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2024スペイン、アルジェリア»26日目 サラマンカ-アビラ-マドリード
西サハラ難民キャンプ訪問とスペイン全自治州訪問完了の旅
2024年05月16日(Thu)
26日目 サラマンカ-アビラ-マドリード
宿で軽く朝食をとり、10時半に出発する。時折雨がぱらつくが、アビラに到着した昼過ぎは一応止んでいる。街の手前の展望台で一旦ストップ。アビラは「アビラ旧市街と市壁外の教会群」として世界遺産登録されている。アビラは東西約900m、南北約450m、全長約2.5kmの城壁によって守られた城塞都市だ。城壁に並ぶ塔の数が多く、いかにも守りが強そうな都市だ。
近づくとさらに塔と壁の威圧感がましてくる。ぱっと見だけでは入口も分からないのが、外部からの訪問を拒絶しているように見える。
ゲートをくぐり旧市街に入ると道の大半が一方通行で、駐車スペースの空きも見つからない。特にここという場所もないため、くるくる走って車窓から見学しただけで、旧市街から出てしまった。
素通りだけではいけないと、旧市街の外にある世界遺産登録物件の聖トマス王立修道院へ。15世紀に建てられた修道院。
昼食のレストランを探すが、旧市街から出ても駐車スペースは少ない街で、なかなか決まらず。ここが良いかなと思ったレストランの近くに大きなスーパーがあり、駐車場もあったのでスーパーへ。買い物をして車はそのままでレストランでもと思ったのだ。スーパーはかなり大きく、良い総菜が色々あった。イートインスペースがあり、電子レンジも備わっているので、結局スーパーで昼食を買うことにする。
パスタはエビやムール貝の乗った海鮮パスタ。肉はスペアリブ。
食事を終えてアビラを出たのが14時過ぎ。マドリードには約2時間で着いた。宿の近くに駐車スペースがなく、周辺をぐるぐるしたが、なんとか見つかった。車を停めてホステルにチェックイン。マドリードは宿代が高いので、またもドミトリーになってしまった。
一休みして街に出かける。前回買ったメトロの回数券が残っているので、メトロで中心部へ。ソフィア王妃芸術センターを訪れ、ゲルニカを見る。前回ゲルニカを見たのはソフィア王妃芸術センターが開館した1992年よりもずっと前、プラド美術館の小さな別館に飾られていた1985年だった。40年経っても初めて見た時の驚きが思い出されるほど衝撃的な絵だ。
ソフィア王妃芸術センターは非常に大きな博物館。絵画だけでもすごくたくさんあるが、前衛的な芸術作品などもあり、あっという間に時間が過ぎてゆく。
展示品の数が多いので時間がかかり、途中で疲れてしまうが、2時間近くかけて何とか全部見た。
そしてスペイン最後の夕食をとるレストランを探す。首都の中心部だけあって、良さそうなレストランはいくらでもある。しかし、最後だからずっと食べたいと思っていた料理をギリギリまで探すという妻に入店の提案を次々却下されてしまう。
暗くなってもまだまだ店は決まらない。夕食なんてもういいやと思ってしまうくらい疲れた。
1時間歩いてやっとお目当ての料理を発見し、店に入ることが出来た。まずはビールで乾杯。セットメニューではないがアルコールにはつまみが付いてくる。
妻がこだわった料理はコシードマドリレーニョ。コシードはスープ仕立ての煮込み料理の意味で、意味はマドリード風煮込みといったところだ。
サーブ前にスープと具を分けるかどうか聞かれた。スープをプリメロとして飲むのが一般的だが、具とスープを分けず煮込んだ鍋からそのまま自分でよそうのもありだそう。もちろん一般的な方法が良いので、まずはスープだ。多種の具を煮込んだ汁だけにめちゃくちゃ美味い!
そして大鍋に入った具。肉やソーセージが何種類も入っていて、その量もすごい。野菜や豆も色々入っていて、素晴らしい。妻がこだわって食べたいと言い続けただけのことはある(かな)。
色々質問攻めをする妻にこころよく答えてくれる素晴らしいスタッフのいる良い店だ。最後にサービスで食後酒をくれた。クレマデオルホ、ガリシアの名物らしい。
店を出たのが23時すぎで、宿に戻った時には日が変わっていた。その時間でもドミトリーに戻っている人は半分以下というのがスペインらしいところだ。