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2024スペイン、アルジェリア»2日目 アブダビ
西サハラ難民キャンプ訪問とスペイン全自治州訪問完了の旅
2024年04月22日(Mon)
2日目 アブダビ
アブダビ空港は乗り継ぎの人が過半数で、入国手続きはあまり並ぶこともなく、スムーズに終わった。
深夜到着でもバスはあるので、当初はバスでホテルに行くつもりだったが、深夜は便数が少なく、乗り継がねばホテルに行けない。タクシーも考えたが、最終的にはレンタカーを借りることにした。入国した人の数が多くなく、レンタカー会社の並ぶ方に向かう人はほとんどいない。でも各社カウンターはちゃんと営業している。唯一予約を入れているAlamoのオフィスだけ無人・・・。隣のオフィスの人に聞いたら、トイレに行ってるだけだからすぐ戻るということだったが、結構な時間待たされた。おかげで無事に空港を出発できたのは午前1時15分。20キロほど走ってホテルに着いたのはその30分後だ。
エティハド航空のサービスで泊まる今夜のホテルは、トレーダースホテルカリヤトアルベリ、シャングリラホテル系列の4つ星ホテルだ。フロントの天井は高く、高級感がある。深夜にもかかわらず、チェックインは非常にスムーズだった。
3時に寝て、7時に目覚めた。機内である程度眠っていた為か、4時間の睡眠でもすっきり。日本の時間なら正午なので、時差ぼけで眠くないだけかも…。
部屋で紅茶を入れ、クッキーやせんべいで軽い朝食にする。ホテルの朝食はバイキング形式で、5000円くらいする。でもクチコミの評判が非常に良い朝食なので、見に行った。品数はおそらく今まで見たホテルの朝食の中では一番多い。世界中の料理が並んでおり、そこにはアラブの伝統食も各種ある。これなら5000円は納得だ。明日は食べても良いなと思ったが、食べ過ぎで昼にレストランに入れなくなるのは明らかなために、妻が嫌がった。
9時前に出発し、まずはベジタブルマーケットへ。個人よりも卸売市場のようで、売っている単位が大きく、手は出ない。ほぼすべての品物が輸入なだけあって、野菜も果物も種類が非常に多かった。
隣にはデーツマーケット。デーツ専門店がずらりと軒を並べている。デーツも種類や産地によって、色々違うそうで、試食をたくさんすすめられる。買わないと言っているのにコーヒーまで出してくれるのは、旅人にやさしいアラブの習慣だ。
車でフィッシュマーケットへ移動する。賑やかな市場だ。写真撮影をスマホのみに制限してあるのは何故なのか。
魚の種類は非常に多く、見慣れない魚もいくつかある。働いている人の国籍も様々だ。
サウジアラビアやリビア同様、ここでも魚さばきの専門職人がいる。市場で買った魚をここでさばいてもらうのだ。さばきコーナーに一般人は入れず、受付に魚を持って行ってオーダーするシステムで、さばいている人々はガラスの向こう。見ていたらうろこが飛んでくるリビアと違う特徴だ。
鮮魚だけでなく、乾物も売っている。ジャーシャと呼ばれる煮干しの粉末を試食する。濃厚で良いダシの出そうな味だ。
マレクハブという名物の塩漬け魚も売っていた。マレが塩漬けにする調理法でクハブはツナの類を意味している。
アブダビ一番の見どころであるグランドモスクは事前予約制で、11時に予約をしてある。10時半頃にフィッシュマーケットを出て、グランドモスクに向かう。
ドバイ同様にこの街には特徴のある高層ビルが多い。次の写真は、高さ145mのツインタワー「アル・バハール・タワーズ」だ。
白く美しいグランドモスクは2007年以完成した新しいモスク。一度に4万人以上が礼拝できるUAE最大のモスクだ。
続々と観光客は見学に来るが、異教徒の入れる場所は区切られており、順路通りに歩くことになる。礼拝時間でないときは多くの場所が無人で、写真も取りやすい。
通路も大理石で、柱に埋め込まれた模様は細かで美しい。
中にはクリスタルの埋め込まれた巨大なシャンデリアが7つあり、その最大のものは世界で2番目に大きなシャンデリアだそう。敷き詰められたカーペットは、5000平方メートルを超える世界最大の絨毯だそう。
昼食は伝統食であることを名前に出している Al Mrzab Traditional Restaurant へ。人気の店で、もう少し遅かったら空席がなかったところだ。グーグルマップにはお手頃価格とあるが、店の中は十分に高級そう。メニューを見ると、メインディッシュの値段は2000円から5000円といったところで、これでお手頃なのかとつい思ってしまった。周りのテーブルを見ると一皿の盛りは十分に大きい。あの量なら一皿をシェアでも良いかと思って、ウエイトレスにあれは一人分かと尋ねると、シェアしても十分な量でしょと自慢げな答え。シェアで良いんだとホッとした。
注文が終わるとウェルカムドリンクとデーツがやって来た。サフランで色付けした甘いドリンクと甘いデーツ。
食べたのは先ほど市場で見た塩漬け魚マレの料理であるマレオニオン。妻は伝統料理であるマレが非常に食べたかったそうで、市場でも大喜びして見せてもらっていた。魚の旨みと塩分でスープが非常においしくなっておりご飯が進んだ。4種類もの薬味が付いてきたが、薬味なしで十分に美味しい。
ライスは別料金と思っていたら、メインディッシュに無料で着くものだそうで、2人で伝統料理をお腹いっぱい食べて、約3000円。これは十分にお手頃価格で大満足の店だった。
食後は中央市場に向かう。市場周辺の駐車場はどこも空いておらず苦労したが、何のことはなく、中央市場地下には多くな駐車場があった。中央市場は新しく立て替えられ、近代化しており、土産物屋の多いショッピングセンターとなっている。正直期待外れだ。
元気ならば夕方まで観光するつもりであったが、まだ体が日本感覚なのと腹がくちているのとで、日本の夜になってくるにつれて眠くなってきた。大きなスーパーでは総菜コーナーが充実しており、UAE料理の総菜も色々あったので、そこで夕食を買って宿に戻ることにする。
アラブの国らしく、街のあちらこちらにモニュメントがある。写真はコーヒーポットのモニュメント。
16時頃、ホテルに戻るとウェルカムコーヒーがあった。先ほど見たモニュメントと同じ形のポットでフロントの人がガフアアラビーアを入れてくれる。
機内で飲んだものよりも色が濃いのは豆を少し炒ってあるから。コーヒーにはいつもデーツが付いてくる。
眠ったら夕食とらずに終わりそうなので、シャワーを浴びるなど寝る準備を済ませ、17時前から夕食にする。サマックマシュウィ、野菜たっぷりのスパーシーソースを乗せてオーブンで焼く白身魚の料理。
ダジャジバルファリーク、こちらは鶏肉入り麦ピラフ。どちらも美味しかったがサマックマシュウィに合うのは味の付いていないライスだったかな。
夕食の後は爆睡。