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2023-24年地中海»52日目 イスタンブール
2024年01月31日(Wed)
52日目 イスタンブール
朝から少し離れた場所にある魚市場を訪れる。しかし、魚介類は並んでいるが何かが違うし、人がほとんどいない。
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おかしいと思ったら、魚市場ではなく、漁師市と名付けたフードコートなのだった。魚市場だから朝が賑やかだと期待して行ったが、フードコートなのでランチやディナーがメイン。朝から営業している店もあったが、多くの店はまだ無人で、一部の店で魚介類を並べつつある時間だった。どの店も奥がレストランで、魚を売るというよりも選ばせて料理として出すために店の前に並べているのだ。天気の良い昼時には店の前の広場にもテーブルが並ぶのだろう。
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漁師市場で朝ごはんが食べられなかったので、街に戻り、朝食を食べる店を探す。イスタンブールではあまり見かけなくなった昔ながらのロカンタ(食堂)を見つけ、入る。
スープはレンズ豆のスープ。
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タウクタシュリクは、鶏の砂肝の意味で、この店ではポテトフライにトマトソースをかけて出てきた。
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パンが食べ放題なのであまりご飯を注文しないのだが、最終日で妻が食べたがったので、ピラウも食べた。ひよこ豆入りで、しっかりと味もついている。これならパンと一緒に食べるのもありだなという味だ。
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アイランは中央アジア諸国でよくあるヨーグルトドリンクだ。
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朝食を終え、グランドバザールへ。妻がどうしてもトルコ茶用のグラスセットが欲しいというので、探すが見つからない。
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バザールを抜けた先にココレチ(ココレッチ)の店がある。ヒツジの腸を串刺しにして炭火で焼く料理でトルコ名物だそうだが、あまり見たことはなかった。
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土産物中心のグランドバザールよりも奥に庶民的な市場が広がっており、そこでもグラスセットを探すが見つからない。
ガラタ橋のたもとのエミニョニュまで来たので、そのままガラタ橋を渡る。橋の1階部分はレストラン街で、途中まではレストランを見ながら進む。
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橋の真ん中は船の往来のために、レストラン階は途切れている。そのあたりまで来ると対岸の丘にあるガラタ塔が目の前に見える。
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途切れているところで橋の上部に出る。車道もトラムの線路もこの最上部を通っている。歩道から釣りをしている人が大勢いるが、この日の釣果はさえないようで、小魚しか釣れていない。
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ガラタ塔のある丘に登る途中にカモンド階段と呼ばれる凝ったデザインの階段がある。1850年代にユダヤ人実業家であるカモンドが建設させたもので、現在は撮影スポットとして観光客に人気がある。
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この地区はユダヤ人が多く住んでいた地区で、今もいくつかのシナゴーグが存続している。
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途中の土産物屋で妻がトルコ茶用だとティースプーンを購入。グラスセットがまだ見つかっていないのに…。
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ガラタ塔は改装工事中にもかかわらず大勢の観光客が行列していた。しかし、年末に35リラ(1750円)だった入場券が、30ユーロ(4800円)に値上げしており、びっくり。まあもともと中に入るつもりはなかったから良いのだが、上げ過ぎだろう。もっとも30ユーロは外国人料金で、他の博物館との抱き合わせ価格らしい。元々無料だったアヤソフィアの入場料もいきなり25ユーロ(4000円)に設定しており、外国人観光客から色々な入場料を取る気満々の政策に変わってしまったようで悲しい。
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再び歩いてエミニョニュまで戻ってきた。またサバサンドを食べようかと思ったが、100リラだったのが125リラに値上げしている。来る時に見たココレチのサンドイッチの方が食べたことがないので気になっており、そこまで我慢することにする。
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エジプシャンバザールにも入るが、ここもグランドバザール同様に観光客向けらしく、土産物が目立つ。
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小さなショッピングモールに入って見たりしてグラスセットを探すが見つからない。歩き疲れたところで、ココレチ屋に戻り、サンドイッチを食べる。腸なのでコリコリしており美味い。
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グラスセットを見つけるのを諦め宿近くまで戻って来て、ふと立ち寄った茶葉がメインの商店で、発見。灯台下暗しでした。リラを残してもしょうがないので、ここで紅茶やアップルティーなど色々購入し、ほぼリラの残金はゼロに。
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色々購入したので荷物を置きに宿に戻って一休み。18時前から夕食に出る。最後の夕食なので高くても良さげな店に入ろうと思っていたのにこれといった店が見つからない。レストランで夕食をとるには早過ぎたのだろう。結局、朝気に入ったロカンタが空いていたので、再び入る。
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夕食はカードで払うつもりでリラを使い切っているが、このロカンタではカードが使えない。食べるメニューを決めてから、一人でATMに行き、100リラだけキャッシングする。坂道なので結構息が切れてしまう。
夕方であまり食べ物の種類はなかったが、最後の夜と思って楽しくいただいた。
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キャッシングしたリラが少しだけ残ったので、食後にスーパーに立ち寄る。そしてここでもグラスセットを見つけた。昨日もこの店に入っているのに何故気がつかなかったのか…。