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2016 北東アジア周遊
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中国東北部、シベリア、極東ロシアの旅
Day22 →セヴェロバイカリスク
早朝の駅で半分以上の人が下車し、到着までの数時間はガラガラになった第2シベリア鉄道の旅となる。のんびりと車窓を眺めつつ、コーヒーを飲む。
寝台車には車両ごとに専属の車掌が2名おり、交代で仕事をしている。切符のチェックや清掃の他に、ちょっとした売店も車掌の仕事だ。以前は商品を見ていちいち値段を聞いていた記憶があるが、今は値段表がポスター形式で張っており、注文しやすい。コーヒーも車掌にオーダーしたものだ。
セヴェロバイカリスクに近くなるときれいな川が鉄道に沿ってずっと流れていた。
午前10時過ぎ、列車は終着のセヴェロバイカリスクに到着。
この駅前にもやっぱりモニュメント。ここは第2シベリア鉄道の建設基地として開かれた町で、モニュメントは第2シベリア鉄道建設の労働者となっている。
駅近くの市場で目立つのが、釣り道具屋。現在はバイカル湖北部の中心となっているだけあって、ボートを売っている店も目に付いた。
本日の宿は久しぶりのドミトリー(相部屋)だ。ドミトリーに泊まるのはいつ以来だろう? 基本的には個室しか探さないが、この町では良さそうな宿が見つからなかった。ロンリープラネット(ガイドブック)でこのホステルが大絶賛してあったのでここを選んだのだった。
朝食をとっていなかったので宿に荷物を置き、すぐに出かけた。再びブリヤート共和国に入ったので、ブリヤート料理の食堂でブリヤート料理を食べる。
食後、まずはバイカル湖へ。高台にある町なので、湖畔に出るにはかなりの急坂を降りた。静かな湖畔をのんびりと散歩する。
水はかなり澄んでいる。透明度で有名なバイカル湖だが、クリューエフカ村で先日見た時はさほどの透明度を感じなかった。天候や場所によると分かっていたが、やはり透明な湖を見たかったので、ここで見ることができ、良かった。
ビーチになっているところもあり、結構寒かったが、泳いている人がいた。
砂州で囲まれた小さな湖には切り株が点々と残っており、不思議な光景。
高台から見たバイカル湖とビーチ。
湖と町の間に森林があり、無数のトレイルが張り巡らされている。ここをたくさん歩くつもりだったが、夜行列車で眠れなかったという妻が疲れている様子なので宿に戻ることにする。
駅を越える歩道橋を渡り、町側に出る。駅は第2シベリア鉄道の基地駅なので線路が何本もある。
妻が宿に戻ったので一人で町を歩く。人口が2万人台と小規模な町の割りに市場が大きいのはこの地方の中心となっているからだろう。とはいえ、これまでに見てきた町に比べると寂しいところだ。
宿に戻るとホステルを経営している家族が昼食に招待してくれた。こういうところがこの宿の人気の源だろう。朝昼兼用のつもりで食べていた食事から3時間経っていたので、ちょうど良かった。
ホステルの人のおすすめもあって、明日は丸一日近郊の村に行くことにした。そうなると、店の空いている時間に戻ってこれるのかどうか怪しい。そして、明後日朝からは列車での大移動が始まる。逆算すると移動中の食料を今日中に買わねばならないようだ。
夕方から市場に出かけ、食料を色々買いこむ。
夕食は外で食べるつもりだったが、昼が遅かったので腹が空かない。宿に戻って遅くなってから買い込んだもので軽い夕食とする。5人部屋のドミトリーにはもう一人予約があるということだったが、結局来なかった。個室と同じことになり夜はゆっくり過ごせた。
*本日の宿:バイカルトレイルホステル
*本日の移動 夜行列車:(ブラーツク)→セヴェロバイカリスク