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2019 サウジアラビア
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自由な旅が解禁になったサウジアラビアへ
28日目 リヤド-バトハ
いよいよサウジアラビアの最終日。とはいえ、来る時同様に、今夜は夜行バス、明日夜は飛行機で機中泊、明後日は空港のラウンジ宿泊の計画であり、3日間まともに眠れない予定だ。特に見たいものも残っていないので、昼のチェックアウト時間までは、ホテルの部屋でのんびりと休む。
昼にチェックアウトし、車を返しに行くがてら、昼食のレストランを探すが、市の中心部を避けて走ったためか、中々見つからない。結局レンタカー会社のオフィス近くに着いてから、地図で食べる場所を探したのだった。
食べたのはシャワルマ。シャワルマ屋もサウジアラビアにいっぱいあるが、今日まで食べていなかった。見るからに高そうな店だが、他にあまり食べる場所がないので仕方ない。しかし、店の売りが和牛で、和牛ハンバーグや和牛シャワルマがメニューの目立つ場所に並んでいるのには驚いた。日本以外で生産された和牛が色々な国でブランド化しているのは知っていたが、こんなところで和牛の店に来るとは思わなかった。シャワルマひとつで昨夜の2人で食べたチキン料理に近い値段だ。とはいえ、最終日で現地通貨が余っていることもあり、安いチキンシャワルマでなく、和牛シャワルマを一つづつ注文する。美味しいが、一つでは物足りない。でもこの値段でもう一つ食べる気にはなれず。
23日借りていたレンタカーをようやく返却する。小さな傷を見咎められ、3000円も請求されたのは痛かったが、仕方ない。車は一日当たり200キロを越えると、キロ約13円の追加がかかる契約のはずだった。実際に走ったのは5320キロ、920キロオーバーで、12000円を覚悟していた。しかし、先方の計算は22x275=6050キロで、距離のオーバーなし。これは助かった! しかし、一日当たり275キロならそういっておいてくれれば、もっと走れたものをとも思う。ネット予約したレンタカーだが、もともとオフィスの場所も違っているし、オフィスにないタイプの車で受付しているしで、先方がいい加減なのは分かっていた。契約の詳しい中身はネット予約時のプリントのみで、それが日本語。超過距離の料金を多く請求されたらなんて交渉しようかと悩んでいたのに、これも馬鹿みたい。まあこういういい加減さもサウジアラビアらしいところだ。
タクシーでリヤドの長距離バスターミナルに移動する。建物は立派で、バス網が発達している国のターミナルに似ているが、全くうまく機能していない。窓口が分かり難いし、出している看板と違う切符を売っていたりするので、地元の人も行ったり来たりだ。
ターミナルの食堂は営業しておらず、食事も外まで行かねばならなかった。最後はやっぱり鶏がライスに乗ったものだ。いつも通りハーフチキンで注文したのに、なぜがフルチキンで出て来た。サービスなのか、間違ったのか分からないが、先にお金が払っていたので、美味しくいただいた。
今日はこのバスに乗って、一気にアラブ首長国連邦のドバイへ、約13時間の長旅である。
バスは定刻の17時を少し過ぎて出発した。日が暮れるまでは終わったなーと思いながら、車窓を見ていた。今回は日没時のお祈りもない。暗くなってからは、眠ろうとしたが、なかなか寝付けない。アルカルジでバスオフィスに寄り、数人が乗って来た。この後すぐにガソリンスタンドでトイレ休憩あり。お金が余っていたので、飲み物や食べ物を売店で購入する。そこから先は砂漠に出来た新しい道をひた走る。
0時前に国境手前のバトハ到着した。前回と同じ店で、遅い夕食だ。ここで無事にサウジアラビアのお金も使い切り。
サウジアラビアの最終日だと思ったが、バトハで食事をしているうちに日が変わり、出国は12月23日となる。