。

カザフスタン

今日はタジキスタンビザ受領の日ですから、朝一番に、バスに乗って遠いところにあるタジキスタン大使館へ行きました。ビザも、パミール地方の渡航許可証も無事に取得。そして手元にパスポートが戻ってきました。

先日の日記にも書きましたが、タジキスタンに2度入国できるとなると、私たちにはアフガニスタン訪問の道が見えてきます。

アフガニスタンはそれまでも危険度の高い最たる国の1つでしたが、2010年から治安が劇的に悪化し、外国人誘拐や殺害などの件数が急増しました。事件の一部なり大部分なりには、今では反政府勢力となっているタリバンが関与しているようです。しかも今年2011年は、まだ1年が終わっていないので途中集計ですけれど、昨年の同時点での事件件数を遥かに上回る数値を示している。アフガン戦争中以来の、危ない状況です。

そんな中、「安全なアフガニスタン」が1つある。そこは、タジキスタンから入る町なのです。


タジキスタンビザを取得して、すぐにタクシーに乗り、アフガニスタン大使館へ向かいました。


  「もしビザが取れてしまったらどうしよう・・・」


治安の悪化に照らしても、旅の日数がもうあと少ないことを考えても、渡航は難しいと思っていたアフガニスタン。ネットではその大使館の位置に関する信頼できる情報が見つけられなかったけれども、タジキスタン大使館に来ていた人が、電話をどこかにかけ、その場所を突き止めてくれました。タクシーでその住所に到着したら、そこには本当にアフガニスタン大使館があったのです。

しかし現在ツーリストビザの発給は停止中。「ウズベキスタンやタジキスタンでなら取れますから」と言われ、私たちは大使館を後にしました。


ちらっと見えた大使館のリビングスペースの、じゅうたんが素敵だったなあ。ちらっと見えた大使館キッチンの什器もとっても素敵。その、幻想的な、中世の間を彷彿とする光景が目に焼きついてしまい、大使館を出るとき、少しばかり涙が出ました。


「もっと食いついて交渉したら何とかなったのかもしれない」
「領事と話をさせて下さいと言えば交渉できたかもしれない」

・・・でも、その食いつきが、できなかったんですね。


あづさがアフガニスタンに行きたいのは、決して危険地帯への怖い物見たさじゃないの。

ペルシャ文化圏で、伝統を強く保持する素晴らしい国が、すぐそこにあるのに、治安が最悪で入れないのが、悔しいの。今日見た素敵な赤いじゅうたんはまさに「ペルシャじゅうたん」、アフガニスタンの伝統文化。素敵な什器も、ペルシャ世界のもの・・・。

「現在ツーリストビザは出していません」と言われて、引き下がってしまったのは、「ああやっぱりね」と納得してしまったから。

「安全なアフガニスタン」を知らなかったら、私は、この時点で、完全に諦めていました。
本日の旅
行動 :タジキスタン大使館、アフガニスタン大使館
朝食 :トースト、ラズベリージャム、ニョッキのスメタナソース/ジョン博士の家
昼食 :ごはん、サケハラス焼き、カプスタ(キャベツの漬物)、魚くんせいアラのスープ/ジョン博士の家
夕食 :煮なすの卵とじ、ごはん、サケハラス焼き、魚くんせいアラのスープ、紅茶/ジョン博士の家
宿泊 :ジョン博士の家
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旅情報
1テンゲ=0.59円

*アルマトイのアフガニスタン大使館
タクシーで行ったので詳細な行き方は分からないが、「момошоли угом шаляпины(モモシャリ・ウゴン・シャラピナ)」と「アフガニスタン」を伝えてドライバーが場所を知っていると答えれば、到達できる。モモシャリ通りとシャラピナ通りの交差する角から数m離れたところに国旗が見える。電話番号:227-2390。この旅の時点でツーリストビザの発給は停止中。
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