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2015-16 フィリピン縦断
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ミンダナオ島南岸からルソン島北岸へ、陸&海の旅
Day10 タグビララン-セブ-アルガオ
朝9時に港に行く。しかし、10時発と思っていたアルガオ行の船は8時発で出発済みだった。一日二便だが、次は午後4時発。待つ気にはなれないので大回りで時間もかかるがセブシティー行の船に乗ることにした。9時25分発のチケットを買い、急いで待合室に進む。そこでよくチケットを見ると350ペソのチケット! 2人で800ペソと言われ払ったのはぼられていたのだ。350と400の2クラスあるのは知っていたので確認したのに・・・。戻ってしっかり100ペソ取り返したが、昨夜の食堂といい、この辺の人は信用ならないようだ。平和でのんびりしたミンダナオから旅を始めたのでこういう部分の確認がおろそかになっている。観光客の多いセブに向かうのだから気をつけねば。乗った船は高速船で、船室の大半はエアコンが効いたツーリストクラスである。我々のチケットは2階部分でエアコンのないエコノミークラス。こちらはほとんどが空席だ。景色はこちらの方が見えるので、この差を知っていれば元からエコノミーを指定しただろう。
出港は30分くらい遅れたが、定刻なら乗れなかった時間に切符を買っているのでこれは許容の範囲内だ。
約2時間でセブ市に到着。フィリピン第2の都市だけあって海上からは大都会に見える。
港のすぐそばにはフィリピン最古といわれるサンペドロ要塞がある。1565年、ミゲルレガスピによって建てられたものだ。
街中に入ると建物の1階部分が奥まって歩道になっているところが多く、日差しを避けられて歩きやすい。しかし、そのような場所には路上生活者らしき人々が横になったり座り込んだりしていた。
セブの市内観光で外せないのがサントニーニョ教会だ。1790年に再建された建物の天井は美しい絵でおおわれている。
マゼランが人類初の世界一周を目指し、ここで命を落としたのだが、その前にセブの女王に贈ったとされるのが、サントニーニョ像で、今も人々の絶大な信仰対象となっている。
教会のすぐ裏にマゼランが作ったという十字架が残っている。十字架の収められているお堂の内部は修復中で少し見づらかったのが残念だ。
マゼランクロスの裏にセブ市役所があった。
街のあちこちにコロニアル風の建物があり、歴史を感じる。
昼食後、バスでアルガオに向かう。
アルガオでは昨日予約したビーチリゾートに宿泊した。ビーチリゾートにしてはかなり安いところだったので部屋は狭くで古いが、部屋から海が見えるし、レストランやバーは海に突き出している。プールではフィリピン人の子供たちが楽しげに泳いでいる。典型的なフィリピン人向けリゾートといったところか。
バーに行ってみるとパーティー準備が進められていた。真ん中に巨大な豚の丸焼きがデーン。家長の誕生日パーティーだそうだ。ただし、家長はロシア出張中で不在である。話をしているうちに誘っていただき、パーティーに参加できた。開会のあいさつは英語でやっておりびっくり。もっともお祝いをしてもらう家長は米国人だし、親族のシンガポール人も参加しているので普段からかなりファミリー内でも英語を使っているのだろう。
いろんなフィリピン料理のあるパーティーで本当に楽しかった。
食事が落ち着いた後、妻は一つ一つの料理についてレクチャーしてもらう。教えてくれているのは日本の筑波大学でも教えたことのある大学教授である。
下の写真はバーからの景色。見えている建物はレストランで、その間にはプールがある。
苦しくなるほど食事をいただき、翌日分のお土産までもらってしまう。食事のあと、人々はカラオケをしたり、マージャンをしたり、トランプをしたり、泳いだりとめいめい好きなことをして楽しんでいた。我々の部屋までカラオケの歌声は響いているが、誘ってくれた人の歌声なのでほほえましく、さほど気にはならなかった。
*本日の宿 WOODRUFFS BEACH RESORT
*本日の移動 高速船:タグビララン→セブ、バス:セブ→アルガオ