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2015-16 フィリピン縦断
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ミンダナオ島南岸からルソン島北岸へ、陸&海の旅
Day21 -トゥゲガラオ-アパリ
マニラ発トゥゲガラオ行の夜行バスは、トイレも付いたデラックスバス。WIFIも付いているはずだったが、繋げてみるとアカウントのチャージが切れていると出る。無料WIFIではなく有料だったのかと思ったが、よく読んでみるとバス会社がネット会社に入金していないよう。さすがはフィリピン! まあWIFIなどない方がさっさと眠れるので問題はない。
午前3時頃に初めての休憩。同じ会社のバスばかりがたくさん停車しており、同じ行先のバスも数ある。毎晩どれだけの夜行バスを走らせているのだろう。深夜でもこれだけバスが来るなら食事を出せばいいのに、食事を出している店はなく、カップ麺を食べている乗客が多かった。場所はサンタフェだそうで、地図を見るとまだ半分も来ていない。先は長そう。
夜明け頃に目覚め、以降はひたすら景色を眺めていた。人家がほとんどない高原地帯をひたすらバスは進んでいた。写真は途中で見たツリーハウス。
8時半、トゥゲガラオに到着した。マニラから10時間かかっているが、予想よりは早い時間だ。先に進むか、ここで宿泊するか決めていなかったので、まずは待合室で一息。豆腐を売りに来たので食べてみる。甘い汁をかけて食べるのだが、味は豆腐そのもの。久しぶりなのでうれしかった。
フィリピン縦断を完成させてのんびりしようということになり、バスを乗り継ぎ、アパリを目指す。同じタイプのデラックスバスで、空いていたこともあり、半分以上寝ていた。
アパリ到着は11時半。カティクランから29時間半の大移動で一気にフィリピンの北海岸にある町にやって来た。ここアパリという町はフィリピンの北側にあるというわけで選んだ町で、何か見るものがあって来た訳ではない。縦断でもしようかなとフィリピンの旅を始め、スタートはミンダナオ島のダバオだった。ダバオを選んだのも飛行機の乗り継ぎが良かったからだが、地図を眺めるとフィリピンの南にあって南側が海に面した街だったので、最後はその逆にしようと考えて選んだのがこのアパリだったのだ。
バスターミナルなどのある地区から橋を渡るとアパリの中心である。橋の上から眺めると賑やかな場所が見えたので、ホテル探しの前にそちらに向かった。
橋の袂からは市場が広がっていた。明るい声に誘われてカメラを向けると、魚売り場のおばちゃんたちは陽気で色々ポーズをとってくれる。いきなり歩いた場所がこれで、第一印象は非常に良い。
最初に見つけたホテルは雰囲気の良いバーのあるクラッシクな宿で、今回の旅では一番安い400ペソ(1100円)である。ほとんどの部屋はトイレシャワー共同でもっと安いだろうことに後から気づいたが、宿代の高いフィリピンでこの値段ならトイレシャワー付きの部屋で十分である。宿のオーナーは英語教師をしていたというだけあって、分かりやすい英語を話してくれありがたかった。
長時間移動の割には元気で、荷物を置いたらすぐに出かけ、まずは昼食をとる。値段は少々高かったが、食事の盛りが良く、特にご飯は食べ放題、味も良かった。
食事のあとは、海を目指す。海側はいたる所に海老が干してあった。干していたおじさんもカメラに気づくとすぐにポーズをとっていた。
海。これでフィリピン縦断完成!
子供たちもすぐにポーズをとってくれる。
海難事故防止の守り神。
ドミノを興じる漁師町の男たち。
日本の協力で建てられた水タワー。
アパリはカガヤン川の河口に位置している。カガヤン川はフィリピン最長の河川で、その河口はフィリピンで一番幅が広い。川の堤防がずっと海に突き出すように延びており、その先端が船着き場になっている。そこからはルソン島と台湾の間に広がる島への船が出ている。台湾方面からの船が来ることもあるのか、近くにはイミグレーションオフィスもある。
日陰で網を修理する漁師たち。
船着き場、ここでも海老や魚がたくさん干されている。
教会の前にはクラッシックな車が飾ってあった。
一通りの街歩きを済ませたのが、14時半頃。宿に戻ってシャワーを浴びるとさすがに疲れが出て、2人とも寝てしまった。暗くなってから目覚め、夕食に出る。昼とは違う店に入ってみたが、やはり量が多く、値段は高め。街全体の傾向なのだろう。そういえば南部の人々よりこの辺の人は背が高いように思う。体の大きさが食べる量に影響しているのか。
*本日の宿:Verzosa hotel
*本日の移動 バス:マニラ→トゥゲガラオ、トゥゲガラオ→アパリ