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2023年インドネシア»6日目 テルナテ-ソフィフィ
2023年09月01日(Fri)
6日目 テルナテ-ソフィフィ
朝食後、Grabでタクシーを呼んで、港に向かう。港は行き先や船のサイズによっていくつもあり、ソフィフィ行きフェリーの出る港は街の一番南にあり、宿から約4キロある。この距離をタクシーで400円しないのだから、安い。
9時半発のフェリーに乗り込んで、ハルマヘラ島のソフィフィに向かうのだ。
出港は定刻を少々遅れ、9時45分。テルナテの港は海上にまで突き出した建物が並んでいる。今日も島の上部には雲がかかっている。山の頂上が見えたのは一昨日に一瞬だけだった。
テルナテからソフィフィへは約2時間の船旅だ。前半はテルナテ島やティドレ島などを甲板で眺めていたが、後半は混んでいる船室でのんびり過ごす。
北マルク州の中心地は昔から栄えているテルナテ島で、州都もテルナテだった。しかし、州都は2010年にハルマヘラ島のソフィフィに移転されている。テルナテが伊豆大島くらいの面積であるのに対し、ハルマヘラは九州に匹敵するサイズでマルク諸島最大の島となっている。人口密度はテルナテが断トツで多いが、総人口はテルナテの18万人に対し、ハルマヘラは45万人となっている。ハルマヘラ島にも都市があるが、ソフィフィはティドレ島を中心とするティドレ市の一地区に過ぎず、ここが州都となったのは色々と政治的な思惑の結果だ。
北マルク州はイスラム教徒が4分の3で、4分の1はキリスト教徒のはずだが、フェリーに乗っている女性はみなイスラム服を着ており、顔まで隠した人も散見される。顔まで隠したイスラム女性の写真を撮るのは中々難しいが、ソフィフィに着いて下船風景を撮っていると写り込んでいた。
ハルマヘラ島上陸後、歩いて宿探し。といっても事前に聞いていた宿にまっすぐ行って、すぐに決めた。きれいな部屋で一休みしてから散歩に出る。
まずは港に戻ってティドレ行きのフェリーを探す。毎日あるはずのティドレ行きフェリーだが、明日はないと言われがっかり。小型のスピードボートが別の港から頻発しているが、その港は遠いのだ。
民家の軒先ではレタスの水耕栽培がうまく育っていた。
次に昼食をとるために海鮮レストランへ。クーラーボックスに入れてある魚から良さそうなのを選んで調理を頼むシステムだ。魚の種類と重さによって値段は決まるそうで、調理方法は何を選んでも同じ値段だという。目の大きな赤い魚を選んで調理してもらう。魚の種類はハマダイだ。
料理の名前はイカンバカールチョロチョロ。イカンは魚、バカールは焼く、チョロチョロは左下に写っているソースの名前。チョロチョロは、トマト、柑橘、トウガラシなどが入ったさっぱりと酸っぱく辛いソースだった。魚の身がすごく美味しかった。
食事の後、一人で4キロほど先にあるスピードボート乗り場まで散歩することにする。何もなかった場所に州都を作るために計画的に作られつつある都市で、新市街には大きな道路と巨大な建物がポツポツとあり、交差点には大きなモニュメント。
北マルク州大モスクは、真新しい巨大モスク。住宅地から離れているためか参拝者の姿はなく、ガランとしていた。
新しい街の中心となるべきラウンドアバウトにも大きなモニュメント、曇天を背にどことなく寂しげだ。
グーグルマップの示す道を歩いたが、新しい道以外はどこが道かもわからない緑の中だった。
インドネシアには自転車の前に座席を設置して人を乗せるベチャというタクシーが昔は多かったが、今はあまり見ない。この自転車がオートバイに変わったものが、ソフィフィには走っており、ベントールと呼ばれている。バスは無く、タクシーもほとんどないソフィフィでの庶民の足は、バイクタクシーかこのベントールである。
1時間ほど歩いてスピードボート乗り場に到着する。船は次々と出ていくので特に問題はなさそう。荷物が濡れる心配もしなくてよさ気で安心した。
帰りは違う道を通る。宿は何軒もあったが、どこもあまり客はいない様子だ。最後に市場に立ち寄る。イカが美味しそう~。
果物の木が多いが、中でもランブータンは時期なのか赤く熟れて美味しそうなものが多かった。
久しぶりに10キロほど歩いたので、少々疲れ、夕方に戻ってから夕食に出るまでは寝てしまっていた。
夕食はスラウェシ料理のチョトマカサールの店へ。濃厚な肉スープはやはり美味い。以前食べたチョトマカサールは具がモツだったのでモツを楽しみにしていたが、ここは普通の牛肉を使っていたのが少し残念。