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2016 北東アジア周遊
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中国東北部、シベリア、極東ロシアの旅
Day23 セヴェロバイカリスク→バイカルスコエ→セヴェロバイカリスク
8時発のバスに乗るために駅前にあるバス乗り場に定刻8時の15分前に行く。乗り場が見えてすぐにミニバスが入ってきた。それと共に駅前にいた団体がそのバスに向かう。それが乗るバスなら席がないかもと思いながら行先表示を見るとまさに乗るバスだった。団体の後に続いて乗車したところ、バラバラに2席のみ残っている。私の後ろから乗車した人は席なしである。ロシアのミニバスは立ち席の人を乗せないと思っていたが、一日2本しかないこの路線では席なしでも乗れるようだ。通路もぎゅうぎゅうの状態になり、定刻よりも若干早くバスは出発した。団体も我々同様に日帰りで遊びに行く様子なので帰りのバスも混むだろうと憂鬱になるが、団体が終着よりも手前で降りたのでほっとした。
乗り降りが多かったためか、定刻よりも若干遅れて終着のバイカルスコエに到着。さびれた広場が終点だ。
ここにもやっぱりモニュメント。
住宅の多くは木造で窓枠をきれいにペインティングしている。
バイカルスコエは小さな漁村でバイカル湖に面している。
港方向に歩くと大きな廃屋に漁師と魚の絵が残っていた。
教会は木造だが古さは感じない。
港に降りていくと湿地帯があり、船が点々と置いてある。
桟橋の右に伸びる砂州にも船が点々と。
今も使っている船と使われなくなった船が同じようにおいてある。
桟橋も木造だ。太い丸太がたくさん使ってある。
馬の絵の描いた扉。
置いてある車はソビエト時代の車だと思われるものばかりだが、何台も村の中を走り回っていた。
村から北にグレートバイカルトレイルが伸びている。グレートバイカルトレイルは2000キロのトレイルでバイカル湖を周回できるようにするという目標を持って整備を進められているトレイルで、2003年から毎夏数百人のボランティア力を合わせ、整備を進めているという。バイカルスコエから北に20キロほどのトレイルはグレートバイカルトレイルの一部で、人気のコースとなっている。20キロ歩くには、ガイドとトランスポートをつけた方が良いということなので、今回は5キロのショートコースを進むことにする。
村からバイカル湖沿いに丘を登っていくと木製のゲートがある。The gates of timesと名付けられたこのゲートから先がグレートバイカルトレイルとなっている。今日歩く場所はバイカル湖周辺でもっとも古くから人が住んでいた場所で、2万年前から人が住んでいたという。
坂を上って上から振り返るとバイカルスコエの村全体が見渡せる。遠くに船が1艘戻って来るのが見えた。
断層湖であるバイカル湖の西側は断崖になっている部分が多く、湖岸のトレイルではあるがアップダウンは激しい。
ところどころに設置されたベンチがかわいらしく、ボランティアが楽しみながら整備したことが良く分かる。
トレイルは森の外にあり、気持ちよく歩くことができる。
これもベンチ。
1時間強でバイカル湖岸にまでまた降りてきた。ここで断崖の下に少し戻る。
断崖の下に大小2つのラウダー洞窟がある。この洞窟には何世紀にも渡って石器時代の人々が住んでいたという。大ラウダー洞窟から見たバイカル湖。
歩きだしてすぐから色々なキノコが生えており、これは大丈夫そうだと思われるもののみを少しだけとりながら歩いてきた。ラウダー洞窟の先でグレートバイカルトレイルから離れ、バイカルスコエ村を目指し、森の中の道を歩く。道中キノコがいっぱい。重くなるので美味しそうなものだけに絞り、集めながら歩く。
村に戻ってきて村内を散策。畑はほとんどがジャガイモ。
牛や馬も飼われており、牧草が植わっているところも多い。
ミルク管のようなものを押している人がおり、訊いたら水だという。水道がない家も多いのか。
食堂が見つからず、売店でビールとハムとパンを買って、バイカル湖畔で昼食。夕方のバスまではまだまだ時間があったので、そのまま湖畔で昼寝もした。
昼寝を終えて、村内を歩く。週末だったためか村の若者が狭い村内を車で何度も行き来していた。
サイドカーも何台か走っている。
キノコの袋を持って村内をうろうろしたのはキノコに詳しい人が声をかけてくれないかと思ってのことだ。売店で買い物中のおばさんが、キノコに詳しいことが分かり、選別してもらった。途中で選別に加わった人が、ダメに仕分けしたものも食べられそうなことをいっていたが、量的には十分残ったので、最初のおばさんに教えてもらったものだけを残した。
キノコの選別が終わったので、再びバイカル湖湖畔へ。バスの時間が来るまで、のんびり過ごし、残ったキノコの写真など撮る。
帰りのバスは18時発。出発時に満席となり、途中で来る時一緒だった団体が乗ってきたので、また通路までぎゅうぎゅうとなる。18時にセヴェロバイカリスクに帰着。市場は閉まっていたが、開いている商店もあったので、食料を少し買い足す。夕食は外で食べる予定だったが、キノコが大量に採れたので、宿でキノコ祭りだ。採ってきたキノコのロシア名を教えてもらっていたので、日本名をネットで確認すると、ヌメリイグチとハナイグチ。やはりどちらも日本で食べたことのある種類だった。大量に出来たキノコ料理は本当に美味しく頂けた。余った分は瓶詰めにし、明日の列車の友とする。
この日はドミトリーが全ベッド埋まっていた。中の2人が明日からのトレッキングツアーを宿で頼んでおり、宿の兄ちゃんがガイドで一緒に行くらしい。夜遅くまで準備をしていて大変そう。
*本日の宿:バイカルトレイルホステル
*本日の移動 ミニバス:セヴェロバイカリスク→バイカルスコエ→セヴェロバイカリスク