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悪天で足留め

移動|14Mar2010|URL
 余震の影響はなく、無事にチリに戻れるかと思いきや、チリからの飛行機が強風のため着陸を中止、上空を旋回した後、チリに戻ってしまった。結局、フォークランドでも足留めされることに・・・。
 LAN航空は何の補償もしてくれず、それどころか代替の飛行機が明日出るのかさえ分からないという。出国した後だったのに、軍事用空港ゆえ、空港に留まることさえ許されず、自費で街まで帰らねばならないという最悪の事態。ここがだめなら空港から離れて野宿をと主張したが、それもダメ。軍相手ではどうにもならないが、空港には銀行もATMもない。街までの交通費は15ポンド、2人で30ポンド要るのに、手持ちは10ポンド。ドル払いなら受け付けるが、1人30ドル。2人の往復で120U$も出費が増えるのだ。くそー。昔なら粘れば飛行機会社が何とかしてくれたが、経営状態の悪い最近はどう交渉してもダメ。まったく納得の行かない出費であった。
 この日は夕方になっても明日出るかどうか分からずじまい。宿のおばさんによれば、前回はアルゼンチンが上空飛行の許可を出さず、次の便=翌週となったそう。もしそんなことになれば、もう計画はグダグダ。この先には約100万円分もの飛行機や船の予約あり、半分以上がパーとなるのだ(;;)
 翌日10時前にLAN航空から連絡があり、本日飛ぶから11時チェックインとのこと。空港まで車で1時間近くかかるのに急に言われて間に合うわけがない・・・。旅行者にとって唯一の足は乗り合いのトランスファーである。当然LAN航空の決定後、すぐに乗客のピックアップを始めたようだが、我々の宿に来たのが11時前だった。空港には12時前に着き、チェックイン。そしてまた搭乗ゲート前で長く待たされた。この日の天候もあまりよくなく、待っていても落ち着かない。そすして、ついに飛行機の音・・・、ところがまた旋回を始め、え、え、えーーーー。
 着陸してきた時には安堵のあまり、涙が出た。