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ミャンマー情勢

情報|14Nov2010|URL
 平穏に見えたミャンマーを出てからようやく選挙前後のミャンマーに関するニュースを知ることができた。選挙関連のニュースは予想の範囲内、スーチーさんの解放も我々が入国する前に選挙後開放というのが流れていたので驚きはしなかった。
 そんな中、驚いたのは、
「ミャンマー南東部のカレン州ミャワディ(タイとの国境に位置するが現在国境は閉鎖中)においては、11月8日、少数民族武装組織の民主カレン仏教徒軍とミャンマー国軍との間で武力衝突が発生し、ミャワディで一般人の間に死傷者が生じているほか、ミャンマー側から飛来した銃砲弾によりタイ側の国境付近でも負傷者が生じています。また、報道によれば、ミャンマー側の住民1万人以上が国境を越えてタイ側に避難している模様です。」(外務省の渡航情報より)
というニュース。
 そんな事件はつゆ知らず、11月10日にカレン州パアーン(パアン)に入り、12日まで居た。特に変わった様子はないよう感じていたが、思い返せば、見に行ったフェスティバルでの警戒は異様だった。武装した軍人が会場周辺を囲み、会場入りする人々を厳重チェック。原則会場入りできるのは関係者だけで、我々は検問場外からの見学のみ。カレン州には反政府勢力が今も居ることは重々承知していたので、警備はこんなものなのだろうと思っていたが、もしかしたら特別に厳しかったのかも。パアーンから出るときの検問も厳しく、検問のお陰で大渋滞。外国人の我々は問題ないが、身分証を示している地元若者が色々尋問されていたのが印象的だった。反政府勢力分子が首都方面に入るのを防ぎたかったのだろう。
 ちなみにパアーンからミャワディまでは直線で100キロくらい、車で半日もかからない場所。そして、この国境のタイ側であるメーソートは10月末に行こうとしていた町、結局メーホンソンに長居をして行かなかったが、当初の計画では行くつもりだったところで、車で6時間のメーサリンまでは行っていた。国境閉鎖は行くのを止めてから知ったが、こんなことになっているとは・・・。もっとも国境閉鎖のニュースには、国境閉鎖はミャンマー側の一方的な措置で、ミャンマー国軍が反政府組織掃討作戦の準備を始めた模様という解説がついていた。冷静になってみれば事前情報はあった訳で、驚くべきニュースではなかったのである。しかしながら、そんなニュースをすっかり忘れカレン州に入っていたので・・・。