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■帰国まで、あと4日
今日も午前中は、作業、作業! 夕方からは夜行列車(今度はまた硬座に戻っちゃいます、苦笑)で移動し、とうとう明日は中国のゴール、上海(シャンハイ)に到着します。大都会は都市内の移動も大掛かりですから、移動手段についても細かく調べなくちゃ。また、このところの怒涛の移動と怒涛の美食続きで、一気に体験済みの中国料理が増えています。ピンイン(中国語の読み仮名)、料理の来歴、調理法などなど、いつものようにお勉強することがたっぷりあります。
以前広州でお世話になった岡田さんは、かつて湖南省に留学して中国語を学んでいました。その岡田さんからのメールによると、四川省の火鍋と湖南省の火鍋は違う要素があるらしいです。今日は湖南料理の食べ収めの日ですから、和人と意見一致により、「湖南省の火鍋」を食べに行きました。昨日までお世話になっていた庶民の安メシ屋(しかし激旨)には火鍋はないので、今日は中級のお店(火鍋専門店)での昼食です。
イエーイ!美味しそう!! 黄色煮込みの火鍋です。中国語で「黄焖」とは割といろいろな料理に書かれます。
おびただしい数の魚の浮き袋や魚卵(タラコ状)を使った火鍋。四川風だと、辛い油がたっぷり浮いたスープに「しゃぶしゃぶ」のように具を浸していただく火鍋が多いけれど、ここのお店の(そして昨日私たちが別のお店で観察した)火鍋は、本当に違う鍋。しゃぶしゃぶじゃなく、具を煮込むところまで厨房で仕上げて、客はそれをつつくスタイルです。たくさんちりばめられている赤いものが唐辛子です。緑はしし唐のようなもの。結構辛い。右端に写っているのはビールだよ^^
夕方4時半、いよいよこの旅最後の「海外大移動」。
上海行きの列車に乗りました。
明日の午前中には、この旅最後の渡航地点である上海に到着します。
湖南省の旅を終え、正直な気持ちを言うと、「中国八大料理を学び体験する」壮大なミッションを乗り越えただけに、胸をなでおろすような安堵感があります。上海に着いたら、あとは上海から日本へ行く飛行機に乗る。
もうまもなく、私たちの「世界旅」は、終わるのですね。
今乗っている列車が、海外の大移動の最後となる。
この4年3ヶ月、何度の移動を繰り返してきたのだろう。
ヒッチハイクを何度しただろう。親切な人の車に何度乗せてもらっただろう。
マゾヒスティックな劣悪な移動もいっぱいあったね。呆れるくらい、よくやったなあと思う。
優雅な豪華客船で辺鄙な島国にも行って、しょぼいヨットで辺鄙な島国にも行って。
飛行機もいっぱい乗ったなあ。液体持ち込み不可や荷物重量制限と戦ったなあ。
悪路を走るぎゅう詰めのミニバスや、地元の人と混載の乗り合いタクシー。
人と人のドラマの舞台だ。
あのときは喜怒哀楽。
でも今終わってみると全部楽しい思い出。
この列車が上海に着いたら、あとは上海から日本へ行く飛行機に乗る。
もうまもなく、私たちの「世界旅」は、終わっちゃう。
でもね、今こうして「最後の列車」に乗っていても、寂しくないの。
これは自分でも意外な思い。
もっと寂しいかと思っていたけれど、そうじゃなかった。
前が、未来が楽しみ。
そういう夢見る気持ちが膨らみ、同時に旅の風景との別れを名残惜しむ、最後の列車の心境でした。
帰国まで、あと4日。
本日の旅
行動 :常德滞在、上海行き夜行列車に乗る
朝食 :カップラーメン/宿
昼食 :黄焖鱼头鱼泡火锅(ホワンムンユートーユーパオフォーグア、魚の浮き袋と魚卵入り唐辛子たっぷり黄色い煮込み鍋)、炒空心菜(チャオコンシンツァイ、空心菜炒め)、米饭(ミーファン、ごはん)、啤酒(ピージウ、ビール)/常徳の食堂
夕食 :なし(お腹がすかない)
宿泊 :上海行き夜行列車
旅情報
1元=13円
*先々の列車チケットを買う
駅窓口で、先々の日付の列車チケットを買うことができない場合、町中のチケット販売所に行くと良い。郵便局の中に入っていることもある。手数料は数元かかるが、行列しないですむし、座席指定も融通が利く。