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■セントヘレナの家庭の味
今日も朝から雨が降っています。でも、今日は特別な日。
私たちがこの宿に到着した日、宿オーナー夫人のダルシーは「日曜日のお昼に、我が家でランチを食べていきなさいね」とのお誘いの声をかけていてくれました。そして今日が、待望の日曜日! というわけなのです。
約束の時間にオーナー宅を訪れます。宿とは、ほんの少ししか離れていないので、雨でもへっちゃら~。
ダルシーは、妹のベギーと一緒に、美味しそうなお料理の数々を用意してくれていました。メインダイニングにはランチョンマットが10以上もあったので、「今日は大人数でのランチパーティーなのかしら?」と思ったら、そのランチョンマットは、出来たお料理を並べるものでした。メインダイニングはビュッフェコーナーとなり、大皿を持って、各自がそこから好きなお料理を好きなだけ取っていくのです。
そしてお料理は、外からの採光が明るい、屋内テラス。ほんと、素敵なお宅です。
オーナーのボビィ、ダルシー、そしてベギーと私たち。5人で、島のこと、私たちのことなど、いろいろな会話を楽しみました。お料理はもちろん美味しくて、幸せです。
先日あづさがスーパーマーケットを数軒見たときの感想。セントヘレナは物資が限られていて、スーパーのこじんまりとしていて、肉も野菜も、あまり種類がありません。売られる野菜は一定しておらず、「そのとき入荷されたもの」が陳列されます。「こないだはブロッコリーがあったのに今日はキャベツが並んでる」、と、そんな感じです。でも、野菜はセントヘレナの地物なので、種類はなくとも味は良いような気がします。
でもダルシーとベギーが作った料理は、そんな市場背景を感じさせない“バラエティの豊かさ”がありました。ラム肉も豚肉もあれば、マグロもソードフィッシュ(メカジキ)もあり、野菜もいっぱい。そして何より嬉しいことに、「家庭の味」がいっぱいにするのです。
古いワイン(ビンテージ物と思わせる年代!)をも開けてくれ、更に手作りのデザートも加わって、本当に楽しい&お腹いっぱいの時間を過ごすことができました。
80歳を超えるボビィは英国本土(スコットランド)の出身で、80歳前のダルシーはセントヘレナの出身だそうです。結婚して英国本土(イングランド)で暮らし、教師として長く勤めてきたそうですが、定年を迎えたあとは老後をダルシーの故郷であるセントヘレナで過ごすことにしたのだそうです。
40年住んだ英国本土で老後を送れば、あらゆる物が不自由なく手に入るでしょう。でも敢えて、この小さな島国での最後の暮らしを選んだ彼らは、とても素敵だなって思います。
それと同時に、私たちは、どういう場所で老後を過ごすのかなとも考えたりしました。
(和人はあまりにここが気に入っているので、この宿を継ぎたいなんて言ってますけど^^)
本日の旅
行動 :宿滞在、宿オーナー宅でランチパーティー
朝食 :コーヒー、紅茶、トマトリゾット/宿
昼食 :ロイヤルポテトのロースト、ラム肉と野菜のセントヘレニアンカレー、ベジタブル入りライス、ローストポークとオニオンピーマンソテー添え、ソードフィッシュソテーにクリームパセリソースをかけて、ガーリックトースト、マグロソテーのカラフル野菜炒め乗せ、ポテトにんじんソテー、インゲンソテー、赤ワイン、白ワイン、シャンパン、パイナップルジュース、アップルパイに甘くないカスタードを添えて、ピーチとチェリーのレモンゼリー寄せ/宿オーナー宅
夕食 :なし(昼食でお腹いっぱい)
宿泊 :テラスノールTerrace Knoll
旅情報
1ポンド=221円
*セントヘレナの食
私たちが実際にいただいたセントヘレニアン料理は、「その土地の食」のページで幾つか紹介しています。現地ツーリストオフィスでは「Let's Eat」という食紹介リーフレットが置いてあるらしいので、入国したらそれを見てみると良いでしょう(ホテルに置いてあることもあるそうです)。